襲撃

空間から出て俺達は今森を歩いている。

「リーナ。ここから近い町ってどこ？」
「多分。獣人の国のオリビア王国でしょう」
「そうか」

この世界は人間界と魔界がある。人間界は人間、獣人、エルフなどが住んでいて、魔界は魔族、魔人が住んでいる。ただアビスみたいなタブスの方針に従えない者やタブスの配下でない者は人間界で暴れているとタブスから教えてくれた。
俺はまだこの世界の地理に慣れていないから物知りなリーナに町か国を聞いた。

ガオー

そうこう考えている内にウェアウルフの大群に囲まれた。

「次は誰が倒す？」

メアが聞いてきた。

「じゃあ、俺が」

俺は無限収納からサラミチを出して攻撃した。

[  坂本流     火炎切かえんぎり]

俺は瞬殺でウェアウルフの大群を倒した。

「一瞬ですね」
「速くて見えなかった」

それぞれの感想を漏らしながら俺達は森を出た。

「やっと、大きな広い道に出ましたね」
「そうだな」

森の道は険しかったからな。

「じゃあ進も……………」
「どうかした、神人？」

俺が険しい顔をするとメアが心配そうに見てきた。

「この先で馬車が襲われている。助けに行くな」
「あ、うん」

俺はもうスピードでその場所に行った。

「メアちゃん早く追いかけないと見失いますよ」
「うん、分かった」

リーナとメアは神人の後を追いかけるのであった。


俺は猛スピードで襲われてる馬車の所まで行った。
そこには何人かの獣人の騎士が何十体の魔物と戦っている。

「助太刀するぞ」
「ああ、助かる」

騎士の一人が急に現れたからビックリしながらも俺の問いに答えた。

「オーガか」
「なんだ。お前？」

オーガが聞いてきた。

「答える筋合いはない」

[風弾エアパニッシャー]

俺は一瞬でオーガを吹き飛ばした。
俺は次、次と襲ってくる魔物に魔法を打って討伐した。その速さに騎士達が唖然としている。

「これで終わりと」

俺はそういうと騎士の代表みたいな人が前に出てきた。

「助けてくれてありがとう。それで君は何者なんだ？」
「その前に怪我している人がいますね」

[完全回復パーフェクトヒール]

俺は怪我している人に魔法をかけた。

「君は本当に何者なんだ」

と、呆れたように代表の人が言う。
すると

「神人ー！」
「神人さんー！」

後の二人が来た。

「神人、速い」
「あの距離をどんだけ速さで駆け抜けたんですか」

と、言っている二人をスルーして

「カルナ様、出ては駄目です」
「得体を知れない人に顔を見せるなど」
「助けてもらった者に礼をしないのは王女の風上にも置けません」

と、言ってる騎士達を反論を無視して出てきたのは茶色の髪の獣人の美少女だった。

「この度は助けて頂いてありがとうございます」

獣人の子がお礼を言った。