電気使いは今日もノリで生きる
初・二年生登場
水無月5週目月曜日
黒龍との戦いから一夜明けて僕はのんびりと過ごしていた。先輩たちからもしっかりと休養を取る様にって言われていたし、最近なんだかんだで連戦続きだったからゆっくりしたかったし丁度いいな
で、一之瀬との戦いは中断。また一週間後に再戦することになったんだけど、まあさすがに一週間程度で急激に強くなるなんてことはないだろうから多分僕が勝つだろうな。油断して慢心するのもよくはないけどこないだの戦いの感じなら問題ないでしょ
「というわけでクレア。少し練習に付き合ってくれ」
「いいけど・・・よく動けるね」
「動けない時の体の動かし方を練習しときたいんだよ」
「なにその怪我前提の立ち回りは」
そんなこと言われてもな。だって、
「右腕が動かないから」
「なら休んでろよ」
いやぁ。だって『電気鎧・第三形態』使った反動なのかわからないんだけどさ・・・嘘です。間違いなく反動です。あれ無理やり動かしているからつまり普段は脳が人間が勝手にかけている制限を解除したってことだからな。制限がかかっているのはあれ自分の体を守る為だからな。
「そこまで理解しているのなら自重してくれよ」
「嫌です」
「休むのも大事な仕事だと思うのだが」
「じっとしていられないんだよ」
まだまだ僕は弱い。もっと強くならないと。今のままでは先輩たちと肩を並べることができない。・・・あれ?なんでそうする必要があるんだっけ?まあとにかく強くならないといけないのは事実だから
二人して旧修練場に向かっていると少女が修練場のところを覗き込んでいるのを見た。あれなにしているんだろう。
「ストーカーかな?」
「ストーカー?なにそれ」
「誰かの後をつけたりすること」
「普通に気持ち悪いね」
この世界にはストーカーという概念はないのかな。でもさすがに見ず知らずの人をいきなりストーカー呼ばわりもなかなかにひどいよね。
「あの、すみません」
あ、こっちに気がついたみたいで声かけてきた。耳が少し長いけど・・そういった種族なのかな?顔立ちはとても綺麗だ。なんか見たことあるような気がするけど・・・どこでみたんだっけ?髪の毛が緑色で少し新鮮だな。この世界に来ていろいろな髪色を見てきたけど緑の人っていなかったような気がする。まあそりゃあ一年生の有象無象のなかにはいたかもしれないけどそんなんいちいち気にしていないし
「この言いよう、まちがいないわね」
「あの、勝手に決めつけないでくれますか?」
「だって有名だし。あなたミライよね?電気使いの」
お、有名なのか〜それは嬉しい・・・ちょっとまて。文脈的に僕の口の悪さが有名ってことじゃないか嫌だよそんなんで有名になってるだなんて
「先輩にも遠慮なく軽口言うわ一国の主に対しても挑発するような物言い。遠慮って言葉を知らない一年生」
「ねえなんでそんな風にけなされてるの僕」
「日頃の行いだろ」
「クレアはちょっと黙ってて」
なんだろう。悲しくなってきた。もう今日は帰ってもいいかな「それがいい休め」追い討ちかけないでよ
「それはダメ!あなたにはきて欲しいところがあるの」
「え?」
真剣な顔でそんなことを言われる。こんな綺麗な人にそんなことを言われて断れることのできる男がどれだけいるのかってね「ミライがんばれ〜」お前もだよこのイケメン
「いや呼ばれてるのミライだけだし」
「こういうのは一人でもみちづれをおおk・・・多くの仲間がいた方がいいだろ?」
「ねえ今みちづれってはっきり言ったよね」
「ごめん・・・一人では怖いのできてください」
大抵こういうのって不穏なんだよな。楠と一之瀬でなんやかんややらかしまくったしそのうえで僕に話しかけに来るなんてね
「あなたは・・・クレアかしら?火使いの」
「そうだけど」
もしかして本命がクレアというパターンなんだろうか。本命に話しかけることができないからあえてその横にいる友人からってやつ。将を射んと欲すばまず馬を射よってことわざもあるからね。外堀を先に埋めているって考えもできるか。
「ねえ、ちょっと聞きたいんだけどあんたがイチノセとの戦いのときに使ったあの爆発って」
「ああ、粉塵爆発のこと?」
「フンジンバクハツ?そんな名前なんだ。そうそれ。あれあなただけが使えるの?」
「いや、クレアも仕組みを知っているからできるよ」
「僕を巻き込まないでくれ」
「ふーん、そうなんだ」
なにが目的なんだよ。はっきりしてくれよ。って思うけどまあかわいいからいいや。かわいいは正義。いつでもどこでも変わりないね。まあ、さすがにここで「じゃ、これで」ってされるほど僕はひどい人間ではないし・・・すみません見栄はりました。ここで去れないくらい僕は臆病者なんです。はい。悲しいなぁ自分の意見をはっきり言えないなんて
「いつも言ってるだろ」
「それとこれとは違うよ」
なんかやりずらいんだよな。目の前の女の子はなにかずっと考え込んでいるし。さっきからうんうん唸っていてなにがしたいのかよくわからないけどそれを見捨てていけない心の弱さよな
「それなら・・・二人一緒に・・・」
あ、なんか考えがまとまりましたか?なら出来れば早く行きたいのですが・・・僕も忙しいので「どこがだ養生しろ」えー
「ああ、そういえば名前言ってなかったね。私はリンナ二年生。よろしくね」
「せ、先輩だったんですか!」
「あーごめんねぇ。だますつもりはなかったんだけどね」
先輩かー。しかも二年生。初めて知り合いの中で二年生の人がきたな。てかいたんだ。なかなか出会うことなかったからなぁ
「まあミライくんのとこにいるのってあの子達でしょ?そりゃ今いないもんね」
あーそういえばギルドの中に二年生の先輩が二人いるって言っていたな。今出かけているらしくて全く出会わないんだよね
「しょうがないよ」
「先輩は二人を知っているんですか?」
「まあ・・・そりゃあね。それで?いいかしら?一緒に来てもらえる?」
「ええ、構いませんよ」
特にすることもないし問題ないかな「君さっき忙しいって言ってたよね」それは忘れてください。あ、でも少し聞いといた方がいいことがあるな
「どれくらい時間かかりますか?」
あんまり長いとシェミン先輩に伝えておいた方がいいからね。あの人お母さんみたいだし。絶対に口に出せないけど。口に出したら殺される。
「んーまあ君たち次第かなぁ」
「しれっと僕を巻き込まないでください」
「じゃあ一応伝えてきますね」
時間がかかるってことだけはきちんと伝えておこう。すぐに終わると思っていたら案外時間がかかってしまったとか普通にありえそうだし。
「うーん、どうしようかなぁ」
リンナ先輩は悩んでいる。・・・悩んでいる?なにを悩む必要があるのだろうか
「できればねえ・・・こんな手段、取りたくなかったんだけど」
「どういう、意味ですか?」
なんか展開が不穏すぎるんだけど、これ、なんかやばくないか?ばれないように臨戦態勢をとろう・・・無理か
「ごめんね『催眠《sleep》』」
「え・・・」
「クレア?」
クレアが倒れる。眠っているようだ。ということは精神系。僕はスキルが電気だってこともあってこの手の攻撃には耐性があるから耐えれているけど・・・こいつ、楠よりも強い
「『電気鎧』・・・ダメだ」
通常の『電気鎧』だったら防ぐことができない・・・こうなったら仕方がない。前回楠のアホみたいな魔法を弾いた
「『電気鎧・第三形態』」
脳内に電気信号を発生させて強制的に覚醒してなんとかしてみる。
黒龍との戦いから一夜明けて僕はのんびりと過ごしていた。先輩たちからもしっかりと休養を取る様にって言われていたし、最近なんだかんだで連戦続きだったからゆっくりしたかったし丁度いいな
で、一之瀬との戦いは中断。また一週間後に再戦することになったんだけど、まあさすがに一週間程度で急激に強くなるなんてことはないだろうから多分僕が勝つだろうな。油断して慢心するのもよくはないけどこないだの戦いの感じなら問題ないでしょ
「というわけでクレア。少し練習に付き合ってくれ」
「いいけど・・・よく動けるね」
「動けない時の体の動かし方を練習しときたいんだよ」
「なにその怪我前提の立ち回りは」
そんなこと言われてもな。だって、
「右腕が動かないから」
「なら休んでろよ」
いやぁ。だって『電気鎧・第三形態』使った反動なのかわからないんだけどさ・・・嘘です。間違いなく反動です。あれ無理やり動かしているからつまり普段は脳が人間が勝手にかけている制限を解除したってことだからな。制限がかかっているのはあれ自分の体を守る為だからな。
「そこまで理解しているのなら自重してくれよ」
「嫌です」
「休むのも大事な仕事だと思うのだが」
「じっとしていられないんだよ」
まだまだ僕は弱い。もっと強くならないと。今のままでは先輩たちと肩を並べることができない。・・・あれ?なんでそうする必要があるんだっけ?まあとにかく強くならないといけないのは事実だから
二人して旧修練場に向かっていると少女が修練場のところを覗き込んでいるのを見た。あれなにしているんだろう。
「ストーカーかな?」
「ストーカー?なにそれ」
「誰かの後をつけたりすること」
「普通に気持ち悪いね」
この世界にはストーカーという概念はないのかな。でもさすがに見ず知らずの人をいきなりストーカー呼ばわりもなかなかにひどいよね。
「あの、すみません」
あ、こっちに気がついたみたいで声かけてきた。耳が少し長いけど・・そういった種族なのかな?顔立ちはとても綺麗だ。なんか見たことあるような気がするけど・・・どこでみたんだっけ?髪の毛が緑色で少し新鮮だな。この世界に来ていろいろな髪色を見てきたけど緑の人っていなかったような気がする。まあそりゃあ一年生の有象無象のなかにはいたかもしれないけどそんなんいちいち気にしていないし
「この言いよう、まちがいないわね」
「あの、勝手に決めつけないでくれますか?」
「だって有名だし。あなたミライよね?電気使いの」
お、有名なのか〜それは嬉しい・・・ちょっとまて。文脈的に僕の口の悪さが有名ってことじゃないか嫌だよそんなんで有名になってるだなんて
「先輩にも遠慮なく軽口言うわ一国の主に対しても挑発するような物言い。遠慮って言葉を知らない一年生」
「ねえなんでそんな風にけなされてるの僕」
「日頃の行いだろ」
「クレアはちょっと黙ってて」
なんだろう。悲しくなってきた。もう今日は帰ってもいいかな「それがいい休め」追い討ちかけないでよ
「それはダメ!あなたにはきて欲しいところがあるの」
「え?」
真剣な顔でそんなことを言われる。こんな綺麗な人にそんなことを言われて断れることのできる男がどれだけいるのかってね「ミライがんばれ〜」お前もだよこのイケメン
「いや呼ばれてるのミライだけだし」
「こういうのは一人でもみちづれをおおk・・・多くの仲間がいた方がいいだろ?」
「ねえ今みちづれってはっきり言ったよね」
「ごめん・・・一人では怖いのできてください」
大抵こういうのって不穏なんだよな。楠と一之瀬でなんやかんややらかしまくったしそのうえで僕に話しかけに来るなんてね
「あなたは・・・クレアかしら?火使いの」
「そうだけど」
もしかして本命がクレアというパターンなんだろうか。本命に話しかけることができないからあえてその横にいる友人からってやつ。将を射んと欲すばまず馬を射よってことわざもあるからね。外堀を先に埋めているって考えもできるか。
「ねえ、ちょっと聞きたいんだけどあんたがイチノセとの戦いのときに使ったあの爆発って」
「ああ、粉塵爆発のこと?」
「フンジンバクハツ?そんな名前なんだ。そうそれ。あれあなただけが使えるの?」
「いや、クレアも仕組みを知っているからできるよ」
「僕を巻き込まないでくれ」
「ふーん、そうなんだ」
なにが目的なんだよ。はっきりしてくれよ。って思うけどまあかわいいからいいや。かわいいは正義。いつでもどこでも変わりないね。まあ、さすがにここで「じゃ、これで」ってされるほど僕はひどい人間ではないし・・・すみません見栄はりました。ここで去れないくらい僕は臆病者なんです。はい。悲しいなぁ自分の意見をはっきり言えないなんて
「いつも言ってるだろ」
「それとこれとは違うよ」
なんかやりずらいんだよな。目の前の女の子はなにかずっと考え込んでいるし。さっきからうんうん唸っていてなにがしたいのかよくわからないけどそれを見捨てていけない心の弱さよな
「それなら・・・二人一緒に・・・」
あ、なんか考えがまとまりましたか?なら出来れば早く行きたいのですが・・・僕も忙しいので「どこがだ養生しろ」えー
「ああ、そういえば名前言ってなかったね。私はリンナ二年生。よろしくね」
「せ、先輩だったんですか!」
「あーごめんねぇ。だますつもりはなかったんだけどね」
先輩かー。しかも二年生。初めて知り合いの中で二年生の人がきたな。てかいたんだ。なかなか出会うことなかったからなぁ
「まあミライくんのとこにいるのってあの子達でしょ?そりゃ今いないもんね」
あーそういえばギルドの中に二年生の先輩が二人いるって言っていたな。今出かけているらしくて全く出会わないんだよね
「しょうがないよ」
「先輩は二人を知っているんですか?」
「まあ・・・そりゃあね。それで?いいかしら?一緒に来てもらえる?」
「ええ、構いませんよ」
特にすることもないし問題ないかな「君さっき忙しいって言ってたよね」それは忘れてください。あ、でも少し聞いといた方がいいことがあるな
「どれくらい時間かかりますか?」
あんまり長いとシェミン先輩に伝えておいた方がいいからね。あの人お母さんみたいだし。絶対に口に出せないけど。口に出したら殺される。
「んーまあ君たち次第かなぁ」
「しれっと僕を巻き込まないでください」
「じゃあ一応伝えてきますね」
時間がかかるってことだけはきちんと伝えておこう。すぐに終わると思っていたら案外時間がかかってしまったとか普通にありえそうだし。
「うーん、どうしようかなぁ」
リンナ先輩は悩んでいる。・・・悩んでいる?なにを悩む必要があるのだろうか
「できればねえ・・・こんな手段、取りたくなかったんだけど」
「どういう、意味ですか?」
なんか展開が不穏すぎるんだけど、これ、なんかやばくないか?ばれないように臨戦態勢をとろう・・・無理か
「ごめんね『催眠《sleep》』」
「え・・・」
「クレア?」
クレアが倒れる。眠っているようだ。ということは精神系。僕はスキルが電気だってこともあってこの手の攻撃には耐性があるから耐えれているけど・・・こいつ、楠よりも強い
「『電気鎧』・・・ダメだ」
通常の『電気鎧』だったら防ぐことができない・・・こうなったら仕方がない。前回楠のアホみたいな魔法を弾いた
「『電気鎧・第三形態』」
脳内に電気信号を発生させて強制的に覚醒してなんとかしてみる。
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