神々に選ばれた少女 ~チートスキルでがんばります~
第4話 盗賊との戦闘(前編)
暗闇の森の中に1つの明かりが見えていた。そしてその方向に目をやると、1人の少女がその明かりのそばで座って何かをしている。それを見たこの男はにやりと笑った。
「いいかもが、いるじゃねーか。あの少女を捕らえて帰ったらボスも大喜びのはずだ。俺はついてっるぜ。」
と、小さな声で独り言を言いながら、その少女に近づいて行くのだった。
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どこからかわからないが、こちらに近づいてく足音らしき音が聞こえた気がした。だが、辺りは、もう日が落ちており真っ暗闇だ。いくら辺りを見渡そうとしても周りは暗く余り遠くまでは見ることが出来ない。鈴花は、どうしたもんかと考えながら、頭を悩ませていた。
「スズカ、剣をストレージから出して戦闘がいつ起こってもいいよう準備しときなさい。多分気ずいていると思うけど、後ろから人が近づいてきてるわ。盗賊のたぐいだと思うけど、あなたが1人でいると思い捕らえようと近づいてきてるんだと思うわ。」
フィナの忠告を受けストレージから剣を抜き出し、いつでも戦闘に入れるように準備をし始めた。
それから数分程がたったころ後ろの一本の木の陰から一人の男が出てきた。距離としては7・8メートルぐらいだろうか。鈴花が後ろ振り向くと一瞬目が合った気がした。そして次の瞬間、男は片手に剣を持ち、鈴花に向かって走り捕まえようとしてきた。鈴花は、一瞬は驚きはしたものの、すぐに神眼の解析のスキルを使い、相手の男のステータスを確認してみた。
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ステータス
ヒーダ/25歳
職業:盗賊
LV: 15
生命力:75
筋力 :78(+7)
防御力:64
俊敏性:71
魔力 :88(+1)
スキル:剣術5 解析2 水耐性3 ストレージ1 火属性魔法2
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と表示された。レベルが10を超えていることもあり、ステータスが全体的に70は超えている。そして鈴花が一番確認したかった職業の欄に盗賊と書かれていた。これで、間違って殺してしまったとしても問題はなくなった。さすがにこの男の方がレベルも戦闘の経験でも圧倒的に格上であることには変わりはない。何も知らないこの男は、鈴花のスキル強奪の効果範囲5メートル以内に入ってきた。そのことが確認できたため、相手のステータスとスキル剣術5と水耐性3と火属性魔法2を選択し奪った。それに気ずいていない男はそのまま鈴花に向かって一直線に近づこうとしていた。鈴花も今は自分ステータスを確認している暇はなく、今なおも走って近づいてくる男の左足に向かって剣を横一直線に振り抜いた。さすがに鈴花もステータスを奪ったとはいえ、相手は経験上でも格上である。怪我を負わせづに無力化はさすがに無理だと思いこの攻撃に出たのだ。
一方で、ヒーダは、急に自分のスピードが落ちたことには気ずいていたものの、それが何でなのかわからなかった。それに体も少し重くいつものよう動きにくいと感じていた。そして、そんなことを考えていたら、目の前の少女は、右手に持った剣を俺に向かって切りかかってきた。狙っているのは自分の足だと気ずくことはできたが、体が思うように動かず切られてしまった。そして、自分の左足の太ももから下がなくなっていた。
鈴花は、取り合えず足を切られて倒れている男に近づき流石にまだ死なれてはまだ困るので、近くにあるツタなどを使い簡単な止血作業をした後、まだ足の痛みに耐えきれずわめいてた。そんな男に鈴花はカワイイ顔で、笑顔を作りながら、男の首元に剣を突きつけ、問いただした。
「あなたは、から来たのですか。他に仲間はいますか。いたら何人でその中で一番レベルの高いのは誰で何レベですか。そしてなぜ私を襲おうとしたのです?」
と、鈴花は、相手が痛がっていようが関係なく、聞いていた。そのとき顔は、確かに笑ってはいたが目だけは笑っておらずすごっく怒っていた。それは、地球にいた時にも見せたことのないものだった。それもそうであろう。ゆっくり食事をしているところを襲われたのだから、誰でも怒るであろう。ただそれで、襲ってきた相手を返り討ちに出来るかどうかはまた別の話ではある。
そして、何とか痛みにも慣れてきて何とか鈴花の方を見る余裕ができた。男は、鈴花の問いに対して、頭を横に振った。それを見て鈴花は、男の首元に突き付けていた剣を一度自分の方へ戻し。その剣を振り上げ男の右肩に向けて振り下ろした。男の右肩に少し当たるように手加減はしていたが、効き目は十分だった。男はがくがく震えていた。もう一度さっきと同じことを聞いてみると、今度は、頭を立て振り、口を開き始めた。
「まず、あんたを狙った理由は、あんたが売ったら高そうに見えてからだよ。」
「で、どこから来たの。」
「あっちからだよ。」
と、元来た方を指さし話を続けた。
「歩いて5分位行ったところにあるよ。それと、仲間は俺を合わせれ5人いる。レベルは俺と同じ15位だがそのうちの1人は20位で一応ボスをしている。」
と、教えてくれた。鈴花は、高く売れそうとは、どういうことなのかと思い横で笑っていたピクシーのフィナに聞いてみた。するとフィナは(そんなこともわからないの)と、言いたげな顔でこちらを向き説明してくれた。
「スズカも奴隷って言葉は知っているわよね?」
と、言われたので頭を縦に振った。それを確認してフィナは話を続けた。
「この世界には奴隷制度があるのよ。でものね、一般的な奴隷は、犯罪を犯したものやどうしても借金を返せなかった者がなるものなのおよ。この人たちは、違法奴隷を売買している盗賊だと思うわね。今みたいに、女や子供をこそっり攫って、貴族とかに高く売るのよ。表面上では、禁止されているけどね。この男は、アジトの周りを監視してたんでしょうね。そして、偶然ここの明かりを見つけてしまい何かと思い近づいてきたらスズカがいて、女の子1人でいるものだからカモとでも思ったんでしょ、多分。」
と、説明された。そしてそのことを片足を切られて倒れている男に対して聞いてみると、簡単に頭を縦に振った。鈴花は、聞きたいことを聞き終わったら、さすがに今は、この男に起きていられたら迷惑ので、腹に一発パンチを入れて意識を奪った。その後、男の手をツタで縛った後、キュアヒールを気休めだがかけて放置した。そして、先ほど強奪のスキルで奪ったスキルの確認を踏まえてステータスを確認してみることにした。
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ステータス
スズカカミナギ/15歳
職業:なし
LV :4
生命力:45+19 (64)
筋力 :40+19 (59)
防御力:37+18 (55)
俊敏性:37+19 (56)
魔力 :57(+2)+32 (89)
ユニークスキル:強奪 神眼の分析 永久の命 神の祝福
スキル:ストレージ10(加護有) 火属性魔法(初級)2 雷属性魔法(初級)1
水属性魔法(初級)1 風属性魔法(初級)1 回復魔法1 火耐性1 雷耐性1
水耐性3 風耐性1 物理耐性1 剣術1
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ステータスを確認してみると、レベル2も上がっており、ステータスのパラメーターも10以上もすべてが伸びていた。別に相手を殺したりしなくても戦闘経験として得られるらしい。そして相手のレベルが15と鈴花よりも高かったこともあり一気上がった。奪ったステータスはどれも70以上あったためすべて横の数値が7程増えていた。そして魔力のところに新しい数値が追加されていた。このことについてフィナに聞いてみたら、
「その数値わね。基礎属性魔法(火・水・風・雷)のスキルに持ち主の魔力に補正をかけられるのよ。初級だと熟練度1につき1%って、ところね。そしてこの補正は、強奪で奪った数値は計算されないからね。」
と、教えてもらった。ということは火属性魔法が熟練度2でそれ以外が1なので合計して5%の補正がかかっていることになる。まだ、5%なのでそれほうど多いわけではないがとてもありがたい効果である。そしてそれ以外にも補正がかかるスキルがあるのかと聞いてみると、
「ええあるわよ、例えば戦闘スキルだと大体つくわよ。スキルによってどれに補正がかかるかは、違うけど。さっきの男から何かスキル奪えた?」
と聞かれたので、
「さっきの男からは、剣術のスキルと水耐性と火属性魔法のスキルを奪えたよ。」
「おお、すごい3つも奪えたのね。で、その剣術スキルだけどそのスキルなら筋力ステータスに熟練度1につき2%の補正がかかるわ。それと、剣術スキルがあれば剣術を覚えやすくなるし、教えてもらったりしていなくてもある程度は剣を使えるようになるわ。確かにさっきの男との戦いであなたの放った剣での一撃は、その前のスライムの戦いのときの一撃より良かったと思うわよ。」
と、言われた。剣術は熟練度1につき2%だとステータスが40だとまだその恩恵を受けれないらしい。そして、言われてみると、剣術スキルを取得する前と後では、剣の振りやすさが違っていた。そしてステータス表示を閉じた後、火属性魔法の熟練度が上がっていたので、何か新しい魔法を覚えていないかと思い、魔法を確認してみた。
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魔法一覧
火球ファイヤーボール
前方に火の球を放つ 消費魔力3
火精霊召喚魔法(初)
火の精霊の炎獅子を召喚し使役できる。 消費魔力10
ただし、精霊の保有時間は30分でそれを過ぎると消える。
ライトニング
前方に電撃を放つ魔法 消費魔力3
水球
前方に水の球を放つ 消費魔力3
風爆弾
前方に風の爆弾を放つ 消費魔力3
この魔法は任意のタイミングで爆破出来る。ただし保有時間30秒
キュアヒール
軽い傷や対象の生命力を30~40回復させる 消費魔力5
以上
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確認してみた結果新しい魔法を覚えていた。火精霊魔法(初)で火の精霊である炎獅子を召喚し使役できるらしい、ただ消費魔力が多く、今覚えている魔法の中では最大だ。先ほどの戦闘ではダメージを受けていないため生命力は減っていないが、魔力は、スライムに使った方は回復していたが、先ほど男に回復魔法を使ったため、5減っている状態でになるので、残り84である。そしてこのまま、相手のアジドに乗り込もうと決意し、男が言っていたアジドの方向に歩き出したのだった。
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ここに、一人の少女を見守っているものがいた。
「なんて子なんでしょ。普通は異世界に送られてきたら普通もっとあわてたりとかするものだと思うのだけど、この子ったら以外にも落ち着いているじゃない。最初に驚かれたのは少し悲しかったけれど、まあそれはあの神達のせいだろしね。どうせ案内役がいることを伝えずにあの部屋から私とスズカのやり取りを見てた楽しんでいるんでしょうね。」
と、フィナは考えていた。そして、フィナは今日この数時間程のスライム12匹との戦いと、あの盗賊の男との戦いを見ていて、
「とてもじゃないけど、まだこの世界にきたばかりの少女には見えない程にすごかったわ。そして、まだ盗賊のアジドに乗り込もうというのだから、すごい子だわね。そして、だからこそ神達4人は、今回行われるであるはずの次の全知全能の神を決める争いにスズカを選んだのね。基本は1人の神につき1人の代役を選ぶはずなのに、スズカに全てを託すなんてあの子が可哀そうよ。」
と、フィナは思っていた。しかし、あの神達にこの世界に送られるときに、「まだこの争いのことを鈴花に伝えられないから、くれぐれも言わないように」と、くぎを刺されていたのだった。そのことを知っているからこそフィナは、鈴花に対して申し訳ない気持ちがあり、徹底的に鈴花を支援してあげようと思うのだった。
「いいかもが、いるじゃねーか。あの少女を捕らえて帰ったらボスも大喜びのはずだ。俺はついてっるぜ。」
と、小さな声で独り言を言いながら、その少女に近づいて行くのだった。
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どこからかわからないが、こちらに近づいてく足音らしき音が聞こえた気がした。だが、辺りは、もう日が落ちており真っ暗闇だ。いくら辺りを見渡そうとしても周りは暗く余り遠くまでは見ることが出来ない。鈴花は、どうしたもんかと考えながら、頭を悩ませていた。
「スズカ、剣をストレージから出して戦闘がいつ起こってもいいよう準備しときなさい。多分気ずいていると思うけど、後ろから人が近づいてきてるわ。盗賊のたぐいだと思うけど、あなたが1人でいると思い捕らえようと近づいてきてるんだと思うわ。」
フィナの忠告を受けストレージから剣を抜き出し、いつでも戦闘に入れるように準備をし始めた。
それから数分程がたったころ後ろの一本の木の陰から一人の男が出てきた。距離としては7・8メートルぐらいだろうか。鈴花が後ろ振り向くと一瞬目が合った気がした。そして次の瞬間、男は片手に剣を持ち、鈴花に向かって走り捕まえようとしてきた。鈴花は、一瞬は驚きはしたものの、すぐに神眼の解析のスキルを使い、相手の男のステータスを確認してみた。
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ステータス
ヒーダ/25歳
職業:盗賊
LV: 15
生命力:75
筋力 :78(+7)
防御力:64
俊敏性:71
魔力 :88(+1)
スキル:剣術5 解析2 水耐性3 ストレージ1 火属性魔法2
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と表示された。レベルが10を超えていることもあり、ステータスが全体的に70は超えている。そして鈴花が一番確認したかった職業の欄に盗賊と書かれていた。これで、間違って殺してしまったとしても問題はなくなった。さすがにこの男の方がレベルも戦闘の経験でも圧倒的に格上であることには変わりはない。何も知らないこの男は、鈴花のスキル強奪の効果範囲5メートル以内に入ってきた。そのことが確認できたため、相手のステータスとスキル剣術5と水耐性3と火属性魔法2を選択し奪った。それに気ずいていない男はそのまま鈴花に向かって一直線に近づこうとしていた。鈴花も今は自分ステータスを確認している暇はなく、今なおも走って近づいてくる男の左足に向かって剣を横一直線に振り抜いた。さすがに鈴花もステータスを奪ったとはいえ、相手は経験上でも格上である。怪我を負わせづに無力化はさすがに無理だと思いこの攻撃に出たのだ。
一方で、ヒーダは、急に自分のスピードが落ちたことには気ずいていたものの、それが何でなのかわからなかった。それに体も少し重くいつものよう動きにくいと感じていた。そして、そんなことを考えていたら、目の前の少女は、右手に持った剣を俺に向かって切りかかってきた。狙っているのは自分の足だと気ずくことはできたが、体が思うように動かず切られてしまった。そして、自分の左足の太ももから下がなくなっていた。
鈴花は、取り合えず足を切られて倒れている男に近づき流石にまだ死なれてはまだ困るので、近くにあるツタなどを使い簡単な止血作業をした後、まだ足の痛みに耐えきれずわめいてた。そんな男に鈴花はカワイイ顔で、笑顔を作りながら、男の首元に剣を突きつけ、問いただした。
「あなたは、から来たのですか。他に仲間はいますか。いたら何人でその中で一番レベルの高いのは誰で何レベですか。そしてなぜ私を襲おうとしたのです?」
と、鈴花は、相手が痛がっていようが関係なく、聞いていた。そのとき顔は、確かに笑ってはいたが目だけは笑っておらずすごっく怒っていた。それは、地球にいた時にも見せたことのないものだった。それもそうであろう。ゆっくり食事をしているところを襲われたのだから、誰でも怒るであろう。ただそれで、襲ってきた相手を返り討ちに出来るかどうかはまた別の話ではある。
そして、何とか痛みにも慣れてきて何とか鈴花の方を見る余裕ができた。男は、鈴花の問いに対して、頭を横に振った。それを見て鈴花は、男の首元に突き付けていた剣を一度自分の方へ戻し。その剣を振り上げ男の右肩に向けて振り下ろした。男の右肩に少し当たるように手加減はしていたが、効き目は十分だった。男はがくがく震えていた。もう一度さっきと同じことを聞いてみると、今度は、頭を立て振り、口を開き始めた。
「まず、あんたを狙った理由は、あんたが売ったら高そうに見えてからだよ。」
「で、どこから来たの。」
「あっちからだよ。」
と、元来た方を指さし話を続けた。
「歩いて5分位行ったところにあるよ。それと、仲間は俺を合わせれ5人いる。レベルは俺と同じ15位だがそのうちの1人は20位で一応ボスをしている。」
と、教えてくれた。鈴花は、高く売れそうとは、どういうことなのかと思い横で笑っていたピクシーのフィナに聞いてみた。するとフィナは(そんなこともわからないの)と、言いたげな顔でこちらを向き説明してくれた。
「スズカも奴隷って言葉は知っているわよね?」
と、言われたので頭を縦に振った。それを確認してフィナは話を続けた。
「この世界には奴隷制度があるのよ。でものね、一般的な奴隷は、犯罪を犯したものやどうしても借金を返せなかった者がなるものなのおよ。この人たちは、違法奴隷を売買している盗賊だと思うわね。今みたいに、女や子供をこそっり攫って、貴族とかに高く売るのよ。表面上では、禁止されているけどね。この男は、アジトの周りを監視してたんでしょうね。そして、偶然ここの明かりを見つけてしまい何かと思い近づいてきたらスズカがいて、女の子1人でいるものだからカモとでも思ったんでしょ、多分。」
と、説明された。そしてそのことを片足を切られて倒れている男に対して聞いてみると、簡単に頭を縦に振った。鈴花は、聞きたいことを聞き終わったら、さすがに今は、この男に起きていられたら迷惑ので、腹に一発パンチを入れて意識を奪った。その後、男の手をツタで縛った後、キュアヒールを気休めだがかけて放置した。そして、先ほど強奪のスキルで奪ったスキルの確認を踏まえてステータスを確認してみることにした。
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ステータス
スズカカミナギ/15歳
職業:なし
LV :4
生命力:45+19 (64)
筋力 :40+19 (59)
防御力:37+18 (55)
俊敏性:37+19 (56)
魔力 :57(+2)+32 (89)
ユニークスキル:強奪 神眼の分析 永久の命 神の祝福
スキル:ストレージ10(加護有) 火属性魔法(初級)2 雷属性魔法(初級)1
水属性魔法(初級)1 風属性魔法(初級)1 回復魔法1 火耐性1 雷耐性1
水耐性3 風耐性1 物理耐性1 剣術1
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ステータスを確認してみると、レベル2も上がっており、ステータスのパラメーターも10以上もすべてが伸びていた。別に相手を殺したりしなくても戦闘経験として得られるらしい。そして相手のレベルが15と鈴花よりも高かったこともあり一気上がった。奪ったステータスはどれも70以上あったためすべて横の数値が7程増えていた。そして魔力のところに新しい数値が追加されていた。このことについてフィナに聞いてみたら、
「その数値わね。基礎属性魔法(火・水・風・雷)のスキルに持ち主の魔力に補正をかけられるのよ。初級だと熟練度1につき1%って、ところね。そしてこの補正は、強奪で奪った数値は計算されないからね。」
と、教えてもらった。ということは火属性魔法が熟練度2でそれ以外が1なので合計して5%の補正がかかっていることになる。まだ、5%なのでそれほうど多いわけではないがとてもありがたい効果である。そしてそれ以外にも補正がかかるスキルがあるのかと聞いてみると、
「ええあるわよ、例えば戦闘スキルだと大体つくわよ。スキルによってどれに補正がかかるかは、違うけど。さっきの男から何かスキル奪えた?」
と聞かれたので、
「さっきの男からは、剣術のスキルと水耐性と火属性魔法のスキルを奪えたよ。」
「おお、すごい3つも奪えたのね。で、その剣術スキルだけどそのスキルなら筋力ステータスに熟練度1につき2%の補正がかかるわ。それと、剣術スキルがあれば剣術を覚えやすくなるし、教えてもらったりしていなくてもある程度は剣を使えるようになるわ。確かにさっきの男との戦いであなたの放った剣での一撃は、その前のスライムの戦いのときの一撃より良かったと思うわよ。」
と、言われた。剣術は熟練度1につき2%だとステータスが40だとまだその恩恵を受けれないらしい。そして、言われてみると、剣術スキルを取得する前と後では、剣の振りやすさが違っていた。そしてステータス表示を閉じた後、火属性魔法の熟練度が上がっていたので、何か新しい魔法を覚えていないかと思い、魔法を確認してみた。
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魔法一覧
火球ファイヤーボール
前方に火の球を放つ 消費魔力3
火精霊召喚魔法(初)
火の精霊の炎獅子を召喚し使役できる。 消費魔力10
ただし、精霊の保有時間は30分でそれを過ぎると消える。
ライトニング
前方に電撃を放つ魔法 消費魔力3
水球
前方に水の球を放つ 消費魔力3
風爆弾
前方に風の爆弾を放つ 消費魔力3
この魔法は任意のタイミングで爆破出来る。ただし保有時間30秒
キュアヒール
軽い傷や対象の生命力を30~40回復させる 消費魔力5
以上
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確認してみた結果新しい魔法を覚えていた。火精霊魔法(初)で火の精霊である炎獅子を召喚し使役できるらしい、ただ消費魔力が多く、今覚えている魔法の中では最大だ。先ほどの戦闘ではダメージを受けていないため生命力は減っていないが、魔力は、スライムに使った方は回復していたが、先ほど男に回復魔法を使ったため、5減っている状態でになるので、残り84である。そしてこのまま、相手のアジドに乗り込もうと決意し、男が言っていたアジドの方向に歩き出したのだった。
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ここに、一人の少女を見守っているものがいた。
「なんて子なんでしょ。普通は異世界に送られてきたら普通もっとあわてたりとかするものだと思うのだけど、この子ったら以外にも落ち着いているじゃない。最初に驚かれたのは少し悲しかったけれど、まあそれはあの神達のせいだろしね。どうせ案内役がいることを伝えずにあの部屋から私とスズカのやり取りを見てた楽しんでいるんでしょうね。」
と、フィナは考えていた。そして、フィナは今日この数時間程のスライム12匹との戦いと、あの盗賊の男との戦いを見ていて、
「とてもじゃないけど、まだこの世界にきたばかりの少女には見えない程にすごかったわ。そして、まだ盗賊のアジドに乗り込もうというのだから、すごい子だわね。そして、だからこそ神達4人は、今回行われるであるはずの次の全知全能の神を決める争いにスズカを選んだのね。基本は1人の神につき1人の代役を選ぶはずなのに、スズカに全てを託すなんてあの子が可哀そうよ。」
と、フィナは思っていた。しかし、あの神達にこの世界に送られるときに、「まだこの争いのことを鈴花に伝えられないから、くれぐれも言わないように」と、くぎを刺されていたのだった。そのことを知っているからこそフィナは、鈴花に対して申し訳ない気持ちがあり、徹底的に鈴花を支援してあげようと思うのだった。
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