最強剣士異世界で無双する
第160話 魔王城戦8
俺の中で生まれ恐怖の感情に間違えはなかった。
恐怖の感情が生まれた瞬間、俺の体は壁へと突撃していた。
何が起こったのか分からずに辺りを見てみるがシェリー達以外の姿はない。つまり魔王の姿がどこにもないということなのである。ただ、先ほどと違うのは魔力自体は感じ取ることが出来る。ただしそれはこの部屋全体からであり場所を探ることが出来ない。
「さようなら、新たな英雄君」
その言葉と同時に俺の体に一本の剣が突き刺さっていた。
「ぐっは!」
口から体力の血が出てくる。
それから俺は一瞬意識を失ってしまったのである。
意識を失っている中で俺は夢を見ていた、一人の剣士が剣の型を練習している。
その者からは気が放出されておらず、体に薄っすらと纏っていた。手や足、それに剣にまで纏わせている。
その者は剣を止めて俺の方へと視線を移した。
「何をしている。お主はそんなところで寝ている場合じゃないだろ」
その者は俺に向かってそんなことを言ってきた。
だが、俺の口は動かず言葉を発することは出来ない。
「立て! そして剣を取れ!」
俺は言われるままに立つ。言葉は発せられないが体を動かすことは出来る。そのため剣を構える。
俺が剣を構えるのを確認するとその者も剣を構える。よく見ると相手の持っているのは刀であった。
そして、気を自由自在に体中を巡らしている。それを見て俺は、その人物に一人心当たりがあった。実際にあったことはない。ただ、話だけはずっと聞かされていた。
「戦道一刀流最後の奥義をお主に伝える。一回しか見せんしっかりと覚えるのじゃ。そしてその技を使いわしを斬れ!」
その言葉を発すると同時に最後の奥義が放たれた。それはどの書物にも書いてあらず話にすら聞いたことない物であった。
「覚えたな」
その一言だけ発すると俺の方へと向き直ると剣を構える。そして俺に向かって攻撃を仕掛けてくる。それを俺は真っ正面から、先ほど見せられた奥義を使い切り伏せたのだった。
「よくぞ習得した」
「でも、このような奥義どこにも書いてなかく、聞いたこともなかった」
「それそうだろう。俺がこの技を作ってから一度として見せたことがなかったのじゃからな。もしもわしと同じもしくはそれ以上の才能を持つ者が現れた時の伝えようと思っていた」
「ですがあなたすでに死んだはず、それにこの世界は地球とは全くの別の世界なのですよ」
「そんなことわしの知ったことではない。じゃがこの技をお主に伝えれてよかったとおもうぞ」
その言葉を最後に消えてしまった。そしてそれと同時に俺は目を覚ました。
「お兄ちゃん!」
「ケンイチ!」
「ケンイチ君!」
横からミカ達の声が聞こえてきた。
「どれくらい気を失ってた」
「ほんの少しだけど大丈夫なの?」
俺は先ほど剣で貫かれたところを見てみると傷口は完全に塞がっていた。
「俺は確か魔王の剣で貫かれたはず」
「私達が来た時には傷なんてなかったわよ」
一体何が起こったのか分からない。だが、これでまだ魔王と戦える。
俺は立ちあがり剣を構えると、
「魔王、最後の戦いだ!」
俺達の方を見て何もせずにいる魔王に向かって叫んだ。
「まだやるのか。さっきほどの攻撃で私と君の実力の差は明らかだろう。せっかく拾った命を自ら捨てに来るとは愚かとしか言いようのないことだ」
「さてね、それはどうかな」
「面白い」
「三人は離れておいて」
シェリー達を俺から離し危険のない位置へと移動させる。
「これが最後だ」
「そうだな。今度こそ苦しまぬように息の根を止めてやろう」
「それはこっちのセリフだよ」
お互い言葉が終わると同時に攻撃に出た。
そして、二人は一瞬にして立ち位置が入れ替わっていた。
「楽しかったぞ」
その言葉と同時に魔王は倒れてしまった。
勝てたそことへの高揚感と新しい技が成功したことへでの緊張が外れた。
そんな俺のところへミカ達がやってきた。
「お兄ちゃん倒したの?」
不安そうに聞いてくる。
「勝てたよ。もう魔王が復活することはないよ」
「でも、最後どうやって魔王を倒したのよ? 全然見えなかったんだけど」
他の二人とうんうんと頭を縦に振っている。
「最後一瞬だけ俺の剣が早く魔王を貫いたんだよ」
そう、あの時俺は夢の中で初代戦道一刀流当主から教わった最後の奥義を使い魔王を倒した。
この技は足から手へと全ての気を一瞬にして動かすことで最大の攻撃速度と最大の攻撃力を出す技である。ただし、体中にある気を全て一か所に集めるために防御力など全てを犠牲にして攻撃をへと使うために少しでもタイミングがずれて隙を作ってしまったりするとそこで反撃を受けてやられてしまう。それとこの技全ての神経を敏感にしているために普通では出来なかった気を使っての気の察知と自分の周囲の気を読むことが同時にできるようになるために魔王の動きをつかむことが出来たのである。
そして、その速度早すぎて、他のメンバーに俺と魔王の戦闘が見えなかったのである。
「なるほどね」
「取り合えずこれで一件落着ということで」
俺の一言で話を終わらす。そして、万が一に備えて魔王の遺体をミカに頼み焼いてもらい後始末をした後、魔王城に捕まっている雷鳴とブルームのメンバーを助け出してセレモニア王国へと戻るのだった。
恐怖の感情が生まれた瞬間、俺の体は壁へと突撃していた。
何が起こったのか分からずに辺りを見てみるがシェリー達以外の姿はない。つまり魔王の姿がどこにもないということなのである。ただ、先ほどと違うのは魔力自体は感じ取ることが出来る。ただしそれはこの部屋全体からであり場所を探ることが出来ない。
「さようなら、新たな英雄君」
その言葉と同時に俺の体に一本の剣が突き刺さっていた。
「ぐっは!」
口から体力の血が出てくる。
それから俺は一瞬意識を失ってしまったのである。
意識を失っている中で俺は夢を見ていた、一人の剣士が剣の型を練習している。
その者からは気が放出されておらず、体に薄っすらと纏っていた。手や足、それに剣にまで纏わせている。
その者は剣を止めて俺の方へと視線を移した。
「何をしている。お主はそんなところで寝ている場合じゃないだろ」
その者は俺に向かってそんなことを言ってきた。
だが、俺の口は動かず言葉を発することは出来ない。
「立て! そして剣を取れ!」
俺は言われるままに立つ。言葉は発せられないが体を動かすことは出来る。そのため剣を構える。
俺が剣を構えるのを確認するとその者も剣を構える。よく見ると相手の持っているのは刀であった。
そして、気を自由自在に体中を巡らしている。それを見て俺は、その人物に一人心当たりがあった。実際にあったことはない。ただ、話だけはずっと聞かされていた。
「戦道一刀流最後の奥義をお主に伝える。一回しか見せんしっかりと覚えるのじゃ。そしてその技を使いわしを斬れ!」
その言葉を発すると同時に最後の奥義が放たれた。それはどの書物にも書いてあらず話にすら聞いたことない物であった。
「覚えたな」
その一言だけ発すると俺の方へと向き直ると剣を構える。そして俺に向かって攻撃を仕掛けてくる。それを俺は真っ正面から、先ほど見せられた奥義を使い切り伏せたのだった。
「よくぞ習得した」
「でも、このような奥義どこにも書いてなかく、聞いたこともなかった」
「それそうだろう。俺がこの技を作ってから一度として見せたことがなかったのじゃからな。もしもわしと同じもしくはそれ以上の才能を持つ者が現れた時の伝えようと思っていた」
「ですがあなたすでに死んだはず、それにこの世界は地球とは全くの別の世界なのですよ」
「そんなことわしの知ったことではない。じゃがこの技をお主に伝えれてよかったとおもうぞ」
その言葉を最後に消えてしまった。そしてそれと同時に俺は目を覚ました。
「お兄ちゃん!」
「ケンイチ!」
「ケンイチ君!」
横からミカ達の声が聞こえてきた。
「どれくらい気を失ってた」
「ほんの少しだけど大丈夫なの?」
俺は先ほど剣で貫かれたところを見てみると傷口は完全に塞がっていた。
「俺は確か魔王の剣で貫かれたはず」
「私達が来た時には傷なんてなかったわよ」
一体何が起こったのか分からない。だが、これでまだ魔王と戦える。
俺は立ちあがり剣を構えると、
「魔王、最後の戦いだ!」
俺達の方を見て何もせずにいる魔王に向かって叫んだ。
「まだやるのか。さっきほどの攻撃で私と君の実力の差は明らかだろう。せっかく拾った命を自ら捨てに来るとは愚かとしか言いようのないことだ」
「さてね、それはどうかな」
「面白い」
「三人は離れておいて」
シェリー達を俺から離し危険のない位置へと移動させる。
「これが最後だ」
「そうだな。今度こそ苦しまぬように息の根を止めてやろう」
「それはこっちのセリフだよ」
お互い言葉が終わると同時に攻撃に出た。
そして、二人は一瞬にして立ち位置が入れ替わっていた。
「楽しかったぞ」
その言葉と同時に魔王は倒れてしまった。
勝てたそことへの高揚感と新しい技が成功したことへでの緊張が外れた。
そんな俺のところへミカ達がやってきた。
「お兄ちゃん倒したの?」
不安そうに聞いてくる。
「勝てたよ。もう魔王が復活することはないよ」
「でも、最後どうやって魔王を倒したのよ? 全然見えなかったんだけど」
他の二人とうんうんと頭を縦に振っている。
「最後一瞬だけ俺の剣が早く魔王を貫いたんだよ」
そう、あの時俺は夢の中で初代戦道一刀流当主から教わった最後の奥義を使い魔王を倒した。
この技は足から手へと全ての気を一瞬にして動かすことで最大の攻撃速度と最大の攻撃力を出す技である。ただし、体中にある気を全て一か所に集めるために防御力など全てを犠牲にして攻撃をへと使うために少しでもタイミングがずれて隙を作ってしまったりするとそこで反撃を受けてやられてしまう。それとこの技全ての神経を敏感にしているために普通では出来なかった気を使っての気の察知と自分の周囲の気を読むことが同時にできるようになるために魔王の動きをつかむことが出来たのである。
そして、その速度早すぎて、他のメンバーに俺と魔王の戦闘が見えなかったのである。
「なるほどね」
「取り合えずこれで一件落着ということで」
俺の一言で話を終わらす。そして、万が一に備えて魔王の遺体をミカに頼み焼いてもらい後始末をした後、魔王城に捕まっている雷鳴とブルームのメンバーを助け出してセレモニア王国へと戻るのだった。
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