最強剣士異世界で無双する
第130話 決勝へ
俺達の試合が終った後、順調に一回戦が終っていった。
どの試合も予想通りの展開で進んでいき結果俺達の試合だけが皆の予想外の展開となっていったのである。ただ、王様達だけは俺達が勝つことを確信していたみたいな顔をしていたのだが。
一回戦全ての試合が終ると少し休憩の後、準決勝が開始された。相手はランキング七位の冒険者パーティーとなった。だが、最初から二逃げ腰で準決勝はあっさりと終ってしまった。正直俺達からしたら物足りないと感じずにはいられなかった。
そして、準決勝第二試合はランキング三位とランキング六位の試合になっていた。四位のチームブルームは毎年雷鳴とは決勝戦で接戦を繰り広げているチームであった。観客達も今年はどちらが三位になるのかを楽しみにしているほどであった。そのため、六位のパーティーフォートを圧倒的な力で倒してしまった。ほぼ無傷の状態での勝利。
「さすがに上位ランクのチームだけあって強いわね」
「でも私達だってランキング三位のチームに勝ってるんですから、余裕ですよ」
「そうよね。それでケンイチは何処に行ったのかしら?」
シェリーとミカが準決勝の試合を見て感想を話していると先程まで一緒に試合を見ていたはずのケンイチの姿がないことに気づいた二人。そしてケンイチだけでなくヒョウカもいなくなっているのである。
「私達の試合もすぐなのに何処に行ったのよ」
少し怒っているシェリー。
「心配しなくても決勝開始までには二人とも戻ってきますよ」
「二人とも? ……ヒョウカも居ないじゃない!」
ミカの言葉でヒョウカがいない事にやっと気づいたシェリー。
「シェリー気づいてなかったの?」
「まさかあの子まで居ないとは思ってなかったわ。まさかケンイチに付いていったわけではないわよね」
「まさかね」
などと考えながら二人は決勝戦の準備を始めるのだった。
シェリーとミカがケンイチ達はいない事に気づいていた頃、
「なかなか面白いパーティーが出てきたわね」
「そうだな。何でも全員のSランク冒険者らしいぜ」
「それは凄いじゃね~か。あの年のメンバーのパーティーで俺達と同じとはな」
「でも俺達の相手にはならないだろうな」
「そうですね。雷鳴相手にギリギリの試合をしている程度のパーティーなんて相手になりませんね」
会場から少し離れた所から試合を見ていた謎の集団。
「正直まだ分からないぞ」
ケンイチ達の評価を自分達よりも遙かにしたな冒険者であると判断しようとしたときメンバーの一人が口を挟んだ。
「どういうことだよ!」
「確かに雷鳴のリーダー以外の奴らと戦っていた奴らは今見たのが全てだと思う。だが、リーダーの奴と戦っていた奴だけはまだ実力の半分も見せてないかと思う」
ケンイチ達の試合を冷静に分析している男。
「確かに、お前の言うことも一理あるかもな。追い込まれたときでも何処か余裕の表情を見せていたからな」
「ではあの方には」
「ああ、要注意人物がいると報告するべきだろうな」
ある程度話しも纏まると会場から姿を消していったのである。
そして、謎の集団がこの町を去ったとき、
「ケンイチ君どうしたの?」
いきなり会場を出て行ってしまったケンイチに一人だけ気づき後を付けていたヒョウカ。走るのをやめてその場で立ち止まっているケンイチ。
「ヒョウカ、付いてきていたのか」
「うん、ケンチ君が急に会場を飛び出していくからどうしたのかと思って」
「そうだったのか」
「なにかあったの?」
首をかしげながら聞いてくるヒョウカ。
「遠くからこちらをみている気配を感じて、少し気になってな」
「今は?」
俺が走るのをやめたことで状況が変わったと判断したヒョウカ、
「何処かに行ってしまったみたいだ」
一体何だったのだろうか。俺の中で先程の気配のことを疑問に残しながらシェリー達の元へと戻って行くのだった。
どの試合も予想通りの展開で進んでいき結果俺達の試合だけが皆の予想外の展開となっていったのである。ただ、王様達だけは俺達が勝つことを確信していたみたいな顔をしていたのだが。
一回戦全ての試合が終ると少し休憩の後、準決勝が開始された。相手はランキング七位の冒険者パーティーとなった。だが、最初から二逃げ腰で準決勝はあっさりと終ってしまった。正直俺達からしたら物足りないと感じずにはいられなかった。
そして、準決勝第二試合はランキング三位とランキング六位の試合になっていた。四位のチームブルームは毎年雷鳴とは決勝戦で接戦を繰り広げているチームであった。観客達も今年はどちらが三位になるのかを楽しみにしているほどであった。そのため、六位のパーティーフォートを圧倒的な力で倒してしまった。ほぼ無傷の状態での勝利。
「さすがに上位ランクのチームだけあって強いわね」
「でも私達だってランキング三位のチームに勝ってるんですから、余裕ですよ」
「そうよね。それでケンイチは何処に行ったのかしら?」
シェリーとミカが準決勝の試合を見て感想を話していると先程まで一緒に試合を見ていたはずのケンイチの姿がないことに気づいた二人。そしてケンイチだけでなくヒョウカもいなくなっているのである。
「私達の試合もすぐなのに何処に行ったのよ」
少し怒っているシェリー。
「心配しなくても決勝開始までには二人とも戻ってきますよ」
「二人とも? ……ヒョウカも居ないじゃない!」
ミカの言葉でヒョウカがいない事にやっと気づいたシェリー。
「シェリー気づいてなかったの?」
「まさかあの子まで居ないとは思ってなかったわ。まさかケンイチに付いていったわけではないわよね」
「まさかね」
などと考えながら二人は決勝戦の準備を始めるのだった。
シェリーとミカがケンイチ達はいない事に気づいていた頃、
「なかなか面白いパーティーが出てきたわね」
「そうだな。何でも全員のSランク冒険者らしいぜ」
「それは凄いじゃね~か。あの年のメンバーのパーティーで俺達と同じとはな」
「でも俺達の相手にはならないだろうな」
「そうですね。雷鳴相手にギリギリの試合をしている程度のパーティーなんて相手になりませんね」
会場から少し離れた所から試合を見ていた謎の集団。
「正直まだ分からないぞ」
ケンイチ達の評価を自分達よりも遙かにしたな冒険者であると判断しようとしたときメンバーの一人が口を挟んだ。
「どういうことだよ!」
「確かに雷鳴のリーダー以外の奴らと戦っていた奴らは今見たのが全てだと思う。だが、リーダーの奴と戦っていた奴だけはまだ実力の半分も見せてないかと思う」
ケンイチ達の試合を冷静に分析している男。
「確かに、お前の言うことも一理あるかもな。追い込まれたときでも何処か余裕の表情を見せていたからな」
「ではあの方には」
「ああ、要注意人物がいると報告するべきだろうな」
ある程度話しも纏まると会場から姿を消していったのである。
そして、謎の集団がこの町を去ったとき、
「ケンイチ君どうしたの?」
いきなり会場を出て行ってしまったケンイチに一人だけ気づき後を付けていたヒョウカ。走るのをやめてその場で立ち止まっているケンイチ。
「ヒョウカ、付いてきていたのか」
「うん、ケンチ君が急に会場を飛び出していくからどうしたのかと思って」
「そうだったのか」
「なにかあったの?」
首をかしげながら聞いてくるヒョウカ。
「遠くからこちらをみている気配を感じて、少し気になってな」
「今は?」
俺が走るのをやめたことで状況が変わったと判断したヒョウカ、
「何処かに行ってしまったみたいだ」
一体何だったのだろうか。俺の中で先程の気配のことを疑問に残しながらシェリー達の元へと戻って行くのだった。
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