後に闇の勇者は異世界で自由に生きる

神港 零

デート

俺はここ最近に気づいた事がある。
それは俺達、ろくにデートをしてないことだ。
それを気づいた理由は薫に「いつもメア達とデートとかしてイチャイチャ付いてるんでしょ」と言われたことでそういえばまともにデートしたことがないと思ってもっと恋人らしい事をさせてあげたくてメア達を誘った。
ほぼ俺達4人は一緒などでメア達が今回は1人1人とデートをしたいと言われたのでその要望を呑み順番を決めることになった。

「「「じゃんけんぽん」」」

デートをする順番が決まった。

「うれしいです。神人さんとデート出来て」
「俺も嬉しいよ」

最初はリーナとデートすることになった。

「リーナ、その服可愛いね。今日、化粧でもした?」
「よく分かりましたね」
「リーナの事はいつも見ているから」

リーナは顔を紅くしながら下を向いてしまった。
可愛いなぁと思いながらリーナと歩いているとリーナが顔を上げ、ある店を見ていた。

「クレープ食べたいの?」
「いえそんな事はありませんよ」

リーナが俺の方を向いて否定した。
いやヨダレを垂らしそうな顔で言われても説得力がない。
前までは品があったはずだがなんでこんな顔をするようになったのか。
絶対メアの影響だな。
メアには悪いけど俺の血を飲みたいと思ってる時ヨダレを垂らしているから分かりやすい。
女の子なんだからもう少し気をつけて欲しい。

「今、メアちゃんの事考えてましたね?」
「そ、そんな事ないよ」
「今日は私の事だけを考えてください」
「そうだね。相手に失礼だもんね」

恐ろべし女の勘。
俺は先程に話してた話をもう一度した。

「リーナ。クレープ食べよう」
「いいんですか?」
「言いも何もそんなに食べたそうにしてたら食べさせたくなっちゃうよ」

俺がそんな事を言うとリーナは顔を紅くした。
俺達はクレープを買った。
俺は抹茶のクレープでリーナはフルーツのクレープだ。
何故この世界に抹茶があるかというと恐らく先代の勇者が何かしたのだろう。
俺達は休憩出来そうな場所に座った。

「このクレープおいしいですね」
「そうだね」

この世界のクレープは本場には適わないけど美味しくできている。
少しずつ食べ進めて行くと隣から視線を感じた。

「リーナ。俺のクレープ一口食べる?」
「えっ、でも神人さんのクレープだし」
「だったら俺もリーナのクレープを食べる。それでどうだ?」
「そういう事なら是非食べさせてください」

という事で俺達は食べ合いっこをした。
その後も色んな売店で串焼きとかたこ焼きとか色々な食べ物を食べてリーナとの食べ歩きデートは終了。
最近、気づいたがリーナは結構食いしん坊なのかもしれない。
美味しそうにご飯を食べるリーナは微笑ましい。
こんな子が彼女なんて信じられない。
リーナはデートが終わった後「食べてばっかりのデートですいません」と言ったので「俺は楽しかったからいいよ」と返した。


次はどんなデートにしようかな。

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