最強剣士異世界で無双する
第42話 学院祭 2日目 4
今のままではレオ先輩に負けてしまう。剣と強化だけではそろそろ限界だと思い、
「さすがレオ先輩強いですね。」
「そろそろあきらめる気になったか後輩。」
「いえ、さすがに俺もマジで本気を出さないとやばいと思っただけですよ。」
「それは楽しみだ。」
先輩は笑みを浮かべながら言ってきた。
「それじゃ行かせてもらいますね。」
「どっからでもかかってこい。」
俺は、真っ正面から攻撃を仕掛けていった。先輩は余裕の表情で立っていたがだんだんとその表情に陰りが見え始めた。
「なんで、魔法が使えないんだ。」
その言葉を聞き、少しにやけてしまいそうになった。何故先輩は先程の魔法が使えなくなってしまったのか、それは、俺が使った結界魔法のせいである。
俺は、夏休みの後編から特殊魔法をいろいろと調べていた。その中で1つ気づいたことがあった。それが結界魔法である。この魔法は、ただ物を囲むだけでなく、使用者のイメージした物を一つだけ付与できるのである。だから俺はレオ先輩の足に2つ魔力妨害を付与した小さな結界を張った。それにより会いに流れるはずの魔力が流れなくなり、結果高速で動く魔法は使えなくなった。
攻撃を剣で防いだレオ先輩は、
「後輩何をしたんだ?」
「俺は何もしてないですよ。魔力の使いすぎじゃないですか。」
「そうかもな。」
先程までの余裕な顔は何処にもなく焦り始めていた。そこに、
「先輩にいい物見せてあげますよ。」
「何かな?」
「それは見てのお楽しみですよ。」
それだけ言って、1度距離を取ったり攻撃を仕掛けていった。先輩はその攻撃をかわそうと避けるが、何故か攻撃が当たった。何が起こったか分からずに1度距離を取ると、
「いったい何が?確かにお前の攻撃を避けたはずが、何でだ?」
「簡単な話しですよ。ただ先輩の避ける先を読んだだけですよ。」」
「だがお前の攻撃は俺の避けた方向と逆だったはず。」
「それは言えませんよ。」
この技はあてみ、フェイントと合わせて使う技で相手の避ける先を読む攻撃を当てる技である。
さすがに今のはまずいと思ったのか今度は先輩から攻撃を仕掛けてきた。それを紙一重でかわしながら攻撃を仕掛ける。先輩も攻撃をかわし連続で仕掛けてくるがその全てをかわしきる。
「何故当たらない。」
「全て見切っているからですよ。」
「ならこれでどーだー。」
先輩は自分の最高スピードで後ろに回り込んで切りかかってくるがそれも紙一重でかわして蹴りをたたき込んだ。何とか防いだものダメージは多少はあった。
何故全ての攻撃をかわせるか、それは、自分の周囲の空気の乱れを感じ取っているからである。
防御も不能で攻撃も当たらない。攻めるすべがなくなってしまった先輩は、
「ファイヤーボール。ウォーターショット。風刃。」
距離を取り魔法を放ってくる。それをかかわしながら先程先輩がしていたように一瞬で先輩に近づいた。
「なにっ!!」
かなり驚いていたが、そんなことお構いなしに先輩の首元に剣を突き立てると、
「降参だ。俺の負けだ。」
先輩は自ら降参を宣言さした。
シェリー達の方は、学期末試験の決勝で使った技でマルシャ先輩とハデル先輩を倒してしまった。
「シェリー、今の魔法何なの?」
「今のは、私オリジナルの魔法の『雷装』って言うのよ。」
「なんか格好いいね。」
「そうでしょ。ってそんな事反している場合じゃないでしょ。ヒョウカ達の支援に向かうわよ。
「了解!!」
シェリー達が支援に入ったことで、1対1から1対2に代わり。何とかケミケル先輩とミリアム先輩を倒すことが出来た。
そして、3年生チーム全員がやられたことにより決勝戦は終了となった。その後、レオ先輩は、
「最後の攻撃の速度かなり早かったが何をしたんだ?」
「そのことですか。それはですね。」
最後の攻撃は、体の中にある気を全て足に集めて自分のスピードを上げただけであった。そのことを説明すると、
「それは魔法と何か違うのか?」
「そうですね。この技は魔力を一切使わないと言うことが違いですかね。」
「なるほどな。今日の試合は楽しかった。またやろう。」
「こちらこそ。機会がありましたら是非お願いいたします。」
最後に握手を交わすと、試合を見ていた観客からもの凄い拍手と歓声が上がった。
シェリー達も先輩達と打ち解けていた。アレクシス君だけを除いてはだが。その後学院祭の閉会式が行われた。
閉会式も終わり寮の自分の部屋に戻り横になっていると、部屋のドアがノックされた。
「お兄ちゃん、入ってもいいですか?」
「いいぞ。」
何の用かと思い、
「何のようだ?」
「今日の決勝戦のことです。お兄ちゃん、神道一刀流の第2攻撃の型を使ったでしょ。」
神道一刀流には、2段階ある。第1の型は回避がメインでカウンターを狙うもので防御の型と呼んでいる。それとは違い第2の型は、『あてみ』、攻撃を避けるのに使った『風感』それに最後に使った『早足』の3つがある。そのうちの2つが攻撃メインの為第2の型は攻撃の型と呼ばれている。
「まあな。さすがにあの先輩相手に第1防御の型だけじゃ勝てなかっただろうな。」
「お兄ちゃんがそこまで言う程の相手だったんですか?」
「ああ、剣術だけなら親父と互角ぐらいだろうな。それに魔法も一級品となればそれ以上だ。」
「それは確かに厳しいですね。でもそんな人に勝ったお兄ちゃんは凄いですね。」
「まあな。今回の試合で感覚の鈍りも感じなかったし、それに結界魔法も試せたし、収穫の多い試合だったと思う。それにあらだけは使わなくてすんだしな。」
「そうですね。まだその体では使えませんね。」
「それよりも、今日はお前も疲れただろ。今日はゆっくりと休め。」
「はい!! お休みなさい。」
「ああ、お休み。」
ミカが帰った後、再びベットのに横になり今日の決勝を振り返っている内に寝てしまったのだった。
「さすがレオ先輩強いですね。」
「そろそろあきらめる気になったか後輩。」
「いえ、さすがに俺もマジで本気を出さないとやばいと思っただけですよ。」
「それは楽しみだ。」
先輩は笑みを浮かべながら言ってきた。
「それじゃ行かせてもらいますね。」
「どっからでもかかってこい。」
俺は、真っ正面から攻撃を仕掛けていった。先輩は余裕の表情で立っていたがだんだんとその表情に陰りが見え始めた。
「なんで、魔法が使えないんだ。」
その言葉を聞き、少しにやけてしまいそうになった。何故先輩は先程の魔法が使えなくなってしまったのか、それは、俺が使った結界魔法のせいである。
俺は、夏休みの後編から特殊魔法をいろいろと調べていた。その中で1つ気づいたことがあった。それが結界魔法である。この魔法は、ただ物を囲むだけでなく、使用者のイメージした物を一つだけ付与できるのである。だから俺はレオ先輩の足に2つ魔力妨害を付与した小さな結界を張った。それにより会いに流れるはずの魔力が流れなくなり、結果高速で動く魔法は使えなくなった。
攻撃を剣で防いだレオ先輩は、
「後輩何をしたんだ?」
「俺は何もしてないですよ。魔力の使いすぎじゃないですか。」
「そうかもな。」
先程までの余裕な顔は何処にもなく焦り始めていた。そこに、
「先輩にいい物見せてあげますよ。」
「何かな?」
「それは見てのお楽しみですよ。」
それだけ言って、1度距離を取ったり攻撃を仕掛けていった。先輩はその攻撃をかわそうと避けるが、何故か攻撃が当たった。何が起こったか分からずに1度距離を取ると、
「いったい何が?確かにお前の攻撃を避けたはずが、何でだ?」
「簡単な話しですよ。ただ先輩の避ける先を読んだだけですよ。」」
「だがお前の攻撃は俺の避けた方向と逆だったはず。」
「それは言えませんよ。」
この技はあてみ、フェイントと合わせて使う技で相手の避ける先を読む攻撃を当てる技である。
さすがに今のはまずいと思ったのか今度は先輩から攻撃を仕掛けてきた。それを紙一重でかわしながら攻撃を仕掛ける。先輩も攻撃をかわし連続で仕掛けてくるがその全てをかわしきる。
「何故当たらない。」
「全て見切っているからですよ。」
「ならこれでどーだー。」
先輩は自分の最高スピードで後ろに回り込んで切りかかってくるがそれも紙一重でかわして蹴りをたたき込んだ。何とか防いだものダメージは多少はあった。
何故全ての攻撃をかわせるか、それは、自分の周囲の空気の乱れを感じ取っているからである。
防御も不能で攻撃も当たらない。攻めるすべがなくなってしまった先輩は、
「ファイヤーボール。ウォーターショット。風刃。」
距離を取り魔法を放ってくる。それをかかわしながら先程先輩がしていたように一瞬で先輩に近づいた。
「なにっ!!」
かなり驚いていたが、そんなことお構いなしに先輩の首元に剣を突き立てると、
「降参だ。俺の負けだ。」
先輩は自ら降参を宣言さした。
シェリー達の方は、学期末試験の決勝で使った技でマルシャ先輩とハデル先輩を倒してしまった。
「シェリー、今の魔法何なの?」
「今のは、私オリジナルの魔法の『雷装』って言うのよ。」
「なんか格好いいね。」
「そうでしょ。ってそんな事反している場合じゃないでしょ。ヒョウカ達の支援に向かうわよ。
「了解!!」
シェリー達が支援に入ったことで、1対1から1対2に代わり。何とかケミケル先輩とミリアム先輩を倒すことが出来た。
そして、3年生チーム全員がやられたことにより決勝戦は終了となった。その後、レオ先輩は、
「最後の攻撃の速度かなり早かったが何をしたんだ?」
「そのことですか。それはですね。」
最後の攻撃は、体の中にある気を全て足に集めて自分のスピードを上げただけであった。そのことを説明すると、
「それは魔法と何か違うのか?」
「そうですね。この技は魔力を一切使わないと言うことが違いですかね。」
「なるほどな。今日の試合は楽しかった。またやろう。」
「こちらこそ。機会がありましたら是非お願いいたします。」
最後に握手を交わすと、試合を見ていた観客からもの凄い拍手と歓声が上がった。
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閉会式も終わり寮の自分の部屋に戻り横になっていると、部屋のドアがノックされた。
「お兄ちゃん、入ってもいいですか?」
「いいぞ。」
何の用かと思い、
「何のようだ?」
「今日の決勝戦のことです。お兄ちゃん、神道一刀流の第2攻撃の型を使ったでしょ。」
神道一刀流には、2段階ある。第1の型は回避がメインでカウンターを狙うもので防御の型と呼んでいる。それとは違い第2の型は、『あてみ』、攻撃を避けるのに使った『風感』それに最後に使った『早足』の3つがある。そのうちの2つが攻撃メインの為第2の型は攻撃の型と呼ばれている。
「まあな。さすがにあの先輩相手に第1防御の型だけじゃ勝てなかっただろうな。」
「お兄ちゃんがそこまで言う程の相手だったんですか?」
「ああ、剣術だけなら親父と互角ぐらいだろうな。それに魔法も一級品となればそれ以上だ。」
「それは確かに厳しいですね。でもそんな人に勝ったお兄ちゃんは凄いですね。」
「まあな。今回の試合で感覚の鈍りも感じなかったし、それに結界魔法も試せたし、収穫の多い試合だったと思う。それにあらだけは使わなくてすんだしな。」
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