リーナ対未尋

今、リーナと未尋が離れて、リーナは弓を構え、未尋は魔法を撃つ準備をしている。

「貴方はお兄ちゃんのどんな所が好きなんです？」
「神人さんはいつも私達を気にかけてくれますし、神人さんの隣にずっと居たいものです。貴方はどんな所が好きなんですか？」
「私は生まれた時から一緒なのでどんな所と言われたらいっぱいありますが、例えばどんな時でも優しくて他者の為に怒れる所ですね」
「それは分かります」
「貴方とは気が合いそうですね」
「そうですね」

私リーナと未尋は戦う前に和解した。元々二人とも戦いは好きではないし、メアと薫みたいにぶつかる事もないだが………

「どっちの方が神人さんを愛してるかどうかはっきりさせないと」
「どっちの方がお兄ちゃんを愛してるかどうかはっきりさせないと」

二人の意見は一致して二人は構えた。

「こっちから行きます」

［煉獄］

未尋がここ一体を焼き尽くす炎を撃ってきた。

「いきなりそんな大きな技を出して来ますか」

私は矢に水魔法を付与して弓に掛けた。

［水流矢ウォータースライダー］

水流矢は無数に別れ煉獄が飲み込み消えた。

「あの煉獄が………」
「次はどうします？」

私は余裕な表情だ。

「次はこれです」

［絶対零度］

次はここ一体を覆い尽くす冷気を出してきた。
ここ一体がどんどん氷ついてきた。

「このままだと私まで凍ってしまいそうですね」

でも私は冷気を止める術がない。炎魔法を使えないからだ。
私は雷魔法を矢に込めて放った。

［炎雷矢ほのいかづち］

私は雷魔法を付与した矢を思っきり撃って火を焚いた。雷魔法を応用した技だ。
冷気は矢の熱さに吹っ飛んでしまった。

「これもダメか」
「もうそろそろ終わらせましょう。メアちゃん達も終わりそうなので」
「そうですね」

私と未尋は距離をとる。

「これで終わらせる」
「来てください」

［疾風迅雷しっぷうじんらい］

未尋が思っきりの魔法を撃った。

「これ程大きい魔法を撃てとは」

私はビックリした。

「私も答えなくては」

私は魔法を矢に込めて放った。

［轟雷陣ごうらいじん］

私は矢を無数の方向に行かせ未尋の魔法を包み込んでその威力を利用して跳ね返した。

「えっ、ちょっと……」

未尋は交わす暇なく

ドーン

「貴方の魔法は凄かったですよ。ただ相手が悪かったです」

未尋は倒れた。