電気使いは今日もノリで生きる
ギルマスたちへ向けた宣言
長月一週目月曜日
僕はハルさんに連れられてとある部屋に着いた。ハルさんは部屋の扉をノックする
「はい」
「第3ギルドのハルです、それからミライも」
「どうぞ」
部屋の中の声…多分サリア先輩だろうの声を聞いて僕らは部屋の中に入る。そこにはもうセリア先輩を始め、おおよそ30人ぐらいの人数がいた。いちいち説明されなくてもわかる。それぞれのギルドマスターたちであろう。僕が知っているのはセリア先輩とセレナ先輩かな。
「では、これで全員ですね。早速説明を」
「それだけどミライは少し待って欲しいって」
「?」
「シェミンに話を聞かないといけないからって」
「それはそうですが…」
困ったように先輩は僕のほうを見る。いやあの…本当にしょうがないんですよ。自分で決めることができるのならそれが一番なんですけどね
『あ、いたいた〜』
「!」
その時、ちょうどタイミングよくイフリートがやってきた。いや本当にタイミングがいいな。まさか狙っていたのか?
『姫曰く、ミライの好きにしていいって』
「まじか…」
「?、どうかしたのか?」
「いえ」
思わず声が漏れてしまっていたみたいだ。ハルさんだけじゃない、数名が僕のほうを不思議そうに見ている。きた瞬間に反応をしてしまったのもよくなかった。あれで警戒されてしまったらしい。サリア先輩だけは事情を理解したのか特に催促することなく僕のほうを見ている。
『あ、ごめん』
イフリートが辺りを見渡して謝ってくるけどこれはどちらかといえばポーカーフェイスを貫くことができなかった僕のほうに責任がある。あんな風に声を出してしまたったら誰もが何かあるんじゃないかって疑ってしまうし
でも、『僕に任せる』か。それはつまり僕が「出たい」って思ったらそれでもいいっていうことなんだよな。逆に言えば出たくなければそれでいいってこと。急に決める立場になってしまって僕は動揺する。自分の行動で周りの人を巻き込んでしまうなんて(実際はシェミン先輩一人だけなんだけど)かなり責任重大だよ
「こいつはどこの所属なんだ?」
悩み込んで黙ってしまったら僕を見てとあるギルドマスターがポツリと呟く。そうだ。それも言っていなかったっけ?
「シェミンって言っていたわよ」
「あ、じゃああれじゃない32ギルド」
「え?あそこってつぶれたんじゃない?」
「どうやら今年入ったって聞いたけどどうやらこいつみたいだな」
はい、すぐにバレました。やっぱりシェミン先輩は有名なようで僕がどこのギルドの人間なのか知れ渡ってしまう。まあ別にそこまで隠しておきたかった内容じゃないから困らないんだけどね
「へえ、あんなところに入るなんて物好きなんだな」
…ちょっと待て。今、何ていった?いや誰が発言したのかわからないんだけどさ、どういう意味で言ったのかかなりきになるんだけど
「それもそうね…ねえ、あの子、騙されているんじゃない?」
「あの女のことだしあり得そうね」
「ああ、俺たちで助けてやるか」
「はぁ、新入生をあんまり混乱させないでください」
なんかあまりにあんまりな言葉が聞こえてきたけれども僕が発言する前にサリア先輩が釘を刺した。
「サリアさんはあいつと知り合いだから庇いたくなるのもわかるけどあいつは」
「レトロ!滅多なことを言わないでください」
「はいはい」
えっと…今何を言いかけた?でもそれよりもこの場所の空気がかなり悪いんだけど。サリア先輩がここまで声を上げるだなんて少し珍しいし。その先輩に対してレトロと呼ばれた…おそらく男性はくだらなさそうに流している。でも、ちょっとその態度はどうかと思いますよ
「でもこいつが騙されているのは間違いないだろ?俺の言葉を止めたってことはこいつはあれの正体を知らないってことだろ?」
「それは…」
「なんでサリア伝えてないの?大事なことなのに」
「ねえ、君は知りたいでしょ?教えてあげる」
そう言って僕の近くにいる女性が話しかけてくれる。おそらくだけど僕に対して善意で声をかけてくれているのだろうけど、残念ながらそれは逆効果なんだよね
「別に、大丈夫ですよ」
「え?」
僕はその言葉を断る。そして
「それから、僕は彼女が何か隠していることは知っています。でも、それは本人から聞きますので先輩方は気にしないでください」
「おいおい、好意はあり難く受け取るもんだぜ?」
「先輩、ありがた迷惑って言葉を知っていますか?」
「ああ?」
「では小さな善意、大きなお世話はどうでしょうか?」
「お、お前」
僕のことばにキレる先輩。でも先に喧嘩を売ってきたのはそっちの方ですからね
「サリア先輩!」
「は、はい」
「僕たちはこの戦いに参加します…参加して今先輩を侮辱した人たちを全て叩き潰します!!!!」
「なっ」
僕はサリア先輩に…いやサリア先輩だけでなくここにいる全ての先輩たちに向けて言葉を発する。ああ、本当に頭にきたんだけど。自分のことが絶対な感じがするのかなり嫌いだな。
「お前…わかっているんだろうな?」
「まさかここまで喧嘩を売られるなんてね」
僕の大胆発言に対して先輩たちは僕に向けて敵意を向けてくる。でも、僕はひるむことなく先輩たちを見返す。
『あはははははははは、あー久しぶりに聞いたわ。いやーやっぱミライはこうでなくちゃね!』
「まさかここまでくくっ、大胆なことするなんて」
僕の頭上で笑っているイフリートと横で笑いを堪えているハルさんは無視する。特にイフリート。お前誰にも見えないからってそこで爆笑しないでもらえるかな。そしてハルさん…そこで笑っていると僕と同じように目の敵にされますよ?
「へえ、面白いね。でも君さ前期ほぼほぼ学校に来てなかったでしょ」
「あ…」
そんな僕らに対して静かに語りかけてくるものが一人。眼鏡をかけていていかにもクール系な感じがする。そしてそこはかとなくイケメンな気がする。
「君ね、そんなことを言うのは構わないんだけどさ、現実をちゃんと見ようか?学校にまともに来ていない君みたいなのが僕らに勝てるだなんて思わないでくれよな」
「あはは…」
その言葉は本当にど正論なわけで僕は何も反論できない。それに学校に行かなかったって言っても最後の方はダンジョンにいたからなわけだし、でもそれを絶対に言うわけにはいかないからな。だからサリア先輩もハルさんも何かを言いたげな表情をしているけど何も言わない。いや、先輩たちに助けてもらわなくたって僕は構わないですよ
「それにさらに聞くところによれば君も転移者なんだろう?それなのにクスノキとかはちゃんとしているが?」
「…」
いやクスノキとかを例に出されてもさ、僕とあいつとでは違いすぎるでしょうに。てかこいつなんで楠のことを話題に出すんだ?楠ってハルさんのところのギルドにいるんでしょ?
「まあまあ落ち着けよハジキ」
「ハル、お前は今は下がっていてくれないかな?」
「いやいや、俺がここに連れてきちゃったしさ、お前はミライの実力を疑っているわけだろ?いやハジキだけじゃなくて他のみんなもか」
ハルの言葉にみんながうなづく。まあ要はそういうことだよな。
「じゃあさ、これは勝負するしかないな!」
えっと…それはどういうことですかね?
僕はハルさんに連れられてとある部屋に着いた。ハルさんは部屋の扉をノックする
「はい」
「第3ギルドのハルです、それからミライも」
「どうぞ」
部屋の中の声…多分サリア先輩だろうの声を聞いて僕らは部屋の中に入る。そこにはもうセリア先輩を始め、おおよそ30人ぐらいの人数がいた。いちいち説明されなくてもわかる。それぞれのギルドマスターたちであろう。僕が知っているのはセリア先輩とセレナ先輩かな。
「では、これで全員ですね。早速説明を」
「それだけどミライは少し待って欲しいって」
「?」
「シェミンに話を聞かないといけないからって」
「それはそうですが…」
困ったように先輩は僕のほうを見る。いやあの…本当にしょうがないんですよ。自分で決めることができるのならそれが一番なんですけどね
『あ、いたいた〜』
「!」
その時、ちょうどタイミングよくイフリートがやってきた。いや本当にタイミングがいいな。まさか狙っていたのか?
『姫曰く、ミライの好きにしていいって』
「まじか…」
「?、どうかしたのか?」
「いえ」
思わず声が漏れてしまっていたみたいだ。ハルさんだけじゃない、数名が僕のほうを不思議そうに見ている。きた瞬間に反応をしてしまったのもよくなかった。あれで警戒されてしまったらしい。サリア先輩だけは事情を理解したのか特に催促することなく僕のほうを見ている。
『あ、ごめん』
イフリートが辺りを見渡して謝ってくるけどこれはどちらかといえばポーカーフェイスを貫くことができなかった僕のほうに責任がある。あんな風に声を出してしまたったら誰もが何かあるんじゃないかって疑ってしまうし
でも、『僕に任せる』か。それはつまり僕が「出たい」って思ったらそれでもいいっていうことなんだよな。逆に言えば出たくなければそれでいいってこと。急に決める立場になってしまって僕は動揺する。自分の行動で周りの人を巻き込んでしまうなんて(実際はシェミン先輩一人だけなんだけど)かなり責任重大だよ
「こいつはどこの所属なんだ?」
悩み込んで黙ってしまったら僕を見てとあるギルドマスターがポツリと呟く。そうだ。それも言っていなかったっけ?
「シェミンって言っていたわよ」
「あ、じゃああれじゃない32ギルド」
「え?あそこってつぶれたんじゃない?」
「どうやら今年入ったって聞いたけどどうやらこいつみたいだな」
はい、すぐにバレました。やっぱりシェミン先輩は有名なようで僕がどこのギルドの人間なのか知れ渡ってしまう。まあ別にそこまで隠しておきたかった内容じゃないから困らないんだけどね
「へえ、あんなところに入るなんて物好きなんだな」
…ちょっと待て。今、何ていった?いや誰が発言したのかわからないんだけどさ、どういう意味で言ったのかかなりきになるんだけど
「それもそうね…ねえ、あの子、騙されているんじゃない?」
「あの女のことだしあり得そうね」
「ああ、俺たちで助けてやるか」
「はぁ、新入生をあんまり混乱させないでください」
なんかあまりにあんまりな言葉が聞こえてきたけれども僕が発言する前にサリア先輩が釘を刺した。
「サリアさんはあいつと知り合いだから庇いたくなるのもわかるけどあいつは」
「レトロ!滅多なことを言わないでください」
「はいはい」
えっと…今何を言いかけた?でもそれよりもこの場所の空気がかなり悪いんだけど。サリア先輩がここまで声を上げるだなんて少し珍しいし。その先輩に対してレトロと呼ばれた…おそらく男性はくだらなさそうに流している。でも、ちょっとその態度はどうかと思いますよ
「でもこいつが騙されているのは間違いないだろ?俺の言葉を止めたってことはこいつはあれの正体を知らないってことだろ?」
「それは…」
「なんでサリア伝えてないの?大事なことなのに」
「ねえ、君は知りたいでしょ?教えてあげる」
そう言って僕の近くにいる女性が話しかけてくれる。おそらくだけど僕に対して善意で声をかけてくれているのだろうけど、残念ながらそれは逆効果なんだよね
「別に、大丈夫ですよ」
「え?」
僕はその言葉を断る。そして
「それから、僕は彼女が何か隠していることは知っています。でも、それは本人から聞きますので先輩方は気にしないでください」
「おいおい、好意はあり難く受け取るもんだぜ?」
「先輩、ありがた迷惑って言葉を知っていますか?」
「ああ?」
「では小さな善意、大きなお世話はどうでしょうか?」
「お、お前」
僕のことばにキレる先輩。でも先に喧嘩を売ってきたのはそっちの方ですからね
「サリア先輩!」
「は、はい」
「僕たちはこの戦いに参加します…参加して今先輩を侮辱した人たちを全て叩き潰します!!!!」
「なっ」
僕はサリア先輩に…いやサリア先輩だけでなくここにいる全ての先輩たちに向けて言葉を発する。ああ、本当に頭にきたんだけど。自分のことが絶対な感じがするのかなり嫌いだな。
「お前…わかっているんだろうな?」
「まさかここまで喧嘩を売られるなんてね」
僕の大胆発言に対して先輩たちは僕に向けて敵意を向けてくる。でも、僕はひるむことなく先輩たちを見返す。
『あはははははははは、あー久しぶりに聞いたわ。いやーやっぱミライはこうでなくちゃね!』
「まさかここまでくくっ、大胆なことするなんて」
僕の頭上で笑っているイフリートと横で笑いを堪えているハルさんは無視する。特にイフリート。お前誰にも見えないからってそこで爆笑しないでもらえるかな。そしてハルさん…そこで笑っていると僕と同じように目の敵にされますよ?
「へえ、面白いね。でも君さ前期ほぼほぼ学校に来てなかったでしょ」
「あ…」
そんな僕らに対して静かに語りかけてくるものが一人。眼鏡をかけていていかにもクール系な感じがする。そしてそこはかとなくイケメンな気がする。
「君ね、そんなことを言うのは構わないんだけどさ、現実をちゃんと見ようか?学校にまともに来ていない君みたいなのが僕らに勝てるだなんて思わないでくれよな」
「あはは…」
その言葉は本当にど正論なわけで僕は何も反論できない。それに学校に行かなかったって言っても最後の方はダンジョンにいたからなわけだし、でもそれを絶対に言うわけにはいかないからな。だからサリア先輩もハルさんも何かを言いたげな表情をしているけど何も言わない。いや、先輩たちに助けてもらわなくたって僕は構わないですよ
「それにさらに聞くところによれば君も転移者なんだろう?それなのにクスノキとかはちゃんとしているが?」
「…」
いやクスノキとかを例に出されてもさ、僕とあいつとでは違いすぎるでしょうに。てかこいつなんで楠のことを話題に出すんだ?楠ってハルさんのところのギルドにいるんでしょ?
「まあまあ落ち着けよハジキ」
「ハル、お前は今は下がっていてくれないかな?」
「いやいや、俺がここに連れてきちゃったしさ、お前はミライの実力を疑っているわけだろ?いやハジキだけじゃなくて他のみんなもか」
ハルの言葉にみんながうなづく。まあ要はそういうことだよな。
「じゃあさ、これは勝負するしかないな!」
えっと…それはどういうことですかね?
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