神に進化したので世界で最強になりました

アスラル

第30話迷子の神様発見!


★連サイド

俺はずっとシエルとしりとりをしながら
森の中をひたすらに歩いている。
そうだ。
俺は普通に歩いているだけだ。
なのにこれはどういうことなんだよ?!

「どういうこと」それは、俺がいくら歩こうとも前に進まない事だ。

「おい!シエル!どういうことだ!歩けないんだけど?!」

《はぁ   マスター少し冷静になってください》

ん?
冷静に?
俺は何時も冷静なんだけど?

《あーはいはいそうでしたね》

なんか適当な返事が返ってきたんだけど?
そんなことより
歩けないのはどういうことなんだ?

《神は地面を歩いてはいけないと言う『世界の理』があるからですよ》

ふーん
そんなのがあるんだ~
へー
ほー
ふーん
『世界の理』ね~
そんなのがあるんだ。
じゃあどうすれば良いんだよ?
まさか歩けないなら飛んでいけば良いー
とかそんなこと言わないよな?

《はい!そんなこと言いますよ?》

え?
なんかシエルが凄い笑顔で言っているような…。

まさかな。
それで?
これからずっと俺は移動する時は必ず地面から浮きながら移動しないとなのか?
もし、そうであれば俺はスキルで移動するからな。

《マスターそんなこと言わないで下さい!!
スキルを使わずとも自動的に地面から離れますよ!》

あっ
そう。
なら良いか。

と言うことで『歩く』ではなく地面から離れてつまり、浮かんで神矢達の所に向かった。

そして俺が浮かんで移動するスピードは
大体車の50キロくらいだ。
うん
速い。
だから、一週間で付く道のりを一時間で
付くと思う。




それから森の中を進む。

ん?
おっと、いたいたー。
「おーい!皆~!」
って俺が言うと皆して「いたー!!」
って言ってきた。




★神矢達サイド

俺達は森の中を歩いていた。
ただ、歩いていた訳では無い。
神矢が連電波的なモノを、頼りに歩いている。
だから、必ず付くはずだ。

いきなり先頭を歩いていた神矢が止まった。

優真が神矢に話しかけた。

「どうしたんだ?」

「いや、可笑しいんだよ」

「なにがだ?」

優真は疑問に思い神矢に話した。
そしたら、神矢の言葉から意味不明な言葉が出てきた。
それは、
「なんか、連がどんどん近付いてくるんだけど」

そう、近付いてくるだけなら当たり前だろ?
になるが、それだけならいちいち止まらなくても良いはずだ。
なのに、止まったと言うことは、向こうつまり、連が何かして、こっちにどんどん近付いて来ると言うことになる。

優真が思想に浸っていると、森の奥の方の木々が、ざわめき始めた。

神矢達はそっちの方を見た。

「まさかとは思うけどさ。連くんな訳有るかな?」

と、姫ノ井が言った。

「もしも、もしも、そうだったら探す手間が省くんだけどね?」

と久保が言った。

「あっそろそろだ」

と神矢。

「もし連じゃなかったらどうする?」

と優真が言ってきた。
それに答えたのは神矢だ。

「もし魔物とかだったら、全力で倒す!」

という、神矢の言葉の直ぐ後に誰もが聞きなれた声が聞こえた。


「おーい!皆~!」


そう、この声は神矢達眷属の主にして命の恩人で、友達だ。
それは、神楽連だ。


「「「居たー!!」」」

と、3人で言った。

「お前!迷子になりすぎだろ!」
と神矢が代表で言った。

そしたら、連は苦笑しながら、言い訳をした。
「い、いやーちょっと俺のスキルが手をすべらせちゃってさ?アッハハハハ」


これには、全員で呆れる他無かった。

「まぁ良いやそれで?取り敢えずこれからどうするんだ?冒険者にでもなるか?」

と優真が言ってきた。

「まぁ取り敢えず冒険者にでもなって少しの間はその国でのんびりしよう」

それでいいか?と連が眷属達に問い掛けた。
全員満場一致で、冒険者になることになった。


その後、森を出てシエルに近くの国を教えて貰った。

ここから一番近い国は「シャールド王国」この世界では大国の分類に入る国だった。
そして、今まで居た森は「精霊の森」と言われている森だった。
なんで俺達がそんな所に跳ばされたんだ?ってシエルに言ったら、《いきなり人の目がある場所に跳ぶと問題になるかと思い人の目が無いこの森へ跳びました》
シエルなりの配慮だったのか。
ありがとなシエル。



そして、俺達神様一行は「シャールド王国」へと向かった。

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