後に闇の勇者は異世界で自由に生きる

神港 零

デート パート4

俺たちは繁華街に来てまず始めに腹ごしらえをした。
そこは変なゲテモノ料理店でメアが食べたいというので同行した。
見た目は悪かったが美味しかった。
次にメアが服を買いたいというので俺たちは服屋に入った。

「お客様、何かお探し物はありますか?」

俺たちが店内に入ると早速店員らしき人が話しかけて来た。

「えっと……………」

メアは困った顔をした。

「何か困ったことがあればお呼びします」
「分かりました。デートを楽しんでください」
「はいっ」

店員の人が笑顔でこの場から去っていった。

「ありがとう。神人……………くん」
「言いづらいなら言わなくてもいいよ」
「だ、い、じょ、う、ぶ!」

メアさん、なんか意固地になってませんか?
それはいいとして服をみよう。

「メア、どんな服が欲しいの?」
「神人くんに選んで欲しい」

今度はすんなりくん付けが出来たメア。

「俺に選んで欲しいの?」
「うん」
「神人くんの好みの服を来てまたデートがしたいから」
「そ、そうだね」

顔を真っ赤にしながらメアが言うので俺も釣られて照れてしまう。

「じゃあメアも俺の服を選んでよ」
「いいよ」

俺たちはお互いに似合う服を選んだ。
試着室があるのでその服を試着した。

「神人くん、どう?」
「やっぱりメアの背丈にはそのひらひらのワンピースが似合うな」
「本当?」
「メアの可愛さがより引き立っているよ」
「ありがとう」

メアが照れくさそうに微笑んだ。

「次に行こう」
「えっ、まだあるの?」
「メアはどんな服を着ても似合うと思うから色々なメアをみたいなぁ」
「そ、そう」

それから俺はメアを着せ替え人形にして楽しんだ。

「これはどうかな?」
「大人の雰囲気を醸し出しながらその奥には可愛さを隠してる感じ」
「可愛い………」
「じゃあこれはどうかな?」
「おとぎ話に出てくる可愛いお姫様みたいで可愛い」
 「お願いだから可愛いって連呼しないで!
     心臓が持たない」

このような会話のラリーが何回か続いて次は
俺が試着する番だ。

「本当に似合ってる?」
「似合ってる。神人くんのカッコ良さが引き立ってる」
「そうかな」

俺はその言葉に照れてしまった。
メアからカッコ良いと言われることがあまりないので尚更だ。

「他にも神人くんに似合いそうな服を見繕ってきた」
「それも試着するか?」
「うん」

メアはさっきの仕返しのように俺を褒めまくった。

「神人くんが一段と大人っぽく見えてカッコイイ」
「そう?。ありがとう」
「それにその照れ顔とベストマッチ。そのギャップがまたいい」
「お願いだから。先のことは謝るからもうやめて」

それにギャップという言葉、どこで覚えた!。
この世界にはないはずだけど………。
薫か未尋が教えたのだろう。
最近、仲良いからな。
色々とあったが楽しい買い物はお互い服を買い幕を閉じたのであった。

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