甘え上手な彼女4 冬編
第49話
*
「土井からなんか連絡が来たぞ?」
「え? なんて?」
「いや、なんか変なんだよ……ほら」
赤西と朋香は優一に言われた場所に向かっている途中、土井から送られたきた変なメッセージを見て首を傾げていた。
メッセージには「たすkrtえbんd」と書かれており、何のことだか赤西にはさっぱりだった。
「何これ?」
「多分何か打とうとして、邪魔されたとか?」
「邪魔って……誰が邪魔するのよ」
「そうだよなぁ……」
考えこむ二人。
もしかしたら、土井達に何かあったのかもしれないと思った赤西は、土井達の様子を見に行こうと朋香に提案する。
「まぁ……確かに、訂正のメッセージも送られてこないし……土井達が向かったところに行くのが一番良いけど……土井達がどこに行ったかわかる?」
「あ……」
赤西達は優一にここに言ってくれと指示をされたが、他の皆がどこに行ったかまでは知らなかった。
「仕方ない、土井に電話して聞いてみよう」
「それが一番てっとり早いわよ」
赤西はスマホを取り出して、土井に電話を掛ける。
しかし、土井は出なかった。
「あれ? おかしいな……出ない」
「え? じゃあ繁村とか那須は?」
朋香に言われ、赤西は土井と行動を共にしている二人にも電話を掛ける。
しかし、その二人も電話には出なかった。
「おかしいな……」
「確かにおかしいわね……一人ならともかく、三人ともなんて……」
「本当に何かあったのかもしれない……でも、一体どこにいるんだ……」
「……那須の居場所なら見つけられるかも……」
「マジで!? 心当たりでもあるのか?」
「私って言うよりは……あの子なら絶対知ってるわ……」
「あの子?」
赤西が首を傾げていると、朋香はどこかに電話をし始めた。
「もしもし? 芹那ちゃん?」
『はい。どうしました? 八重先輩見つかったんですか?』
「そうじゃないの、那須達と連絡が取れなくなって……それで芹那ちゃんなら例のアレで居場所が分かるんじゃないかと思って」
『優一さんが!? 分かりました! 今すぐ調べます!!』
「助かるわ」
赤西は朋香と芹那の会話を聞きながら不思議に思っていた。
例のアレとはなんだろうか?
そんな事を赤西が考えていると、朋香が何やらメモを取り始めた。
「うん、うん……分かったわ、そこに行ってみる、ありがとう」
朋香はそう言って電話を切り、スマホポケットにしまった。
「那須の居場所が分かったわ、早く行くわよ」
「お、おう……どうやって調べたんだ?」
「女の秘密よ」
「はぁ?」
笑みを浮かべながらそう言う朋香。
赤西はなんだそれはと思いながら、朋香の後をついて行く。
*
「泉君、那須君が言った場所ってここだよね?」
「あ、あぁ……ここのはずだけど……ここに高志が居るなんて思えないよね?」
泉と由美華は優一の指定した場所に到着していた。
優一が指定した場所は大きなビルだった。
どうやら会社のようで、株式会社秀商事と書かれていた。
「こんなところに高志が居るとは考えられないんだが……」
「でも、那須君は入り口を見張っておけって……この会社と何か関係あるのかな?」
「うーん……僕は高志が宮岡さんを振ったこと自体が信じられないんだけど……」
「私もだよ……紗弥大丈夫かな?」
心配する由美華を見て、泉はなんとか由美華をなぐさめられないかと考える。
「えっと……だ、大丈夫だよ! きっと何かの間違いだし……宮岡さんと高志もきっといつもの通りに……」
「うふふ……そうだよね……」
「う、うん! そうだよ!」
泉の言葉に、由美華は笑みを浮かべる。
「でも……なんでこんな会社の見張りなんて……」
「ここの会社と八重君が繋がってる? でもなんでだろう?」
「うーむ……」
顎に手を当てて考えてる泉、すると泉のスマホが鳴り始めた。
「土井からなんか連絡が来たぞ?」
「え? なんて?」
「いや、なんか変なんだよ……ほら」
赤西と朋香は優一に言われた場所に向かっている途中、土井から送られたきた変なメッセージを見て首を傾げていた。
メッセージには「たすkrtえbんd」と書かれており、何のことだか赤西にはさっぱりだった。
「何これ?」
「多分何か打とうとして、邪魔されたとか?」
「邪魔って……誰が邪魔するのよ」
「そうだよなぁ……」
考えこむ二人。
もしかしたら、土井達に何かあったのかもしれないと思った赤西は、土井達の様子を見に行こうと朋香に提案する。
「まぁ……確かに、訂正のメッセージも送られてこないし……土井達が向かったところに行くのが一番良いけど……土井達がどこに行ったかわかる?」
「あ……」
赤西達は優一にここに言ってくれと指示をされたが、他の皆がどこに行ったかまでは知らなかった。
「仕方ない、土井に電話して聞いてみよう」
「それが一番てっとり早いわよ」
赤西はスマホを取り出して、土井に電話を掛ける。
しかし、土井は出なかった。
「あれ? おかしいな……出ない」
「え? じゃあ繁村とか那須は?」
朋香に言われ、赤西は土井と行動を共にしている二人にも電話を掛ける。
しかし、その二人も電話には出なかった。
「おかしいな……」
「確かにおかしいわね……一人ならともかく、三人ともなんて……」
「本当に何かあったのかもしれない……でも、一体どこにいるんだ……」
「……那須の居場所なら見つけられるかも……」
「マジで!? 心当たりでもあるのか?」
「私って言うよりは……あの子なら絶対知ってるわ……」
「あの子?」
赤西が首を傾げていると、朋香はどこかに電話をし始めた。
「もしもし? 芹那ちゃん?」
『はい。どうしました? 八重先輩見つかったんですか?』
「そうじゃないの、那須達と連絡が取れなくなって……それで芹那ちゃんなら例のアレで居場所が分かるんじゃないかと思って」
『優一さんが!? 分かりました! 今すぐ調べます!!』
「助かるわ」
赤西は朋香と芹那の会話を聞きながら不思議に思っていた。
例のアレとはなんだろうか?
そんな事を赤西が考えていると、朋香が何やらメモを取り始めた。
「うん、うん……分かったわ、そこに行ってみる、ありがとう」
朋香はそう言って電話を切り、スマホポケットにしまった。
「那須の居場所が分かったわ、早く行くわよ」
「お、おう……どうやって調べたんだ?」
「女の秘密よ」
「はぁ?」
笑みを浮かべながらそう言う朋香。
赤西はなんだそれはと思いながら、朋香の後をついて行く。
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「泉君、那須君が言った場所ってここだよね?」
「あ、あぁ……ここのはずだけど……ここに高志が居るなんて思えないよね?」
泉と由美華は優一の指定した場所に到着していた。
優一が指定した場所は大きなビルだった。
どうやら会社のようで、株式会社秀商事と書かれていた。
「こんなところに高志が居るとは考えられないんだが……」
「でも、那須君は入り口を見張っておけって……この会社と何か関係あるのかな?」
「うーん……僕は高志が宮岡さんを振ったこと自体が信じられないんだけど……」
「私もだよ……紗弥大丈夫かな?」
心配する由美華を見て、泉はなんとか由美華をなぐさめられないかと考える。
「えっと……だ、大丈夫だよ! きっと何かの間違いだし……宮岡さんと高志もきっといつもの通りに……」
「うふふ……そうだよね……」
「う、うん! そうだよ!」
泉の言葉に、由美華は笑みを浮かべる。
「でも……なんでこんな会社の見張りなんて……」
「ここの会社と八重君が繋がってる? でもなんでだろう?」
「うーむ……」
顎に手を当てて考えてる泉、すると泉のスマホが鳴り始めた。
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