後に闇の勇者は異世界で自由に生きる

神港 零

番外編 情報

この話は魔物退治が終わって宴をしてる時のお話である。

「そこにいる四人に乾杯」
「「「乾杯」」」

ギルドマスターが乾杯と音頭を取ると冒険者のみんながそれに続いた。 
俺達が一番功績を上げたから俺達を称えられている。
久遠は用事があるとすぐ帰ったがそれが龍の里のみんなにお別れを告げるためだと神人達は知らない。
今日は色々あったが宴は大盛り上がりで冒険者達みんな楽しそうでいいな。
メア達もナリさん達と楽しそうに話している。
すると俺はケールの元に行った。

「なぁ、ケール」
「聞きたい事があるんだけど」
「ん?なんだ?」
「ケールは魔王と戦った事があるんだよな?」
「そうだけど」
「魔王って強いの?」

俺は人間視点の魔王情報を入手するべく魔王の話を話した。

「強いよ。俺達三人じゃ歯が立たなかった。でも一人で互角に渡り合っていた人が居たな」
「えっ、それって誰?」
「炎の勇者マリナ。光の勇者が来る前は最強の少女と呼ばれていた子だよ」
「炎の勇者マリナ…………」

その炎の勇者マリナっていうのがタブスの中では互角に渡り合ってたのか。
タブスはそういう事を話したがらないから新しい情報をゲット。

「確かマリアは来年ぐらいに入学してくるのかな。俺達が通っているフレイム学園に」
「マリアって子。まだ学生じゃないの!?」
「そうだな。魔王と戦ったのは10才の頃だから魔王とマリナの激戦から五年たったんだな」
「という事は今、十五才!」
「そういうことになるな」
「ケール達はいつ魔王と戦ったんだ?」

俺は恐る恐る聞いた。

「学園に入学する前だから二年前だな」
「あー、そうですか」

マリナっていう子もケール達も結構規格外だと俺は思うぞ。
俺が言える事ではないが。
というかマリナって子は年下か。

「学園って十五才から入学出来るの?」
「推薦や魔法が出来ればほぼ入学出来るだろう」
「ねぇ、もしかしてケール達も学生なの?」
「もしかしなくても学生だ」
 「なんで冒険者やってるの?」
「今は学園が休みだからな」
「フレイム学園にはな、フレイム休日というのがあってな。フレイム学園が出来た日の前後1週間休みなんだ」
「という事は2週間休みって事?」
「そういう事になるな」
「なんかフレイム学園に行きたくなってきた」
「じゃあ来年の試験を受けなよ」
「試験はどこでやるの?」
「半年後に魔導都市フレア王国のフレイム学園で入学手続きをして1週間後に試験が行われる」
「試験の内容は?」
「筆記と実技だ」
「そっか。行く事になったら受けるわ」
「おいおいここまで聞いて受けないとか無しだろ」
「ケール。メア達のところに行こう」
「おいちょっと」
 
俺はケールを引っ張ってメア達の所に行った。この時の俺には想像をしてなかった。
王のお済み付きで入学する事を。


 
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