話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

挫折した召喚勇者は転生勇者の師匠になりました (タイトル変更)

チョーカー

アイルのステータス

 レベルと言う概念がある。

 簡単に言えば――――


 モンスターと戦う。すると突然、力が増す現象が起きる。


 しかも、その力は筋トレといった鍛錬以上の効果を発する。

 その目安を数字化したものがレベルである。

 これはこの世界の理であり、どうしてそんな事が起きるのか解明した者はまだいない。


 加えて――――


 この世界には、こんな格言がある。


 『レベルやステータスが勝敗を決める決定的な差ではない』


 ……とは言うものの、以下がアイルのレベルやステータスである。



アイル・D・スタンピング


レベル 1 
 

 力 500(SSS)  耐久力 10(E)  敏捷 455(SSS)  魔力 15(E)


 魔法 


『火属性』 火の精霊を使役。炎を操り、攻撃する事が可能。 

『風属性』 風の精霊を使役。風を操り、攻撃する事が可能。

『水属性』 水の精霊を使役。水を操り、攻撃する事が可能。

『治癒魔法』 傷を癒し、状態異常を解除できる。

『武具強化』 武器の切れ味、防具の耐久力を瞬間的に高まる事が可能。

 スキル

『魅力A』 他者から好意を受ける。   

『カリスマEX』 周囲の人間を引き付け心酔させる。 信仰対象まで強化されている。

  

 ……予想通りの規格外だった。

 耐久力と魔力は駆け出しの冒険者と同等であるが、力と敏捷はSSSトリプルS

 およそ、レベル1で到達できる数値の限界値。

 言い忘れていたが、この世界でのレベルは最大99ではない。

 レベル9までが最高だ。

 しかし、それは理論上の最高値であり、最強の冒険者と言われた俺でも最終的に到達したのはレベル7まで。

 アイルが叩き出した力と敏捷の数値は、レベル5の上級冒険者に匹敵している。 

 さらに5種類の魔法。

 俺の真紅の稲光レッドサンダーみたいに魔法名で表記されず、属性で表記されているのは魔法の熟練度が低いからだ。

 俺も最初は炎属性と書かれていた。 

 これから、アイルの成長に合わせて、変化して魔法名が固定化されるだろう。

 ――――予想通りだったのはここまでだ。

 アイルのステータスは調べて新しくわかった事。 それはスキルだ。

 魅力AとカリスマEXの2つ。

 先ほど、冒険者たちを魅了したのは2つのスキルが発動したからだろう。

 しかし――――


 「なによ? 人の顔をジロジロ舐めるような視線を送ってきて、さてはアンタ、スキルのロリコンが発情してるのね」

 「ねぇよ、そんなスキル。……いや、お前のどこが魅力Aなのか疑問に思ってな」


 アイルは鋭い蹴りを放ったが、俺は避けた。


 「しかし、カリスマEXってのはわかるな」

 「あら? 見る目はあるのね」

 「いや、お前って民衆を煽って普通に革命とか起こしそうだからな」


 「殴るわよ」と言葉と同時に拳が飛んできた。 俺は避けた。

 そうやってアイルを相手にじゃれていると「あのキョウさん」とサブギルマスが話しかけてきた。

 「その革命とか、物騒な反社会的な発言は聞かなかった事にします……」


 おっと、この国は王政だった。 確かに革命は、シャレにならない発言だったかもしれない。

 俺は素直に謝った。 しかし、サブギルマスは――――

「いえ、それはいいのです。問題はキョウさんが連れてきたアイルちゃん……いえ、失礼しましたアイルさんの事です」

アイルは「別にちゃん付けでいいわよ」と言った。 

サブギルマスはニコリと微笑んだ。 彼女が可愛い物が好きだという事を俺は知っている。

……あれ? 俺が、アイルちゃんって呼んだ時は殴ろうとしなかったけ?

「では、アイルちゃんの事です。この数値は、ギルドの歴史でも初めてのものです。 キョウさんが冒険者登録した時の記録ですら、大幅に更新しています」


「そりゃ……どうも?」と急に俺まで持ち上げられた気がした。


「いえ、単刀直入に聞きます。彼女は何者ですか?」 


「挫折した召喚勇者は転生勇者の師匠になりました (タイトル変更)」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く