電気使いは今日もノリで生きる
戦いの中で
???
「『変化』」
「あ、新しい魔法作ったんだ」
「まあね」
僕が攻撃した時にクレアの体に起きた現象。それは僕も同じような魔法を使っていたからわかる。ドラゴンに食われた腕を遠隔で操作っていうか腕で電気を爆発させた時に感じた感覚。それをさらに応用させて作り出した新魔法。『電気鎧・第三形態』が体の内側に電気を発生させるのだとすれば、この『変化』は体そのものを電気に変える魔法。電気という実態を捉えにくい物資に変化することでほとんどの攻撃を無効化することができる。
そして一方のクレアも体の一部を炎に変えることで僕の攻撃を避けたんだ。
「ま、でもきついよね」
「魔力消費がね」
どんな技にも弱点がある。これを使うためにはかなりの集中力が必要になる。おそらくだけど集中力がない状態でこの魔法を使ってしまうと元に戻れない可能性がある。ドラゴンの腹のなかにあった腕が一度爆発させた後に元に戻そうとしてみたんだけど特に戻ることがなかったからね。単に魔力がなかったからだとかそもそも体から切り離されていたとかの理由がありそうだけどさ。
「『炎の鎧』」
「ちっ」
すぐさまクレアが炎を体にまとう。やっぱりクレアも僕と同じでこの魔法を使ってしまうと他の魔法が全て解除されてしまうみたいだ。
「『電気の領域』」
「『火の領域』」
お互いに『領域』でお互いを飛ばそうとする。お互いの『領域』がぶつかったことによって同じだけ飛ばされる。
「『火の玉』」
「『放電』」
遠距離魔法を放ちながら考える。こういう時にどうすればいいのだろうか。策を考えるんだけど何も思いつかない。こうなったら距離を詰めてから攻撃すればいいか。
「『地雷』」
「ちっ」
クレアが横に避ける。『地雷』を設置するのではなく直接相手にぶつけに行く。もうこっちの方がいいような気がしてきたな。これでも多分痺れさすことはできるんだろうし。
「『炎の舞』」
「やべっ」
逆にクレアの拘束魔法に捕まってしまった。どこを向いても見えるのは炎のみ。そして少しづつだけど炎が近づいてきていないか?避ける方法は単純で上に逃げればいいんだけどおそらく何の策もなしに飛んでしまったらおしまいだよな。
考えろ次にどんな攻撃が来るのだろうか。「『感知』」これで少なくともクレアが空を飛んでいるかだけはわかる。うん、少し離れたところにいるな。近接攻撃はないと。なら立て直す意味でもクレアから離れる方向に突っ込むのもアリか。電気を体にまとっているから多分萌えることはないだろうし、でも念には念を入れて
「『放電』」
炎に穴を開けるように電撃を放ち、それによって生じた穴の中に潜るように僕は突っ込んだ。これで無事に炎の渦から脱出することができた。
「やっぱりそうきたね『魂の火剣』」
「まじかよ『』・・・やべえ何もない」
完璧に読まれていた。上から炎の大剣が降ってくる。『領域』もつかえないし『放電』も手の位置的に厳しい。・・・クレアとの戦いで負傷してもいいところは、いやこういう場面こそだろ
無理やり足を動かして地面を蹴る。これによって剣の落下地点は体から片足に変更された。そしてその足を
「『変化』」
「やっぱりその魔法は厄介だね」
「はあ・・・はあ・・・」
やばい。かなり疲れた。この魔法が使えるとしたらあと一回だな。それ以上使ってしまうと戻ってこれない。まあクレアもクレアでさっきの魔法の反動で少しだけ火魔法が使えない状況にあった。威力の高い魔法を選択したんだろうけどおかげさまで少しだけ息を整えるだけの時間があった。
「舐めんなよ『電気鎧・第三形態』」
「まだやるの?僕が優勢だよ?結局僕の勝ちだし」
「まだ勝負はついていないし・・・知ってるか?こういう時って最初に優勢な奴が大抵負けるんだよ」
「それはミライの世界の話でしょ?この世界はね・・・容赦無く強い方が勝者になるんだよ」
強い方が勝つのではなく、勝った方が強い。確か有名なスポーツ選手が言った名言があるけれど、今回は強い方が勝つのだと思う。矛盾しているようだけど実力が同じくらいでコンディションも変わらず、ダンジョンという場所に同じくらいいたしお互い同じタイミングで魔力を使い切って魔力の回復スピードも多分変わんないだろうからお互いの残量魔力も変わらず。だから実力に変わりはないしだからこそ結局勝つのは強い方だ。極限での、ある意味負けられない時での戦いに強い方が勝つ。
「それも、そうだなっ!『電気の領域』」
一気に接近。多分今のスピードは僕の方が早いから多分翻弄できる。素直に攻撃をしてしまえば炎で無効化されて反撃されてしまうだろう。先に無効化の選択肢を減らすって意味ではいいんだけどリスクも考えないとね。最低でもフェイクは二回以上挟もう。
「『地雷』」
「ここでそれうつ?躱せたけどさ」
「なんで躱せるんだよ」
かなり至近距離から打ったと思ったんだけどな。
「『炎の舞』」
「うぐっ」
そして動きが止まった瞬間にまた捕獲される。さっきは脱出までに少しだけ時間をかけてしまった。だからクレアも準備をしっかりすることができたんだ。だから今回はノータイムで上に飛ぶ
「ちい、即座に飛べるか」
「そりゃあね」
「『火の領域』」
『領域』を使われて吹き飛ばされる・・・でもこれはまだ読める行動だ。近接された時点で僕の方が有利だしそれにやっぱりすぐだと魔法の発動が間に合わないみたいだな。
吹き飛ばされながらもクレアの方向を見る。『領域』を使ったあとに少しだけ隙が生まれるのも予測済み。だからこの期を逃すわけにはいかない。さっき打った魔法は『地雷』。すぐに消える魔法だけど少しだけ種を仕込んでおいた。直前に発動させた『領域』、これによって砂鉄を集めておく。別に操るのは『創造《creat》』だけじゃない。少しの量なら『領域』程度で問題ない。
「『串刺し』」
「な!」
ちっ、腕に掠めたくらいか。やっぱり少しの量だから体を貫くぐらいの大きさを作ることができなかったか。でもこれで隙が生まれた。躱したための動作をしたから少しだけこっちに向けられる注意が落ちた。
「『放電』」
「ぐっ」
よっしゃ。クレアの足に命中させることに成功した。さて、これで一旦距離がリセットされてしまったからまた作戦を考えないといけないな。てかお互いに防御能力がほんと高すぎるな。ほぼ全ての攻撃を弾く『領域』だけにとどまらずにさらには回数限定とはいえ完全無敵魔法まで手に入れるとはね。お互いに攻撃力よりも防御力が優っている状態だ。この状態を打破するためには一体どうすればいいんだ?
「『放電』」
「『火の玉』」
お互いに遠距離魔法を打ち合い牽制する。さて、どっちが先に策を考えるかな?
「『変化』」
「あ、新しい魔法作ったんだ」
「まあね」
僕が攻撃した時にクレアの体に起きた現象。それは僕も同じような魔法を使っていたからわかる。ドラゴンに食われた腕を遠隔で操作っていうか腕で電気を爆発させた時に感じた感覚。それをさらに応用させて作り出した新魔法。『電気鎧・第三形態』が体の内側に電気を発生させるのだとすれば、この『変化』は体そのものを電気に変える魔法。電気という実態を捉えにくい物資に変化することでほとんどの攻撃を無効化することができる。
そして一方のクレアも体の一部を炎に変えることで僕の攻撃を避けたんだ。
「ま、でもきついよね」
「魔力消費がね」
どんな技にも弱点がある。これを使うためにはかなりの集中力が必要になる。おそらくだけど集中力がない状態でこの魔法を使ってしまうと元に戻れない可能性がある。ドラゴンの腹のなかにあった腕が一度爆発させた後に元に戻そうとしてみたんだけど特に戻ることがなかったからね。単に魔力がなかったからだとかそもそも体から切り離されていたとかの理由がありそうだけどさ。
「『炎の鎧』」
「ちっ」
すぐさまクレアが炎を体にまとう。やっぱりクレアも僕と同じでこの魔法を使ってしまうと他の魔法が全て解除されてしまうみたいだ。
「『電気の領域』」
「『火の領域』」
お互いに『領域』でお互いを飛ばそうとする。お互いの『領域』がぶつかったことによって同じだけ飛ばされる。
「『火の玉』」
「『放電』」
遠距離魔法を放ちながら考える。こういう時にどうすればいいのだろうか。策を考えるんだけど何も思いつかない。こうなったら距離を詰めてから攻撃すればいいか。
「『地雷』」
「ちっ」
クレアが横に避ける。『地雷』を設置するのではなく直接相手にぶつけに行く。もうこっちの方がいいような気がしてきたな。これでも多分痺れさすことはできるんだろうし。
「『炎の舞』」
「やべっ」
逆にクレアの拘束魔法に捕まってしまった。どこを向いても見えるのは炎のみ。そして少しづつだけど炎が近づいてきていないか?避ける方法は単純で上に逃げればいいんだけどおそらく何の策もなしに飛んでしまったらおしまいだよな。
考えろ次にどんな攻撃が来るのだろうか。「『感知』」これで少なくともクレアが空を飛んでいるかだけはわかる。うん、少し離れたところにいるな。近接攻撃はないと。なら立て直す意味でもクレアから離れる方向に突っ込むのもアリか。電気を体にまとっているから多分萌えることはないだろうし、でも念には念を入れて
「『放電』」
炎に穴を開けるように電撃を放ち、それによって生じた穴の中に潜るように僕は突っ込んだ。これで無事に炎の渦から脱出することができた。
「やっぱりそうきたね『魂の火剣』」
「まじかよ『』・・・やべえ何もない」
完璧に読まれていた。上から炎の大剣が降ってくる。『領域』もつかえないし『放電』も手の位置的に厳しい。・・・クレアとの戦いで負傷してもいいところは、いやこういう場面こそだろ
無理やり足を動かして地面を蹴る。これによって剣の落下地点は体から片足に変更された。そしてその足を
「『変化』」
「やっぱりその魔法は厄介だね」
「はあ・・・はあ・・・」
やばい。かなり疲れた。この魔法が使えるとしたらあと一回だな。それ以上使ってしまうと戻ってこれない。まあクレアもクレアでさっきの魔法の反動で少しだけ火魔法が使えない状況にあった。威力の高い魔法を選択したんだろうけどおかげさまで少しだけ息を整えるだけの時間があった。
「舐めんなよ『電気鎧・第三形態』」
「まだやるの?僕が優勢だよ?結局僕の勝ちだし」
「まだ勝負はついていないし・・・知ってるか?こういう時って最初に優勢な奴が大抵負けるんだよ」
「それはミライの世界の話でしょ?この世界はね・・・容赦無く強い方が勝者になるんだよ」
強い方が勝つのではなく、勝った方が強い。確か有名なスポーツ選手が言った名言があるけれど、今回は強い方が勝つのだと思う。矛盾しているようだけど実力が同じくらいでコンディションも変わらず、ダンジョンという場所に同じくらいいたしお互い同じタイミングで魔力を使い切って魔力の回復スピードも多分変わんないだろうからお互いの残量魔力も変わらず。だから実力に変わりはないしだからこそ結局勝つのは強い方だ。極限での、ある意味負けられない時での戦いに強い方が勝つ。
「それも、そうだなっ!『電気の領域』」
一気に接近。多分今のスピードは僕の方が早いから多分翻弄できる。素直に攻撃をしてしまえば炎で無効化されて反撃されてしまうだろう。先に無効化の選択肢を減らすって意味ではいいんだけどリスクも考えないとね。最低でもフェイクは二回以上挟もう。
「『地雷』」
「ここでそれうつ?躱せたけどさ」
「なんで躱せるんだよ」
かなり至近距離から打ったと思ったんだけどな。
「『炎の舞』」
「うぐっ」
そして動きが止まった瞬間にまた捕獲される。さっきは脱出までに少しだけ時間をかけてしまった。だからクレアも準備をしっかりすることができたんだ。だから今回はノータイムで上に飛ぶ
「ちい、即座に飛べるか」
「そりゃあね」
「『火の領域』」
『領域』を使われて吹き飛ばされる・・・でもこれはまだ読める行動だ。近接された時点で僕の方が有利だしそれにやっぱりすぐだと魔法の発動が間に合わないみたいだな。
吹き飛ばされながらもクレアの方向を見る。『領域』を使ったあとに少しだけ隙が生まれるのも予測済み。だからこの期を逃すわけにはいかない。さっき打った魔法は『地雷』。すぐに消える魔法だけど少しだけ種を仕込んでおいた。直前に発動させた『領域』、これによって砂鉄を集めておく。別に操るのは『創造《creat》』だけじゃない。少しの量なら『領域』程度で問題ない。
「『串刺し』」
「な!」
ちっ、腕に掠めたくらいか。やっぱり少しの量だから体を貫くぐらいの大きさを作ることができなかったか。でもこれで隙が生まれた。躱したための動作をしたから少しだけこっちに向けられる注意が落ちた。
「『放電』」
「ぐっ」
よっしゃ。クレアの足に命中させることに成功した。さて、これで一旦距離がリセットされてしまったからまた作戦を考えないといけないな。てかお互いに防御能力がほんと高すぎるな。ほぼ全ての攻撃を弾く『領域』だけにとどまらずにさらには回数限定とはいえ完全無敵魔法まで手に入れるとはね。お互いに攻撃力よりも防御力が優っている状態だ。この状態を打破するためには一体どうすればいいんだ?
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