旅立ち

　見覚えのある場所、、、どこかでなにかで見た覚えのある場所、、、それを思い出せずにかのんは異界の地をさまよっていた。


　「ああーもうどっかで見た事あんのに思い出せねーよ、しかも日本じゃねぇーよな。」


そういってあたりを見回すとビルや、車といったものが一切ない。それどころか電柱も携帯を使ってる人もいない。


　「結構でけー町なのに何で、昔のローマみたいな街並みなんだよ！」


すると横を通りかっかた一人の女性が声をかけてきた。


　「あの、、何か、お困りですか？」
　「えっと・・あの・・・」


　その女性のきれいな顔立ちと可愛さにほおが、赤くなり言葉に困ってしまった。
いや、きれいや、キレイではなく漢字の綺麗なのだ。


　「えーと、あのー、ちょっと家出をしてきまして、今夜寝る場所を探してました。」


　もはや、地球じゃない場所にきてしまったことと、女性の可愛さについ遠回しに助けをもとめてしまった。


かのんは”助けなんて無理だろ。”なんておもって、自分の発言を反省していた。
だが、女性の言葉はかのんの失言とは裏腹に驚くものだった。


　「なら、私の家に泊まってください。」


　そういうとかのんの腕を引っ張て半強制的に連れていかれた。


　彼女の家につく頃には空がオレンジ色に染まっていた。


　「もうこんな時間か。」


　かのんはスマホを取り出すと時間をかくにんした。


　「そういえば、名前まだ言ってませんでしたね。私は”ニア”といいます。さっきは本当にごめんなさい。困ってる人がほおっておけなくて。」


　そういって丁寧に頭を下げると家の扉に手をかけた。


　「いやいや、大丈夫ですよ僕は”かのん”っていいます、、、まさか知らない人に”私の家に泊まってください”なんて言われるとは思いませんでしたけど。ありがとうございます。」


　そういうと、辺りを見渡した。「「でけぇー」」こころのなかで、そうおもった。


実際めちゃくちゃでかかった。


　何故、家がでかいのかを聞こうと思った時だった、、凄い眠気に襲われたのは。それに気づいたのか、ニアは１つの部屋へ案内してくれた。


　「今日はここでお休みになられてください。詳しい話はまた明日で。」


　そう言って部屋を後にした。


　「今日はもう寝るか。疲れたしな。」


　そう言ってかのんもまた眠りについた。