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幸せに暮らしたいだけなのに

ズッキーニ

本を読む(修正中)

ステラさんは俺の言葉を聞いて、
「なるほど、一応誰が言っていたか聞いても?」
といった。
「えっとー、確かミリアって言う人です。」
「ありがとうございます。・・・後でお仕置きですね」
後半の言葉が聞こえてしまったが、聞こえてないフリをしよう。
「話が逸れましたね。本を読みたいならこちらへどうぞ。」
ステラさんはさっさと歩き始めた。
「え?ルドルフさんに許可を取らなくていいんすか?」
「ルドルフ様に、「誰か来たら対応を任せる」
と言われてますので」
「それならいいすけど・・」
後で怒られることは無いよな。
そんなことを話しながら、フォルカー王国書庫に着いた。かなりの数の本があった。
「自由に見て頂いても構いませんが、一応監視させていただきます。何かございましたら、何を聞いて頂いても構いません。」
「分かりました。」
俺はそういった後、本棚から色々調べられそうな本を取った。まず手に取った本のタイトルは、『オディアル神話』。ライオスさんとルドルフさんの話に出てきた神話の内容に少し目を通しておきたかった。席につき、読むことにした。
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この世界が、まだ菱形の大陸、デウス・オウムだけだった頃、人は平和に暮らしていた。森に入れば獲物があり、海に潜れば魚が取れた。自分達の命を脅かす物などなかった。そして、神が現れなさった。神は「お主らに力と試練を与えよう。見事試練に打ち勝ったものは、とある権利を与えよう。我に力を示して見せよ!我は何時もお主らを見ているぞ。」そして神は帰っていった。そして新たな大陸、メトゥス・モルスは現れた。その大陸からは魔王と魔族が侵攻してきた。神から授かったステータスとスキルを使い人は戦った。だがそれまで、戦うことなどした事の無い者が大半だった。そんな人族達は直ぐに滅びそうだった。だが、その時ある4人の若者達が召喚された。1人は賢者だった。賢者はその魔法で魔族たちを次々に消していった。
1人は聖女だった。聖女は傷付いた者達を癒していった。1人は剣神の力を持つ剣士だった。
剣士は、魔族を切り裂き魔王にも傷をつけた。
1人は最初の勇者だった。その勇者は、魔王を滅ぼした。その者達は魔王を滅ぼした後自分たちの世界に帰っていった。
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この本の最後の方には、地図が乗っていたが、見た目だと卵がとんがった方を東に向けていて、西の丸い方に同じくらいの大きさの菱形が刺さってるという感じだ。菱形がデウス・オウムで、卵がメトゥス・モルスかな。この中の話だと剣神の力は十中八九、剣神スキルだろう。
というか大まかにしか書いてないから大陸の名前と形が分かっただけだな。デウス・オウムとメトゥス・モルスについてもう少し調べるため、俺はまた本を探し始めた。

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