電気使いは今日もノリで生きる
蟻は前座だということを忘れてはいけない
???
「ミライ!後ろは僕に任せて君は突っ込んでくれ」
「了解」
キメラアントの群れに単身突っ込む。クレアがああ言っているんだ。信頼して立ち向かおう。ユリさんの援護があるとはいえ、この状態は身体能力をもう少し上げておいたほうがいいな。
「『電気鎧』」
まずは走っている勢いそのままに一体に突き刺す。狙うは口!表面は確かに硬いかもしれないが口はどうしても開いている部分になる。今の状態なら狙うのもそこまで難しくない
「ナイス!」
足を止めたらすぐさま他のキメラアントに捕まってしまうので、すぐに剣を抜く。砂鉄という分解すれば細かな粒なのでこういうときにスムーズに次の動作に移れるのもまた長所だよな。ついでに返り血とかがついてもすぐに補充できるのであまり問題ないのも強いよな
「『火の領域』ミライ少し下がって」
お、『領域』を展開したってことは広範囲魔法を使うってことかな。でも下がれって言ってもこんなにキメラアントが密着しているからすぐには無理だな・・・仕方ない
「『電気の領域』・・・抜けたぞ」
「助かるよ『火剣烈火乱舞』」
たくさんの火の剣がキメラアントたちに突き刺さっていく。なんとなくだけど僕の攻撃よりもダメージ効いていないか?あー虫だから火に弱いとかそういうのなのかな。てか今までのモブの敵スケルトン、ゾンビ、キメラアントって全部火属性の魔法に弱いじゃないか。明らかにイフリートのやつそういうの狙ったな。火属性のやつを優先してるって感じだ。まあイフリートが火の精霊だしそれも当然か。
「これで大分数減らしたよ!」
「うん、助かる!」
実際かなりの数が減ったしこいつやっぱり優秀だな。・・・っと、まだまだ湧いてきやがった。流れ的に次は僕が広範囲を叩きつけるか。
「ミライ僕は何をすればいい?」
「できる限り一つに集めるのを手伝ってくれ」
「了解」
そしてこの流れをちゃんと理解してくれている。やっぱり付き合いが長くなるとやりたいことがわかってくるんだな。特に一緒に死線をくぐるとね。
「『地雷』」
「そこに集めればいいんだな『炎の壁』」
クレアの炎の壁によって僕が示したあたりに誘導してくれている。できる限り集約させたいけど重なるとかなかなか難しいよな。
「ミライ『創作』で壁作れないの?」
「え?・・あ!まかせろ『放電』」
「『火』」
同時に両端に魔法を放って中央に集める。よし、あとはずっと続けていればもう身動きが取れないはず・・・次の手に移りたいから誰か一人手伝って欲しいんだけど
「ツキ!ミライたちの援護に回れ一瞬でいい」
「了解した『暴風』」
僕の電撃にかぶせるように風の渦が駆け抜ける。よし、これで手が空いた
「『創造』」
そしてその炎と風の間、そこに砂鉄で作られた壁を作り出す。するとキメラアントは狙いどうりにその壁を登るために勝手に重なり合ってくれる。
「ツキさんもう大丈夫です」
「そうか、わかった」
「クレア!」
「まかせとけって」
クレアが剣を砂鉄の壁に向かって投げる。突き刺さりそうな場所を予測してその場所だけ密度を薄くする。初めて挑戦するけどうまいこと刺さってくれたな。
「タイミングは?」
「いくよ!3、2、1」
中央に寄せ付けるための魔法がなくなったので左右に散らばり始めた。でも積み重なっていたせいで少しつまっている。それでもまあ広がることは避けられないんだど・・・逃がすか!砂鉄を集めている電気を静電気じゃなくて、さっきみたハルさんの陽イオンをイメージして・・・
「散開!」
「『発火』」
「『風』」
砂鉄が風に乗って広がってクレアが投げた剣にしこまれた火種が発火する。それによって擬似的な粉塵爆発が再現される
「ごめんクレアー最後に失敗した。ツキさん本当にありがとうございます」
「わたしがいなかったらどうするつもりだったんですか・・・まあいいです。次が来ますよ」
さっきツキさんが魔法を使ってくれなかったら多分失敗していた。さっき見栄を張らずに全部仕組みを説明しておいてよかった〜。うん、さすがにこれ以上実戦で挑戦とか明らかに無謀なことはやめておこう。これ以上迷惑はかけられない。
「次の一手を考えないとな『閃光』」
とりあえずきた敵を電気をまき散らすことで足止めがてらダメージを与えておく。これで『電気鎧』はしばらく使えなくなった。
「それ乱発してもいいの?」
「よくはないけど・・・わりい焦ってしまった」
「はいはい、まだ立て直しはきくから一旦落ち着いてね」
はい、反省します。今は正直『閃光』を使わなくてもよかったな。他にもっと有効な手段があったかもしれない。落ち着きを失っているな。落ち着け落ち着け。
「『地雷』」
「あ、それは慣れたんだ」
「まあ、ね。とにかく僕は足止めに全力を尽くすからクレアが殴ってくれ『地雷』」
「了解」
自分の手のひらに電気を集めてそれを適当な場所に落下させる。そうすれば一瞬だけその周囲に電撃が走る。最初は無理に罠を貼ろう!って意識しすぎて失敗したけど今となってはコツをつかんだし、電気の塊をぶつけるんだからある程度は散らばるよねっていうどんぶり勘定で大丈夫なことに気がついたから一気に使いやすくなったな。
「『火の玉』」
「『地雷』」
火の玉と電気の玉がキメラアントに向かってどんどんと投げられていく。普通に『電気の玉』!って感じで僕も魔法使えるようにならないのかなぁ。無駄な挑戦はしないって決めたからしないけどさ。いやそもそも『電気の玉』ってなんだよ。かなり語感が悪いじゃないか。しかもネーミングセンスもどことなく悪いし。いやこれ僕が考えたんじゃないんだけどさ
「『地雷』」
だんだん向こうも理解し始めたのか少しづつ僕の攻撃を避け始めたな。そこまでの理性があるとは思えないから普通に染み付いている野性の本能とでも言うべきなのだろうか。
「これあと何体いるんだよ」
「やめとけクレアそれは聞いてはいけない質問のひとつだ」
「そういうものなの?」
「まあ・・・ね」
多分万単位いるだろうから考えてしまったらおしまいというかやる気なくすというか、さ。真面目な話ユンさんたちがかなり優秀だからなんとか成り立っているけどふつうにいつ壊滅してもおかしくないからね。
「お前らよかったな。大群と戦うのはこれで終わりだ」
・・・ですね。そうですね。キメラアントたちがどんどん引いていっている。さっき言っていましたもんね。数による暴力が終わりだって。あえてどハルさんの魔法で遠くまで響くようにしていたんですね。上空にあんなにたくさんの雷の槍があればいやでも目につくよな。
「ミライ!クレア!きついけど展開よろしくな!」
「わかりました!」
さっき休んだしそれにガス欠にならないように魔法を抑えていたから問題ない。だから僕は空から舞い降りてくる二匹の龍に対して『領域』を展開する
「『電気の領域』」
二匹の龍のただただ単純な突進からこの階層のボス戦が始まった
「ミライ!後ろは僕に任せて君は突っ込んでくれ」
「了解」
キメラアントの群れに単身突っ込む。クレアがああ言っているんだ。信頼して立ち向かおう。ユリさんの援護があるとはいえ、この状態は身体能力をもう少し上げておいたほうがいいな。
「『電気鎧』」
まずは走っている勢いそのままに一体に突き刺す。狙うは口!表面は確かに硬いかもしれないが口はどうしても開いている部分になる。今の状態なら狙うのもそこまで難しくない
「ナイス!」
足を止めたらすぐさま他のキメラアントに捕まってしまうので、すぐに剣を抜く。砂鉄という分解すれば細かな粒なのでこういうときにスムーズに次の動作に移れるのもまた長所だよな。ついでに返り血とかがついてもすぐに補充できるのであまり問題ないのも強いよな
「『火の領域』ミライ少し下がって」
お、『領域』を展開したってことは広範囲魔法を使うってことかな。でも下がれって言ってもこんなにキメラアントが密着しているからすぐには無理だな・・・仕方ない
「『電気の領域』・・・抜けたぞ」
「助かるよ『火剣烈火乱舞』」
たくさんの火の剣がキメラアントたちに突き刺さっていく。なんとなくだけど僕の攻撃よりもダメージ効いていないか?あー虫だから火に弱いとかそういうのなのかな。てか今までのモブの敵スケルトン、ゾンビ、キメラアントって全部火属性の魔法に弱いじゃないか。明らかにイフリートのやつそういうの狙ったな。火属性のやつを優先してるって感じだ。まあイフリートが火の精霊だしそれも当然か。
「これで大分数減らしたよ!」
「うん、助かる!」
実際かなりの数が減ったしこいつやっぱり優秀だな。・・・っと、まだまだ湧いてきやがった。流れ的に次は僕が広範囲を叩きつけるか。
「ミライ僕は何をすればいい?」
「できる限り一つに集めるのを手伝ってくれ」
「了解」
そしてこの流れをちゃんと理解してくれている。やっぱり付き合いが長くなるとやりたいことがわかってくるんだな。特に一緒に死線をくぐるとね。
「『地雷』」
「そこに集めればいいんだな『炎の壁』」
クレアの炎の壁によって僕が示したあたりに誘導してくれている。できる限り集約させたいけど重なるとかなかなか難しいよな。
「ミライ『創作』で壁作れないの?」
「え?・・あ!まかせろ『放電』」
「『火』」
同時に両端に魔法を放って中央に集める。よし、あとはずっと続けていればもう身動きが取れないはず・・・次の手に移りたいから誰か一人手伝って欲しいんだけど
「ツキ!ミライたちの援護に回れ一瞬でいい」
「了解した『暴風』」
僕の電撃にかぶせるように風の渦が駆け抜ける。よし、これで手が空いた
「『創造』」
そしてその炎と風の間、そこに砂鉄で作られた壁を作り出す。するとキメラアントは狙いどうりにその壁を登るために勝手に重なり合ってくれる。
「ツキさんもう大丈夫です」
「そうか、わかった」
「クレア!」
「まかせとけって」
クレアが剣を砂鉄の壁に向かって投げる。突き刺さりそうな場所を予測してその場所だけ密度を薄くする。初めて挑戦するけどうまいこと刺さってくれたな。
「タイミングは?」
「いくよ!3、2、1」
中央に寄せ付けるための魔法がなくなったので左右に散らばり始めた。でも積み重なっていたせいで少しつまっている。それでもまあ広がることは避けられないんだど・・・逃がすか!砂鉄を集めている電気を静電気じゃなくて、さっきみたハルさんの陽イオンをイメージして・・・
「散開!」
「『発火』」
「『風』」
砂鉄が風に乗って広がってクレアが投げた剣にしこまれた火種が発火する。それによって擬似的な粉塵爆発が再現される
「ごめんクレアー最後に失敗した。ツキさん本当にありがとうございます」
「わたしがいなかったらどうするつもりだったんですか・・・まあいいです。次が来ますよ」
さっきツキさんが魔法を使ってくれなかったら多分失敗していた。さっき見栄を張らずに全部仕組みを説明しておいてよかった〜。うん、さすがにこれ以上実戦で挑戦とか明らかに無謀なことはやめておこう。これ以上迷惑はかけられない。
「次の一手を考えないとな『閃光』」
とりあえずきた敵を電気をまき散らすことで足止めがてらダメージを与えておく。これで『電気鎧』はしばらく使えなくなった。
「それ乱発してもいいの?」
「よくはないけど・・・わりい焦ってしまった」
「はいはい、まだ立て直しはきくから一旦落ち着いてね」
はい、反省します。今は正直『閃光』を使わなくてもよかったな。他にもっと有効な手段があったかもしれない。落ち着きを失っているな。落ち着け落ち着け。
「『地雷』」
「あ、それは慣れたんだ」
「まあ、ね。とにかく僕は足止めに全力を尽くすからクレアが殴ってくれ『地雷』」
「了解」
自分の手のひらに電気を集めてそれを適当な場所に落下させる。そうすれば一瞬だけその周囲に電撃が走る。最初は無理に罠を貼ろう!って意識しすぎて失敗したけど今となってはコツをつかんだし、電気の塊をぶつけるんだからある程度は散らばるよねっていうどんぶり勘定で大丈夫なことに気がついたから一気に使いやすくなったな。
「『火の玉』」
「『地雷』」
火の玉と電気の玉がキメラアントに向かってどんどんと投げられていく。普通に『電気の玉』!って感じで僕も魔法使えるようにならないのかなぁ。無駄な挑戦はしないって決めたからしないけどさ。いやそもそも『電気の玉』ってなんだよ。かなり語感が悪いじゃないか。しかもネーミングセンスもどことなく悪いし。いやこれ僕が考えたんじゃないんだけどさ
「『地雷』」
だんだん向こうも理解し始めたのか少しづつ僕の攻撃を避け始めたな。そこまでの理性があるとは思えないから普通に染み付いている野性の本能とでも言うべきなのだろうか。
「これあと何体いるんだよ」
「やめとけクレアそれは聞いてはいけない質問のひとつだ」
「そういうものなの?」
「まあ・・・ね」
多分万単位いるだろうから考えてしまったらおしまいというかやる気なくすというか、さ。真面目な話ユンさんたちがかなり優秀だからなんとか成り立っているけどふつうにいつ壊滅してもおかしくないからね。
「お前らよかったな。大群と戦うのはこれで終わりだ」
・・・ですね。そうですね。キメラアントたちがどんどん引いていっている。さっき言っていましたもんね。数による暴力が終わりだって。あえてどハルさんの魔法で遠くまで響くようにしていたんですね。上空にあんなにたくさんの雷の槍があればいやでも目につくよな。
「ミライ!クレア!きついけど展開よろしくな!」
「わかりました!」
さっき休んだしそれにガス欠にならないように魔法を抑えていたから問題ない。だから僕は空から舞い降りてくる二匹の龍に対して『領域』を展開する
「『電気の領域』」
二匹の龍のただただ単純な突進からこの階層のボス戦が始まった
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