後に闇の勇者は異世界で自由に生きる

神港 零

嫁候補

「だったら…………生活出来るお金が欲しい」

俺は欲しい物を言った。

「そんな物でいいのか?」
「ああ。別に今は欲しい物ないし」

正直言うとお金をあまり持って来てないから
困らないぐらいは欲しい。

「分かった。金を用意する。客室で待っていてくれ」
「分かった」

俺ら三人とカルナが客室に入った。
そして椅子に座った後………

「神人って私より年下なのに強いよね。魔法を構築するのが速いし、何より剣術でも武術でも私は勝てそうにないよ」

多分、そっちも手を握った時俺の力量を測っていたのだろう。

「神人さんに勝てる人がいたら怖いです」
「そう。神人に勝てたら怖い」

リーナとメアが俺を化物だと言っているようだ。

「奥さんに言われちゃったら終わりだね」
「私は私より強い人と結婚したい。神人ならいいかな(ボソッ)」

なにやらカルナが小声で何かを言っている。
そしてカルナが立って俺の隣…………は二人がいるので目の前に立った。
そして………………………………

「神人。クッキー食べさせて!」 

カルナが真正面から俺を抱き着きクッキーを食べさせてっておねだりして来る。か、可愛い。

「カルナさん!」
「カルナ」

何をしてるとばかりに二人が叫んだ。

「クッキー食べさせて!」

二人を無視して俺に甘えてくる。

「食べさせて欲しいの?」
「うん!」
「神人さん何乗ってるんですか?!」
「だって素直に甘えてくる人あまりいないじゃん。メアはリーナに遠慮して甘えて来ないし、リーナは恥ずかしがり屋出し、カルナみたいな可愛く甘えて来て欲しいなと思う時があるんです」

俺は挑発半分意地悪半分で言った。
そしてカルナの方に目を向けると顔を真っ赤にするカルナがいた。

「か、可愛いって」

と、呟きながらカルナが食べさせられるのが恥ずかしくなったのか元の席に戻った。

「分かりました。これからは」
「積極的に甘える」

良かった。これで積極的にイチャイチャ出来る。
俺は安堵した。

ガチャ

「金の用意が出来たぞ」

デイルさんとノーラさんが入って来た。

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