最強剣士異世界で無双する
第34話 妹
剣一の事故から8ヵ月が経っていた。剣一のいる世界と地球とでは時間の流れが違う。あっちでの1年が地球では1ヵ月である。
とある高校の教室でため息をついている少女。
「はぁ~」
この少女は剣一の妹の戦道美香15歳である。
「どうしたの美香、ため息なんてついてどうしたの?」
「何でも無いよ。」
「また~、死んだお兄さんの事考えてたんでしょ。」
私に話しかけてきているのは、同級生で中学の頃から仲がよかった香織である。
「そんな事無いわよ。」
顔を赤くしながら否定したが、お兄ちゃんの事を考えていたのは事実である。
「まあ、そう言うことにしといてあげる。それよりも今日一緒に帰らない?」
「ごめん、今日も部活なんだ。」
「そっか。それじゃしょうが無いよね。」
「うん。また誘ってね。」
「分かった。部活頑張ってね。」
それだけ言って、席から離れていく。
私は、お兄ちゃんが大好きだった。兄妹じゃなかったらいいのにと何回も考えた。そんなお兄ちゃんが8ヵ月前突然私の前から姿を消してた。それから数ヶ月は何もやる気が出ずに家の中に引きこもっていたが、そのときに1度頭の中に声が聞こえた。。
「あなたの兄はこことは、違う別の世界で生きていますよ。」
その言葉を私は信じて、自分も頑張ろうと思った。
父からは兄のかわりに神道一刀流次期当主になるように言われた。それから、毎日厳しい稽古が行われている。稽古は厳しかったが、もしも兄に再会できたときにふがいない姿を見せないようと思いながら頑張っていた。
今日の部活が終わり家へと帰っている道中、私に話しかけてくる声が聞こえた。
「美香さん、戦道美香さん。私の声が聞こえますか?もし聞こえていたら空を見上げてください。」
その言葉に従い上を向くと、そこは白いワンピースの服を着た銀髪ロングヘアーの美少女が降りてきていた。その少女は、私の前へと降りてくると、
「初めまして美香さん、私は、魂を司る神をしていますフィオーネと申します。」
少女はスカート両端をつまみあげながら一礼してくる。神様だと聞いた私は、慌てて一礼しながら、
「戦道美香と言います。失礼なのですが、神様が私に何のご用なんでしょうか?」
「そうですよね、いきなり神なんて言われても信じらませんよねって、え~~!!」
神様は、私の言葉にむちゃくちゃ驚いていた。
「急に大声出されてどうされたのですか?」
「いえ、すいません。私と始めてあって神と信じてくれた事に驚いてしまいまして。いつもは何回か説明してやっとなので。」
「そうなんですね。そんな事はいいんですけど、何故私所にこられたのですか?」
「そうでしたね。今日ここに来たのは、あなたを兄のいる世界に転移させてあげようと思いまして。」
「それどういうことですか?」
神様から言われたことに頭がついていかない。
「あら、喜んでくれると思ったのですが、微妙な反応ですね。」
「すみません。とても嬉しお話なのですが、何故かと思いまして?」
「と、言いますと?」
「私を異世界転移なんて、もっと相応しい人もいるのでは無いかと思うのです?」
「そんな事はありませんよ。私はあなた以外に適任者はいないと思っています。だってこの8ヵ月間あなたは、剣一のことばかり考えていました。そんな一途な気持ちを無下には出来ませんから。」
「ありがとうございます。ですが答えは少し待ってもらってもいいですか?」
「そうですね、簡単に決められることではないですね。では、1週間後答えを聞きに来ます。それまでに決めておいてくさいね。」
「分かりました。」
その言葉を聞き終わるとさっきまで目の前にいた神様が消えた。
家への帰り道中神様の言葉ばかりが頭の中で浮かぶ。異世界への転移、それをすればもう日本には帰って来れない。両親や友達に一生会えないのではないかと考えていた。
それから1週間。その間、私は友達や両親それにお兄ちゃんの事を考えていた。今の生活が兄に会うよりも大切な事なのか。答えなんて最初から決まっている。お兄ちゃんに会うよりも大切な事など私にはないのだから。
私は、一週間前と同じ場所で神様を待っていた。
「お待たせしましたね、美香。」
前回と同じように神様が空から降りてきた。
「全然待っていませんよ。それよりも何故毎回空から降りてくるのですか?」
「それはですね。ただそっちの方が神様らしいかなと思いまして。」
とてもくだらない理由だった。
「そうなんですか。」
「それよりも答えは決まりましたか?」
「はい、私をお兄ちゃんに会わせてください。」
「その答えを待っていました。」
答えを聞いた神様は笑顔になっていた。
「じゃぁ、場所を変えましょうか。」
神様が指を鳴らすと辺り一面真っ白な部屋に移動した。
「ここは何処なのですか?」
「私の部屋ですよ。」
「何もない部屋ですね。」
「大きなお世話です。」
怒られた。
「ごめんなさい。それで、ここで何をするのですか?」
「そうですね。少し待っててくださいね。」
神様は部屋の奥へと向かう。しばらく待っていると、1本の剣を持って戻ってくる。
「その手に持っている物は何ですか?」
「これは、星剣です。この剣には星の力で込められています。どんな堅い物でも切れて、手入れなしでも切れ味が一切落ちない剣です。あなたにこれをあげようと思いまして。」
何かとてつもなく凄い物が目の前に現れた。
「そんな物貰えませんよ。」
「いいんですよ。ここにあってもただの宝の持ち腐れですから。それに持つに相応しい人に使ってもらう方がこの剣も喜ぶという物です。」
「そう言うことならありがたくいただきます。」
星剣を受け取り腰へと下げた。
「それと、魔法も使えるようにしときますね。」
「それは嬉しいのですが使い方が分からないのですが。」
「それなら大丈夫です。あちらの世界で教えてもらえますので。」
「分かりました。」
それから、神様よりあっちの世界の説明を受けた。
説明が終わると、
「何か質問はありますか?」
「いえ、大丈夫です。」
「そうですか。それではこれより転移を行います。」
神様が私に手をかざすと、体光り始めた。
「これはいったい?」
「何も心配はいりませんよ。あなたを転移させているだけですので。」
そして、体が強く光ると同時に視界が真っ白になり、次に目を覚ますと見知らぬ部屋の中にいた。
美香が転移してすぐ、
「これでより一層面白くなりそうね。」
神様は、ケンイチ達の世界をのぞきながらそんな事を言っていた。
とある高校の教室でため息をついている少女。
「はぁ~」
この少女は剣一の妹の戦道美香15歳である。
「どうしたの美香、ため息なんてついてどうしたの?」
「何でも無いよ。」
「また~、死んだお兄さんの事考えてたんでしょ。」
私に話しかけてきているのは、同級生で中学の頃から仲がよかった香織である。
「そんな事無いわよ。」
顔を赤くしながら否定したが、お兄ちゃんの事を考えていたのは事実である。
「まあ、そう言うことにしといてあげる。それよりも今日一緒に帰らない?」
「ごめん、今日も部活なんだ。」
「そっか。それじゃしょうが無いよね。」
「うん。また誘ってね。」
「分かった。部活頑張ってね。」
それだけ言って、席から離れていく。
私は、お兄ちゃんが大好きだった。兄妹じゃなかったらいいのにと何回も考えた。そんなお兄ちゃんが8ヵ月前突然私の前から姿を消してた。それから数ヶ月は何もやる気が出ずに家の中に引きこもっていたが、そのときに1度頭の中に声が聞こえた。。
「あなたの兄はこことは、違う別の世界で生きていますよ。」
その言葉を私は信じて、自分も頑張ろうと思った。
父からは兄のかわりに神道一刀流次期当主になるように言われた。それから、毎日厳しい稽古が行われている。稽古は厳しかったが、もしも兄に再会できたときにふがいない姿を見せないようと思いながら頑張っていた。
今日の部活が終わり家へと帰っている道中、私に話しかけてくる声が聞こえた。
「美香さん、戦道美香さん。私の声が聞こえますか?もし聞こえていたら空を見上げてください。」
その言葉に従い上を向くと、そこは白いワンピースの服を着た銀髪ロングヘアーの美少女が降りてきていた。その少女は、私の前へと降りてくると、
「初めまして美香さん、私は、魂を司る神をしていますフィオーネと申します。」
少女はスカート両端をつまみあげながら一礼してくる。神様だと聞いた私は、慌てて一礼しながら、
「戦道美香と言います。失礼なのですが、神様が私に何のご用なんでしょうか?」
「そうですよね、いきなり神なんて言われても信じらませんよねって、え~~!!」
神様は、私の言葉にむちゃくちゃ驚いていた。
「急に大声出されてどうされたのですか?」
「いえ、すいません。私と始めてあって神と信じてくれた事に驚いてしまいまして。いつもは何回か説明してやっとなので。」
「そうなんですね。そんな事はいいんですけど、何故私所にこられたのですか?」
「そうでしたね。今日ここに来たのは、あなたを兄のいる世界に転移させてあげようと思いまして。」
「それどういうことですか?」
神様から言われたことに頭がついていかない。
「あら、喜んでくれると思ったのですが、微妙な反応ですね。」
「すみません。とても嬉しお話なのですが、何故かと思いまして?」
「と、言いますと?」
「私を異世界転移なんて、もっと相応しい人もいるのでは無いかと思うのです?」
「そんな事はありませんよ。私はあなた以外に適任者はいないと思っています。だってこの8ヵ月間あなたは、剣一のことばかり考えていました。そんな一途な気持ちを無下には出来ませんから。」
「ありがとうございます。ですが答えは少し待ってもらってもいいですか?」
「そうですね、簡単に決められることではないですね。では、1週間後答えを聞きに来ます。それまでに決めておいてくさいね。」
「分かりました。」
その言葉を聞き終わるとさっきまで目の前にいた神様が消えた。
家への帰り道中神様の言葉ばかりが頭の中で浮かぶ。異世界への転移、それをすればもう日本には帰って来れない。両親や友達に一生会えないのではないかと考えていた。
それから1週間。その間、私は友達や両親それにお兄ちゃんの事を考えていた。今の生活が兄に会うよりも大切な事なのか。答えなんて最初から決まっている。お兄ちゃんに会うよりも大切な事など私にはないのだから。
私は、一週間前と同じ場所で神様を待っていた。
「お待たせしましたね、美香。」
前回と同じように神様が空から降りてきた。
「全然待っていませんよ。それよりも何故毎回空から降りてくるのですか?」
「それはですね。ただそっちの方が神様らしいかなと思いまして。」
とてもくだらない理由だった。
「そうなんですか。」
「それよりも答えは決まりましたか?」
「はい、私をお兄ちゃんに会わせてください。」
「その答えを待っていました。」
答えを聞いた神様は笑顔になっていた。
「じゃぁ、場所を変えましょうか。」
神様が指を鳴らすと辺り一面真っ白な部屋に移動した。
「ここは何処なのですか?」
「私の部屋ですよ。」
「何もない部屋ですね。」
「大きなお世話です。」
怒られた。
「ごめんなさい。それで、ここで何をするのですか?」
「そうですね。少し待っててくださいね。」
神様は部屋の奥へと向かう。しばらく待っていると、1本の剣を持って戻ってくる。
「その手に持っている物は何ですか?」
「これは、星剣です。この剣には星の力で込められています。どんな堅い物でも切れて、手入れなしでも切れ味が一切落ちない剣です。あなたにこれをあげようと思いまして。」
何かとてつもなく凄い物が目の前に現れた。
「そんな物貰えませんよ。」
「いいんですよ。ここにあってもただの宝の持ち腐れですから。それに持つに相応しい人に使ってもらう方がこの剣も喜ぶという物です。」
「そう言うことならありがたくいただきます。」
星剣を受け取り腰へと下げた。
「それと、魔法も使えるようにしときますね。」
「それは嬉しいのですが使い方が分からないのですが。」
「それなら大丈夫です。あちらの世界で教えてもらえますので。」
「分かりました。」
それから、神様よりあっちの世界の説明を受けた。
説明が終わると、
「何か質問はありますか?」
「いえ、大丈夫です。」
「そうですか。それではこれより転移を行います。」
神様が私に手をかざすと、体光り始めた。
「これはいったい?」
「何も心配はいりませんよ。あなたを転移させているだけですので。」
そして、体が強く光ると同時に視界が真っ白になり、次に目を覚ますと見知らぬ部屋の中にいた。
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「これでより一層面白くなりそうね。」
神様は、ケンイチ達の世界をのぞきながらそんな事を言っていた。
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