電気使いは今日もノリで生きる
昼休憩タイム
水無月5周目風曜日
「いるー?」
「なにも反応がないです」
「こちらも特になにもありません」
捜索を始めてどれくらいたったんだろう。わからないけど二時間ぐらいだと言ってみる。これあとでバイト代とか請求できないかな。時給いくらで計算すればいいのだろうか。せめて1000円は欲しいなこの世界で換金してないから意味ないけど
「少し休憩しよっか。二人ともー軽食を持ってきたから食べよう」
「「わかりました」」
リンナ先輩の言葉に従って食事をとることにする。昼食らしくサンドイッチだ。ここは田舎らしくおにぎりとかがよかったけどまあ作ってもらっている立場だしパンも嫌いじゃないからなにも言わないことにしよう
「文句あるなら食べなくてもいいわよ」
「い、いえそんなことはないですよ」
「全部漏れてたよ」
「まじか」
それ一番最悪なパターンじゃないか。心の中で思っていたことを全部口に出していたなんて・・・色々な人に注意されてきたけどこれが一番ショック大きいんだけど
「いやそれよりも王様に啖呵切ったほうがやばいからね?」
「だって食だぞ!三大欲求の中で結構大事な」
「いや三つだしそれあんまり順序とかないよね」
「あるんだよ!特に僕みたいなのは食欲と睡眠欲だけで成り立っているようなもんだから」
「性欲はどこにいったんだ」
「んなもんあるか!死にそうな日々送っているっていうのに」
それに相手もいないし。いいよなぁ。クレアはイケメンだから女子にモテモテだろうし。というか僕の周りの顔面偏差値かなりおかしいんだけど、だって明らかに平均が・・・だれだ?わからん。同じぐらいだからな・・・グレン先輩とスバル先輩以外「「おい!」」なんか声が聞こえた気がするけど気にしない気にしない。
「ふーん、ミライくんはともかくクレアくんは確かに二年生に人気出てきてるわね」
「僕を引き合いに出さないでください」
「あなたには因果応報という言葉を送るわ」
自業自得か。つまり僕がさっき心の中で思ったことの意趣返しと。確かにそれを言われるとなにも言い返せないな。
「へえ、そんな風になってたんですね。てっきり嫌われていると思っていたのに」
「それは一年生だけの話でしょ。ああ、もちろんミライくんも嫌われているから心配しなくてもいいわ」
「それくらい知っていますよ」
ちょっと前に四万十さんとすれ違った時に道場の言葉とともに言われたからね。一ノ瀬の野郎をボッコボコにしたからかなり印象が悪いって。その前の楠でも大分やらかしていたらしいけど。まあイケメンをぶっ潰せたのはそれなりに気持ち良かったからまあいいか
「こういう性格が嫌われている原因なのよね」
「しかも本人が直す気がないってね」
別にいいじゃないか。すっきりしてもさ。なかなかストレスの解消の仕方がないんだからな地球にいた頃だったら漫画を読んだりネットサーフィンをしたりして発散していたっていうのに
「ふーん、ミライくんって人を殴ってストレス発散するタイプの人なんだ」
「身も蓋もないんですけど」
まあ当たらずとも遠からずって感じなので言い返さないでおいておくか。こいつら二人が組むとかなり恐ろしいし
「でも本当に性欲ないタイプなのかな〜?」
「なんですかその目は」
「いやだって、ねえ?」
「まあそうですね」
「だからなに二人で納得し合っているんですか」
二人して顔を見つめあって気持ち悪い。というかこれ話題的に僕が何かで性欲を発散しているってことだよな。リンナ先輩女性だろうにこんな話をしてもいいのかよ。もっと恥じらいをもちなさい、恥じらいを。
「だからそんなのありませんって」
「うっそだぁ。だって君まだ17でしょ思春期真っ盛りじゃない。おまけにイケメンに対して強い敵愾心がかなり高いし」
「まあイケメンが気に食わないと思っているのはそれはそうですけど」
「そこは否定しないのね」
まあでもクレアのことを親友だと思っていることも事実だし。なんていうかこれはあれだよ、男子特有の謎の僻みってやつだ。あんまり掘り下げてしまうと惨めになっていくだけだからここら辺でやめておくけど。
「男子って複雑ね〜。まあミライくんが特殊なのもあるけど」
「女子のドロドロに比べたらマシですよ」
「それもそうね」
あれ、ちょっと遠い目をしたんだけど何か過去にあったのかな。女子って本当陰湿だからな。男子のいじめよりもタチが悪いってそれ一番言われていることだし
「ま、さっさと食べましょう」
「それもそうですね」
というか今まで一切食事に手をつけていなかったんだよな。よくもったな僕のお腹
「いただきます」
「・・・」
「どうしたんですか?」
「いや、珍しいなって思って。手を合わせている、つまり神に感謝を捧げているのに言葉を発するなんて」
「え?」
クレアに聞いたところ手をあわせる文化も神様への感謝という意味で行われているし感謝の言葉を声に出すことも普通だって言っていたけど。確かに転移する世界によっては貴族だけしかやらないから異世界人だって築かれるケースもあるみたいだけど・・・あ、クレアも王族だから貴族か一応。落ちぶれているけど
「まあそういう文化もあるって聞いたことあるし、もしかしてミライくんって東国出身?」
東国って確か葉杜先輩の故郷だっけ。結構日本と似ているみたいだからそこにしておくと都合がいいんだけど細かいことを突っ込まれるとおしまいなので
「実は、学校入学前の記憶がないんですよ」
「え?」
一番簡単な方法、記憶喪失だということにしている。しているといっても僕がこの設定を使うのは初めてだ。なんかサリア先輩が僕の資料として勝手に捏造していたと後から聞いたから学校の書類上ではそういう扱いになっているらしい。
「あ、もしかして『玄武』の被害者?」
「?」
「あ、ごめん。記憶喪失なら当然その記憶もないか。えっとね。1年くらい前に『玄武』が大暴れしたらしいのそしてその被害にあった人はみんな記憶を失っているんだって。『玄武』の能力みたい」
「そうなんですね」
記憶を奪う能力か。もしかして楠もかなり強くなったらそんなこともできるようになるのかな。あいつ以前僕の記憶を読んだこともあったし。うわぁやっぱりチートだよあんな能力
「あ、でもクスノキくんだっけ?夢使いの子彼ならできるかもしれないし戦ったときになんかされたんじゃない?」
「それだと学校くる前だけが失われてる理由の説明がつきませんよ。まあミライのことなんておいといて食べましょ」
「それもそうね」
助かったよ。ありがとうクレア。さて、サンドイッチの具はなんだろうな。あ、これは野菜かな。野菜サラダをパンで挟んだ感じか。やっぱり地産地消っていいよな。新鮮で食べることができるから美味しくいただけるし。あ、なんか魔力も回復していく感じがするな。これは、ハーブかな?
「あ、気がついた?エルフの里の特性ハーブよ。魔力回復に役立つの。あなたたちかなり魔力を消費しているからしっかり回復してね」
「「ありがとうございます」」
「にしても、異常だと思っていたけど予想を超えていたわ」
「何がですか?」
まさか、僕の暴言がか?でも今は比較的おとなしいはず
「あなたたちの魔力量よ。ミライくんは消費量が多い感知魔法をクレアくんはこれまた燃費の悪いオリジナル魔法を長時間使い続けられるって異常よ?どれだけの魔力を有しているのよ」
そんなこと言われてもクレアとは毎日2時間ぐらいぶっ通しで模擬戦しているからこれが普通だと思うんだけどな。
「それがおかしいのよ。普通はそんなことしないわよ。なんでそんなことしたのよ」
「「強くなりたいから」」
それ以外に理由なんてないですよ
「そ、そう」
あ、かなりどんびいていますね。でもこれが僕たちなんです。慣れてください
「いるー?」
「なにも反応がないです」
「こちらも特になにもありません」
捜索を始めてどれくらいたったんだろう。わからないけど二時間ぐらいだと言ってみる。これあとでバイト代とか請求できないかな。時給いくらで計算すればいいのだろうか。せめて1000円は欲しいなこの世界で換金してないから意味ないけど
「少し休憩しよっか。二人ともー軽食を持ってきたから食べよう」
「「わかりました」」
リンナ先輩の言葉に従って食事をとることにする。昼食らしくサンドイッチだ。ここは田舎らしくおにぎりとかがよかったけどまあ作ってもらっている立場だしパンも嫌いじゃないからなにも言わないことにしよう
「文句あるなら食べなくてもいいわよ」
「い、いえそんなことはないですよ」
「全部漏れてたよ」
「まじか」
それ一番最悪なパターンじゃないか。心の中で思っていたことを全部口に出していたなんて・・・色々な人に注意されてきたけどこれが一番ショック大きいんだけど
「いやそれよりも王様に啖呵切ったほうがやばいからね?」
「だって食だぞ!三大欲求の中で結構大事な」
「いや三つだしそれあんまり順序とかないよね」
「あるんだよ!特に僕みたいなのは食欲と睡眠欲だけで成り立っているようなもんだから」
「性欲はどこにいったんだ」
「んなもんあるか!死にそうな日々送っているっていうのに」
それに相手もいないし。いいよなぁ。クレアはイケメンだから女子にモテモテだろうし。というか僕の周りの顔面偏差値かなりおかしいんだけど、だって明らかに平均が・・・だれだ?わからん。同じぐらいだからな・・・グレン先輩とスバル先輩以外「「おい!」」なんか声が聞こえた気がするけど気にしない気にしない。
「ふーん、ミライくんはともかくクレアくんは確かに二年生に人気出てきてるわね」
「僕を引き合いに出さないでください」
「あなたには因果応報という言葉を送るわ」
自業自得か。つまり僕がさっき心の中で思ったことの意趣返しと。確かにそれを言われるとなにも言い返せないな。
「へえ、そんな風になってたんですね。てっきり嫌われていると思っていたのに」
「それは一年生だけの話でしょ。ああ、もちろんミライくんも嫌われているから心配しなくてもいいわ」
「それくらい知っていますよ」
ちょっと前に四万十さんとすれ違った時に道場の言葉とともに言われたからね。一ノ瀬の野郎をボッコボコにしたからかなり印象が悪いって。その前の楠でも大分やらかしていたらしいけど。まあイケメンをぶっ潰せたのはそれなりに気持ち良かったからまあいいか
「こういう性格が嫌われている原因なのよね」
「しかも本人が直す気がないってね」
別にいいじゃないか。すっきりしてもさ。なかなかストレスの解消の仕方がないんだからな地球にいた頃だったら漫画を読んだりネットサーフィンをしたりして発散していたっていうのに
「ふーん、ミライくんって人を殴ってストレス発散するタイプの人なんだ」
「身も蓋もないんですけど」
まあ当たらずとも遠からずって感じなので言い返さないでおいておくか。こいつら二人が組むとかなり恐ろしいし
「でも本当に性欲ないタイプなのかな〜?」
「なんですかその目は」
「いやだって、ねえ?」
「まあそうですね」
「だからなに二人で納得し合っているんですか」
二人して顔を見つめあって気持ち悪い。というかこれ話題的に僕が何かで性欲を発散しているってことだよな。リンナ先輩女性だろうにこんな話をしてもいいのかよ。もっと恥じらいをもちなさい、恥じらいを。
「だからそんなのありませんって」
「うっそだぁ。だって君まだ17でしょ思春期真っ盛りじゃない。おまけにイケメンに対して強い敵愾心がかなり高いし」
「まあイケメンが気に食わないと思っているのはそれはそうですけど」
「そこは否定しないのね」
まあでもクレアのことを親友だと思っていることも事実だし。なんていうかこれはあれだよ、男子特有の謎の僻みってやつだ。あんまり掘り下げてしまうと惨めになっていくだけだからここら辺でやめておくけど。
「男子って複雑ね〜。まあミライくんが特殊なのもあるけど」
「女子のドロドロに比べたらマシですよ」
「それもそうね」
あれ、ちょっと遠い目をしたんだけど何か過去にあったのかな。女子って本当陰湿だからな。男子のいじめよりもタチが悪いってそれ一番言われていることだし
「ま、さっさと食べましょう」
「それもそうですね」
というか今まで一切食事に手をつけていなかったんだよな。よくもったな僕のお腹
「いただきます」
「・・・」
「どうしたんですか?」
「いや、珍しいなって思って。手を合わせている、つまり神に感謝を捧げているのに言葉を発するなんて」
「え?」
クレアに聞いたところ手をあわせる文化も神様への感謝という意味で行われているし感謝の言葉を声に出すことも普通だって言っていたけど。確かに転移する世界によっては貴族だけしかやらないから異世界人だって築かれるケースもあるみたいだけど・・・あ、クレアも王族だから貴族か一応。落ちぶれているけど
「まあそういう文化もあるって聞いたことあるし、もしかしてミライくんって東国出身?」
東国って確か葉杜先輩の故郷だっけ。結構日本と似ているみたいだからそこにしておくと都合がいいんだけど細かいことを突っ込まれるとおしまいなので
「実は、学校入学前の記憶がないんですよ」
「え?」
一番簡単な方法、記憶喪失だということにしている。しているといっても僕がこの設定を使うのは初めてだ。なんかサリア先輩が僕の資料として勝手に捏造していたと後から聞いたから学校の書類上ではそういう扱いになっているらしい。
「あ、もしかして『玄武』の被害者?」
「?」
「あ、ごめん。記憶喪失なら当然その記憶もないか。えっとね。1年くらい前に『玄武』が大暴れしたらしいのそしてその被害にあった人はみんな記憶を失っているんだって。『玄武』の能力みたい」
「そうなんですね」
記憶を奪う能力か。もしかして楠もかなり強くなったらそんなこともできるようになるのかな。あいつ以前僕の記憶を読んだこともあったし。うわぁやっぱりチートだよあんな能力
「あ、でもクスノキくんだっけ?夢使いの子彼ならできるかもしれないし戦ったときになんかされたんじゃない?」
「それだと学校くる前だけが失われてる理由の説明がつきませんよ。まあミライのことなんておいといて食べましょ」
「それもそうね」
助かったよ。ありがとうクレア。さて、サンドイッチの具はなんだろうな。あ、これは野菜かな。野菜サラダをパンで挟んだ感じか。やっぱり地産地消っていいよな。新鮮で食べることができるから美味しくいただけるし。あ、なんか魔力も回復していく感じがするな。これは、ハーブかな?
「あ、気がついた?エルフの里の特性ハーブよ。魔力回復に役立つの。あなたたちかなり魔力を消費しているからしっかり回復してね」
「「ありがとうございます」」
「にしても、異常だと思っていたけど予想を超えていたわ」
「何がですか?」
まさか、僕の暴言がか?でも今は比較的おとなしいはず
「あなたたちの魔力量よ。ミライくんは消費量が多い感知魔法をクレアくんはこれまた燃費の悪いオリジナル魔法を長時間使い続けられるって異常よ?どれだけの魔力を有しているのよ」
そんなこと言われてもクレアとは毎日2時間ぐらいぶっ通しで模擬戦しているからこれが普通だと思うんだけどな。
「それがおかしいのよ。普通はそんなことしないわよ。なんでそんなことしたのよ」
「「強くなりたいから」」
それ以外に理由なんてないですよ
「そ、そう」
あ、かなりどんびいていますね。でもこれが僕たちなんです。慣れてください
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