電気使いは今日もノリで生きる
早起きは三文の徳
水無月5周目風曜日
「ん、んん?」
目がさめる。どこからか鶏の声が聞こえたきがする。いつも聞こえるのはシオン先輩やグレン先輩のよくわからない声なのに。ほんとなんで僕を起こすのがあの二人なんだよ。可愛いシェミン先輩の囁きボイスとかでおきたいんだけど。まああの二人が朝に強いというかしっかり起きることができるからなんだろうな
「おはよーミライ」
「クレア・・・おはよう」
隣にクレアが眠っていたみたいだ。ということは僕の体はボロボロ・・・いや今回はそうではないか。えっと、確かリンナ先輩に連れ去られてエルフの里に来たんだっけな。にしても鶏の声かー本当にそんなことってあるんだな。アニメとかテレビとかの世界だけかと思っていたよ
「二人ともおはよー。朝ご飯できてるよ」
「「ありがとうございます」」
部屋の扉があいてリンナ先輩が顔を出す。この人もようやるよ。よく男二人を普通に自宅に泊めたな。なんにもなかったけどな。僕らは臆病者だから。本音を言えばめんどくさい。強姦とか今犯罪の疑いをかけられているのにしちゃったらそれこそ本当に犯罪者じゃないか。いくら狸寝入りする女性が多いんだとしても。あれ?それは日本の話だっけ?この世界では違うのかな
扉が開いたと同時においしそうな匂いが漂ってくる。おなかすいたなぁ。昨日食べた夕飯もおいしかったんだよね。はあ、僕もあれぐらい作れるようになりたいな。一応料理とかしているけどなかなか上手にならないし。こないだやっとキャベツのみじん切りを引っかかることなくできるようになったし(まだ同じところを切ってはいるけど)
「ミライって料理の得意な女子が好きなのか」
「熱でもあるのか?」
「なんでそうなるんだよ!おでこに手を当てるな」
いや突然思春期真っ盛りの男の子のようなことを口に出したからつい「ねえ僕のことをどう思ってるの」お前は復讐に人生を捧げているタイプだろうが。そういった色恋とかには無縁のタイプだろうが。昨日から少しおかしいぞ
「実は最近シオン先輩からもっと青春しろって言われててな」
「思考が安直」
青春=色恋ってそれいつの時代だよ。あ、今もか。テレビだと大好きだもんな。リア充の人をクローズアップしてって感じで恋愛面を強調している番組も増えてきたし。見ている人のニーズに合わせて変わってきているから仕方がないといえば仕方がないのかもね。みんなそういう話題大好きだし。でも話題が不倫二股不祥事ばっかりなのはどうかと思うけど。全部恋愛関連だけどさ
他に青春って言ったら甲園を筆頭とするスポーツ関連もあるけどあれもなー。SNSで否定的な意見が多いしあんまり見なくなった・・・はい見栄はりました。家で引きこもっていたのでそういうのにまったく興味がありませんでした。親が見ているからどこが優勝したとかの確認ぐらいはしてるけどその程度の認識です。だってあれスポーツをしてない人間にしてみれな正直どうでもいいし。こんなこと言うとえ?って言われるけどじゃあ逆にアニメの話するとどっか行くだろうが。そういうことだぞ
「じゃあ青春ってどうなんだ?」
「知らないけど、がむしゃらに生きていけばいいんじゃないかな」
「そういうものなのか?」
「わからん」
だって身勝手な大人たちが好き勝手言っているし。んなもんわかるわけないだろうが。勉強、恋愛、スポーツ、まあ共通しているのは熱心に取り組んだものってやつか?それくらいしかわからないな
「ほらほら、二人とも早く食べて食べて今日から調査に行くんでしょ?」
リンナ先輩に呼ばれたことだしさっさと朝ごはんを食べることにしますか。でもでてきたこの野菜の漬物やけにシャキシャキしてておいしいな。
「ああ、うちの裏で取れた野菜なのよ。おいしいでしょ?」
「おいしいですけど、でもよく育ってますね先輩だって学生でしょ」
「おじいさまとかが育ててくれてたみたい」
「そうなんですね」
田舎ならではの隣同士での助け合いってやつか、こういうのっていいよね和むよ。都会だとご近所付き合いとかあんまりないからね。何かと物騒だし、犯罪も多いし。まあ日本は世界的に見て犯罪の少ない国みたいなんだけどね
「ふーん、ミライの国って色々と複雑なんだね」
「まあ僕は興味なかったから詳しくないんだけどね」
「そういうもんなんだね」
ま、正直僕の故郷の話なんてどうでもいいから今日するべきことを話し合おう。あんまりリンナ先輩に聞かれたくもないし
「調査って言っても具体的になんの調査ですか?」
目的まで調査するのか単に犯人探しを兼ねて見張りに行くのかでこっちの意識は大分変わる。もちろん濡れ衣をかけられているわけだから本気で調べるのは変わりないけどね。あ、でも一度現場とかを見ておきたいな。どんな風に爆発が起きているのか自分の目で確かめてみたい
「まあ見張り、かなぁ。あなたたちが犯人でないっていうなら当然他にいるわけでしょ?」
「そうですね」
「自分から言いだしたもの、約束は守ってね」
「よろしく、ミライ」
「いやクレアもな」
お前まだ諦めていなかったのかよいい加減にしてくれよ。諦めが肝心だって知らないのか?
「諦めたらそこで終わりだろうが」
「いや名言出されても状況がダサすぎるから相対的にかなり格好悪いぞ」
「格好悪くても僕は僕の道を行く」
「その道がダサいんだよ」
「はいはい、ちゃんと食べたね?じゃあ行くよ」
口喧嘩してたら呆れられちゃったよ。でもこれも僕らの作戦だ。こんな風に馬鹿なことをしているような人が実際に放火なんてするはずがないというように思い込ませるための。正直言って、犯人探すって言ってもあてなんてあるわけがない「おい!」だってそう言わないと収まらなかっただろうに。だから僕がするべきことは僕らが犯人なんてありえないって思い込ませること。それが真実だからきっと簡単なはずだ。
「もっと目標を高くしなよ」
「そうだなぁ」
「ほらほら行くよ」
急かされたので行くとしますか。村を出てから森へと向かう。森までは歩いて行ける距離というので歩いていく。もちろん僕もクレアもずっと魔力封じの手枷を付けられたままだ。
「それにしても朝からみんな早いですね」
「まあ年寄りだからね〜」
年寄りの朝は早いってどこでも同じなのね。世界が変わっても変わらないものってあるんだな。なんか感動。
「ミライの感性がイマイチわからん」
「そうか?わかりやすいと思うけど」
「まったくわからん」
はいそうですか。うう、クレアがわかってくれなくて辛いよぉ。
「ふふっ。あなたたちって本当に仲がいいのね。ギルドも違うのに」
「「腐れ縁なので・・っておい!」」
こんなところでハモらないでくれよ。ほらリンナ先輩めちゃくちゃ笑っているじゃないか
「ごまかさなくてもいいわ。・・・とついたわよ」
ああ、森に到着したのか。さて、となるとしなければいけないのは探索だな。歩いて探すのもアリだけどそれだと時間がかかりすぎる。というわけで
「『感知』」
人間がいるのならすぐにわかるはずだ・・・・あ、魔力を封じられているから全くわからん。どうしよう
「ああ、ごめんなさい。すぐに解除するわ」
「え?」
「もうここには老人たちもいないしいいわ。別に私はあなたたちが犯人だと思ってない。でもこうしないとおじいさまたちがうるさくてね」
なんか流れが変わったんだけどこれどういうことだ?
「ん、んん?」
目がさめる。どこからか鶏の声が聞こえたきがする。いつも聞こえるのはシオン先輩やグレン先輩のよくわからない声なのに。ほんとなんで僕を起こすのがあの二人なんだよ。可愛いシェミン先輩の囁きボイスとかでおきたいんだけど。まああの二人が朝に強いというかしっかり起きることができるからなんだろうな
「おはよーミライ」
「クレア・・・おはよう」
隣にクレアが眠っていたみたいだ。ということは僕の体はボロボロ・・・いや今回はそうではないか。えっと、確かリンナ先輩に連れ去られてエルフの里に来たんだっけな。にしても鶏の声かー本当にそんなことってあるんだな。アニメとかテレビとかの世界だけかと思っていたよ
「二人ともおはよー。朝ご飯できてるよ」
「「ありがとうございます」」
部屋の扉があいてリンナ先輩が顔を出す。この人もようやるよ。よく男二人を普通に自宅に泊めたな。なんにもなかったけどな。僕らは臆病者だから。本音を言えばめんどくさい。強姦とか今犯罪の疑いをかけられているのにしちゃったらそれこそ本当に犯罪者じゃないか。いくら狸寝入りする女性が多いんだとしても。あれ?それは日本の話だっけ?この世界では違うのかな
扉が開いたと同時においしそうな匂いが漂ってくる。おなかすいたなぁ。昨日食べた夕飯もおいしかったんだよね。はあ、僕もあれぐらい作れるようになりたいな。一応料理とかしているけどなかなか上手にならないし。こないだやっとキャベツのみじん切りを引っかかることなくできるようになったし(まだ同じところを切ってはいるけど)
「ミライって料理の得意な女子が好きなのか」
「熱でもあるのか?」
「なんでそうなるんだよ!おでこに手を当てるな」
いや突然思春期真っ盛りの男の子のようなことを口に出したからつい「ねえ僕のことをどう思ってるの」お前は復讐に人生を捧げているタイプだろうが。そういった色恋とかには無縁のタイプだろうが。昨日から少しおかしいぞ
「実は最近シオン先輩からもっと青春しろって言われててな」
「思考が安直」
青春=色恋ってそれいつの時代だよ。あ、今もか。テレビだと大好きだもんな。リア充の人をクローズアップしてって感じで恋愛面を強調している番組も増えてきたし。見ている人のニーズに合わせて変わってきているから仕方がないといえば仕方がないのかもね。みんなそういう話題大好きだし。でも話題が不倫二股不祥事ばっかりなのはどうかと思うけど。全部恋愛関連だけどさ
他に青春って言ったら甲園を筆頭とするスポーツ関連もあるけどあれもなー。SNSで否定的な意見が多いしあんまり見なくなった・・・はい見栄はりました。家で引きこもっていたのでそういうのにまったく興味がありませんでした。親が見ているからどこが優勝したとかの確認ぐらいはしてるけどその程度の認識です。だってあれスポーツをしてない人間にしてみれな正直どうでもいいし。こんなこと言うとえ?って言われるけどじゃあ逆にアニメの話するとどっか行くだろうが。そういうことだぞ
「じゃあ青春ってどうなんだ?」
「知らないけど、がむしゃらに生きていけばいいんじゃないかな」
「そういうものなのか?」
「わからん」
だって身勝手な大人たちが好き勝手言っているし。んなもんわかるわけないだろうが。勉強、恋愛、スポーツ、まあ共通しているのは熱心に取り組んだものってやつか?それくらいしかわからないな
「ほらほら、二人とも早く食べて食べて今日から調査に行くんでしょ?」
リンナ先輩に呼ばれたことだしさっさと朝ごはんを食べることにしますか。でもでてきたこの野菜の漬物やけにシャキシャキしてておいしいな。
「ああ、うちの裏で取れた野菜なのよ。おいしいでしょ?」
「おいしいですけど、でもよく育ってますね先輩だって学生でしょ」
「おじいさまとかが育ててくれてたみたい」
「そうなんですね」
田舎ならではの隣同士での助け合いってやつか、こういうのっていいよね和むよ。都会だとご近所付き合いとかあんまりないからね。何かと物騒だし、犯罪も多いし。まあ日本は世界的に見て犯罪の少ない国みたいなんだけどね
「ふーん、ミライの国って色々と複雑なんだね」
「まあ僕は興味なかったから詳しくないんだけどね」
「そういうもんなんだね」
ま、正直僕の故郷の話なんてどうでもいいから今日するべきことを話し合おう。あんまりリンナ先輩に聞かれたくもないし
「調査って言っても具体的になんの調査ですか?」
目的まで調査するのか単に犯人探しを兼ねて見張りに行くのかでこっちの意識は大分変わる。もちろん濡れ衣をかけられているわけだから本気で調べるのは変わりないけどね。あ、でも一度現場とかを見ておきたいな。どんな風に爆発が起きているのか自分の目で確かめてみたい
「まあ見張り、かなぁ。あなたたちが犯人でないっていうなら当然他にいるわけでしょ?」
「そうですね」
「自分から言いだしたもの、約束は守ってね」
「よろしく、ミライ」
「いやクレアもな」
お前まだ諦めていなかったのかよいい加減にしてくれよ。諦めが肝心だって知らないのか?
「諦めたらそこで終わりだろうが」
「いや名言出されても状況がダサすぎるから相対的にかなり格好悪いぞ」
「格好悪くても僕は僕の道を行く」
「その道がダサいんだよ」
「はいはい、ちゃんと食べたね?じゃあ行くよ」
口喧嘩してたら呆れられちゃったよ。でもこれも僕らの作戦だ。こんな風に馬鹿なことをしているような人が実際に放火なんてするはずがないというように思い込ませるための。正直言って、犯人探すって言ってもあてなんてあるわけがない「おい!」だってそう言わないと収まらなかっただろうに。だから僕がするべきことは僕らが犯人なんてありえないって思い込ませること。それが真実だからきっと簡単なはずだ。
「もっと目標を高くしなよ」
「そうだなぁ」
「ほらほら行くよ」
急かされたので行くとしますか。村を出てから森へと向かう。森までは歩いて行ける距離というので歩いていく。もちろん僕もクレアもずっと魔力封じの手枷を付けられたままだ。
「それにしても朝からみんな早いですね」
「まあ年寄りだからね〜」
年寄りの朝は早いってどこでも同じなのね。世界が変わっても変わらないものってあるんだな。なんか感動。
「ミライの感性がイマイチわからん」
「そうか?わかりやすいと思うけど」
「まったくわからん」
はいそうですか。うう、クレアがわかってくれなくて辛いよぉ。
「ふふっ。あなたたちって本当に仲がいいのね。ギルドも違うのに」
「「腐れ縁なので・・っておい!」」
こんなところでハモらないでくれよ。ほらリンナ先輩めちゃくちゃ笑っているじゃないか
「ごまかさなくてもいいわ。・・・とついたわよ」
ああ、森に到着したのか。さて、となるとしなければいけないのは探索だな。歩いて探すのもアリだけどそれだと時間がかかりすぎる。というわけで
「『感知』」
人間がいるのならすぐにわかるはずだ・・・・あ、魔力を封じられているから全くわからん。どうしよう
「ああ、ごめんなさい。すぐに解除するわ」
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