後に闇の勇者は異世界で自由に生きる

神港 零

やっぱりチート軍団


ベランダ

「そういえばさっきから聞きたかっただけど龍神って何?」
「俺の称号?」
「なんでお前まで疑問形になっているんだ」

そう聞かれても俺も実感ないんだから。

「こっちからも聞くけどなんであんなに強くなっているんだ?」

俺は普通の人間なら俺とあそこまで渡り合えない何かしたのであろう。

「神高山で修行したから」
「お前達も神高山に行ったのか」
「えっ、お前もって事は神人達も?」
「ああ」

健達も神高山に言ったらあの強さは納得だ。
あそこにはチートの魔物や魔獣達がうようよいるからな。

「だったら神人達の強さも納得だ。神高山を攻略したんだろ」
「いや攻略したのは俺とメアだけ」
「だったらなんでリーナさんはあんなに強いんだ?」

健はリーナの事をリーナさんと呼ぶ事にしたみたいだ。
なんでって言われたらあれしか無いな。

「俺が鍛えた」
「えっ、お前が鍛えたの?だったらカルナさんは只者ではない雰囲気があったぞ」
「カルナは自己流で強くなったらしい」

カルナは自分で弱さを乗り越える術を持っているからあんなに強くなったんだろう。あとカルナ幻獣を10体ぐらい倒した事があるらしい。幻獣って言うのは世界でいるかいないかとされている魔物の事。情報量が少ないからどんな物か見てみたい。

「へぇ、そうなんだ。お前の周りチート尽くしだな」
「そうだな」

確かに考えてみればチート軍団かもしれない。なんて事ない会話をして健がある事を切り出した。

「俺達は一回ホスト王国に帰らないと行けない」
「そうだろうな」
「だから神人達も来ないか?」
「いいぞ」
「えっ、いいのか?魔王を殺しそうとする奴がいるかもしれないだろ」
「明日、面白い事をするから」

俺は笑みを浮かべて今日仕掛けたの方を見るのだった。


 

「ねぇ、薫。告白どうします?」
「告白ね。本当に私にその資格あるのかな?」
「何弱気になっているんですか?」
「だ、だって」
「メアさん達に全て取られちゃいますよ」
「うっ」

それは嫌なんですね。
多分薫はあの事をまだ気にしてるんだと思う。どうやったら薫はお兄ちゃんに自信を持って告白出来るのかな。
私はそんな事を考えていた。



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