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挫折した召喚勇者は転生勇者の師匠になりました (タイトル変更)

チョーカー

プロローグ

 ―――10年ほど前―――

 「どうする? キョウ?」と偉丈夫ハンサムのドワーフが話しかけてくる。

 場所はダンジョン。 俺は、5人でパーティを組み、ダンジョン攻略に挑んでいる。

 そんな俺たちの目前にいるのは階層主と言われる巨大な魔物。

 階層ごとに存在しているダンジョンのぬし……

 要するに無茶苦茶強いモンスターってわけだ。

 ボスの形状は龍タイプ。 岩陰に隠れている俺たちに気がつかず、寝ているようだ。


「今なら奇襲が狙える。確実に無防備な体に一撃を与えられるが……」


 どう攻めるか? 俺は、考える。

 なぜだか知らないが、強い魔物には弱点が用意されている。それは、この世界のルールのようなものだ。  

 すると、俺の横からスーと手が伸びて、龍を指差す。

「あそこ」と手の持ち主。 狙撃手のエルフが言う。 

「……どこだ?」

エルフは視力が良い。 俺には見えない何かを見つけたのかもしれない。


「首の下側に鱗が一枚だけ逆を向いてる」

「逆鱗ってやつか?」


エルフは頷いた。 

龍には、逆鱗ってやつがある。触れただけで怒り狂って人を殺してしまうってのは、俺の世界でも有名な話だ。 


「触れられたくない部分。おそらくは弱点って事なんだろうが……狙えるか?」


俺の問いにエルフはコクリと頷くと、自身の武器を自慢するように見せてきた。

エルフの武器はボウガンとライフル銃を混ぜたような奇妙な形状をしている。

小さな鉄の球体を飛ばす武器。割合としてはボウガンよりも銃の方に近い。

ショットガンのポンプアクションのような動き。カチャリと弾丸と装填させた音が響く。

風の精霊の加護を授かっているため、弾丸には空気抵抗を受けない。

そのため、どこまでも真っ直ぐ、遠くまで――――

超精密射撃が可能な武器だ(ゴルゴ13もびっくりだ)。


「それじゃ、いつもどおりに前衛は俺とドワーフが引き受ける。 サムライはエルフとキャスターの護衛を頼む」


「承知した。我が主君よ」とサムライ。

サムライは女性だ。  

初めて会った時は「この異世界に、どうしてサムライがいるんだ!?」と驚いたが……

どうやら、過去に日本の侍が召喚された事があるらしい。

そんな彼女とは、なんだかんだと大冒険があり主従関係を結ぶ事になった。

個人としては「それ、サムライじゃなくて忍者じゃねぇ?」とツッコミを入れたくなった事が多々あるが

さて――――

俺たちのパーティは前衛が俺とドワーフ。 中衛はサムライ。 後衛にキャスターと狙撃手エルフ。

このメンバーで困難に打ち勝ってきた。 

今までも―――― 

そして、これからも――――



本気でそう思っていたんだけどなぁ……



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