電気使いは今日もノリで生きる
黒龍戦1
水無月4周目日曜日
「『濁流』」
吐き出された炎に対抗して水の魔法が発動される。これは・・・セリア先輩かな。あの人「水」系統の魔法も使えたのかよ。なんでもありじゃないか
『我の炎を防ぐとは・・・なかなかだな』
「グレン私の陽動に合わせて攻撃してください」
「おう!」
それじゃあ僕も参加するとしますかね。とりあえず目潰しを心がけるか。がんばろうなクレア「そうだね。こいつに勝てないと『朱雀』なんて夢のまた夢だからね」
「・・・ダメ・・二人は・・・待機」
「シェミン先輩」
しかしすぐにシズク先輩とシェミン先輩に捕まってしまう。あ、戦うの禁止とかそういう感じですか
「先輩たちなら大丈夫ですわ」
それもそうか。あのクラスメートを食うぐらいのチート軍団だからな。
「でも僕とミライで合わせていい感じの粉塵爆発ができませんかね」
僕が砂鉄を撒き散らしクレアがそれにダイナミックに火を投げ入れる。ごめん、それはさすがに無理だと思う。
「どうしてだ?」
「だってあいつが使ったのってあれ『領域』みたいなものだろ?」
僕やクレアが弾くことができたこと。そしてすぐに『黒龍』が僕らが『領域』を使えることを見抜いたこと。この二つと以前『領域』を『領域』で打ち消すことができたことを踏まえるとあの龍が使ったのは『領域』系統の魔法であると思われる。つまり砂鉄を振りまこうが火を放とうがすべて吹き飛ばされるのがオチだ
「それ結局どの魔法でも変わらないと思うけど」
「それはそうなんだけど。粉塵爆発って結局ただの「自然現象」に過ぎないんだよ。つまり僕らの魔法で強制的に引き起こした災害みたいなもの」
だから普通の魔法と比べて弾かれる可能性が非常に高い。今までうまくいっていたのは単に相手が人間だったからに過ぎない。
『そんなことをせずとも貴様たちを普通に倒すことができよう』
「私たちをなめないでくださいね『神降ろし』」
『ほお、高位の精霊使いか』
黒龍はその羽根を羽ばたかせーうわ、その風だけで吹き飛ばされそうだー空中に漂う。
『訂正する。本気で相手しよう・・・「隕石」』
そらに無数の巨大な岩が現れる。そしてそれらは重力に従って地面に降り注いできた。
「!まずいです。グレン足止めは?」
「少しなら」
「なら頼みます『精霊の槍』」
サリア先輩の左手に輝く槍が現れる。そしてそのまま槍を岩に向けてぶん投げた!あのひとそんなに腕に筋肉あったっけ?すんごいほっそりしているけど
「それは魔法だからね・・・シェミン先輩さすがにこれは僕も参加しますよ『火剣乱舞』」
「・・・わかった・・・回復はまかせて」
シェミン先輩のお墨付きももらったし、僕も岩砕きに参加するとしますか。僕らが頑張ることで先輩たちが楽になるなら喜んでしよう
「・・・なんの魔法使えばいいんだ」
『放電』?あれじつは射程距離あんまりないんだよね。100メートルも飛ばなかったはずもっと魔力を込めたらいいんだろうけどあんまり込めすぎると暴発するからな
さらにさっきから発動しようとしているんだけど『電気の領域』がまったく発動しない。つまりそれを起点とする魔法は全て使うことができないということになるんだけど。待って僕の魔法の半分くらいが『領域』に頼っているんだけど・・・
「すみません。今役に立ちそうにないです」
正直に話す。先輩方の不思議そうな顔がすごく突き刺さる。
「・・・えらい・・・ちゃんと・・・できないことを・・・いった!」
「それで褒められるのも納得いかない」
「これまでの行いをみれば当然ですわ」
そこまでのことをして・・・たんだよね。うん。今後は無茶をすれば結局自分自身に返ってくるんだってことをしっかりと教訓として生かそう。あ、これあれだいわゆる狼少年的な感じなのかもしれない
「まあ大丈夫ですわ。ほら」
シズク先輩に言われて反対方向を見る。そこでは
「心配するな」
右手と左手それぞれに日本刀を携えたレイ先輩がいて岩を一つ切り刻んだところだった。あんなでかい岩をあんな簡単に・・・あれ?日本刀で岩切ったら弾かれて刃こぼれとかするんじゃなかったっけ?
「めんどい『阿修羅』」
刀をたくさん出現させたセリア先輩がどんどん岩に突き刺して『爆発』そのまま爆発して粉々に破壊していった
『我の隕石をここまで壊すとはな』
「よそ見すんなよ『雷の脚』からの『炎の拳』」
あ、ここにも属性無視の人がいたよ。あれはつまり・・・僕のように脚に雷をまとわせて空中を駆け上がりそのまま炎がまとっている拳で殴りつけているってことなんだろうか・・・わけわからん
『こんな拳一つでは効かんわ』
「ええ、もちろんそれは把握しています『氷結』」
サリア先輩のかざした手の先から氷の柱が生み出される。確かにグレン先輩の攻撃では無傷だったけれどもあの鱗は衝撃までは吸収されていなかったようで大分高度が下がっていた。だからさっきまででは届かなかった柱も無事に黒龍の尻尾を捉えることができた
『これは忌まわしき「フェンリル」の力・・・貴様契約者か』
精霊の契約者ってまじかよ。どんどん先輩方の能力が明らかになっていくにつれてパワーバランスがおかしくなってきた気がしてならないんだけど
『ぐぬぬ』
あれ?精霊の魔法だったらダメージは通るのか。龍の鱗としても万能ではないってことか?
「やはり精霊魔法ならば普通にダメージを喰らうのですね」
「それだけじゃねえ。物理的ダメージも多少は入るみたいだ」
まあ物理無効なら高度が低下することなんてあるはずがないからね。あれ?空気とかは関係ないんだっけ?わからないけど
『ぐぎゃあああ』
今度は咆哮。耳に結構くるな。これまら体が動かない・・ん?今は『領域』を解除しているってことなのか?魔法って二つ以上同時に使えないはずだよな
「『電気の領域』・・・って使えないのかよ」
まじか。この龍どんだけ規格外なんだろそれともどの龍も同じなのかな。
「ミライ・・・」
憐れまないでほしいんだけど、もうさっきからずっと泣きそうになってるから追い打ちだけはやめてくれ
『哀れ』
お前まで言うなぁ。というかお前さっきからそんなことしか言ってないだろうが。
『仕方ない・・・哀れすぎるものに救いをやろう。その力が何であるか説明してやる』
あ、なんか説明タイムが入りますか。お前さっきも同じことを言っていたし実は寂しがりなのか?もしくは単なる言いたがりとか?
「『黒龍』、お前は私たちを殺しに来たのではないのですか?」
『我は一言もそんなことを言っておらん』
そうだっけ?あいつの声地味に聞こえ辛いからよく聞こえないんだよな
『我は単に奴と戦えるものがいるのか知りにきただけだ』
「そうですか。では、お引き取り願えますか?」
そうだよね。向こうが殺しに来ていないっていうことなら話し合う余地があるってことだ。少し戦ってしまったけどこれ以上戦わなくて済むならそれはそれでいいしね
『断る。我はまだそのものを見つけておらん・・・だからそれを見極めるために話させてもらう。そこの金髪も聞いておけ』
クレアもか?ああ、そういえばこいつも何も知らないんだっけ
『いいか、「拒絶」とはな』
「『濁流』」
吐き出された炎に対抗して水の魔法が発動される。これは・・・セリア先輩かな。あの人「水」系統の魔法も使えたのかよ。なんでもありじゃないか
『我の炎を防ぐとは・・・なかなかだな』
「グレン私の陽動に合わせて攻撃してください」
「おう!」
それじゃあ僕も参加するとしますかね。とりあえず目潰しを心がけるか。がんばろうなクレア「そうだね。こいつに勝てないと『朱雀』なんて夢のまた夢だからね」
「・・・ダメ・・二人は・・・待機」
「シェミン先輩」
しかしすぐにシズク先輩とシェミン先輩に捕まってしまう。あ、戦うの禁止とかそういう感じですか
「先輩たちなら大丈夫ですわ」
それもそうか。あのクラスメートを食うぐらいのチート軍団だからな。
「でも僕とミライで合わせていい感じの粉塵爆発ができませんかね」
僕が砂鉄を撒き散らしクレアがそれにダイナミックに火を投げ入れる。ごめん、それはさすがに無理だと思う。
「どうしてだ?」
「だってあいつが使ったのってあれ『領域』みたいなものだろ?」
僕やクレアが弾くことができたこと。そしてすぐに『黒龍』が僕らが『領域』を使えることを見抜いたこと。この二つと以前『領域』を『領域』で打ち消すことができたことを踏まえるとあの龍が使ったのは『領域』系統の魔法であると思われる。つまり砂鉄を振りまこうが火を放とうがすべて吹き飛ばされるのがオチだ
「それ結局どの魔法でも変わらないと思うけど」
「それはそうなんだけど。粉塵爆発って結局ただの「自然現象」に過ぎないんだよ。つまり僕らの魔法で強制的に引き起こした災害みたいなもの」
だから普通の魔法と比べて弾かれる可能性が非常に高い。今までうまくいっていたのは単に相手が人間だったからに過ぎない。
『そんなことをせずとも貴様たちを普通に倒すことができよう』
「私たちをなめないでくださいね『神降ろし』」
『ほお、高位の精霊使いか』
黒龍はその羽根を羽ばたかせーうわ、その風だけで吹き飛ばされそうだー空中に漂う。
『訂正する。本気で相手しよう・・・「隕石」』
そらに無数の巨大な岩が現れる。そしてそれらは重力に従って地面に降り注いできた。
「!まずいです。グレン足止めは?」
「少しなら」
「なら頼みます『精霊の槍』」
サリア先輩の左手に輝く槍が現れる。そしてそのまま槍を岩に向けてぶん投げた!あのひとそんなに腕に筋肉あったっけ?すんごいほっそりしているけど
「それは魔法だからね・・・シェミン先輩さすがにこれは僕も参加しますよ『火剣乱舞』」
「・・・わかった・・・回復はまかせて」
シェミン先輩のお墨付きももらったし、僕も岩砕きに参加するとしますか。僕らが頑張ることで先輩たちが楽になるなら喜んでしよう
「・・・なんの魔法使えばいいんだ」
『放電』?あれじつは射程距離あんまりないんだよね。100メートルも飛ばなかったはずもっと魔力を込めたらいいんだろうけどあんまり込めすぎると暴発するからな
さらにさっきから発動しようとしているんだけど『電気の領域』がまったく発動しない。つまりそれを起点とする魔法は全て使うことができないということになるんだけど。待って僕の魔法の半分くらいが『領域』に頼っているんだけど・・・
「すみません。今役に立ちそうにないです」
正直に話す。先輩方の不思議そうな顔がすごく突き刺さる。
「・・・えらい・・・ちゃんと・・・できないことを・・・いった!」
「それで褒められるのも納得いかない」
「これまでの行いをみれば当然ですわ」
そこまでのことをして・・・たんだよね。うん。今後は無茶をすれば結局自分自身に返ってくるんだってことをしっかりと教訓として生かそう。あ、これあれだいわゆる狼少年的な感じなのかもしれない
「まあ大丈夫ですわ。ほら」
シズク先輩に言われて反対方向を見る。そこでは
「心配するな」
右手と左手それぞれに日本刀を携えたレイ先輩がいて岩を一つ切り刻んだところだった。あんなでかい岩をあんな簡単に・・・あれ?日本刀で岩切ったら弾かれて刃こぼれとかするんじゃなかったっけ?
「めんどい『阿修羅』」
刀をたくさん出現させたセリア先輩がどんどん岩に突き刺して『爆発』そのまま爆発して粉々に破壊していった
『我の隕石をここまで壊すとはな』
「よそ見すんなよ『雷の脚』からの『炎の拳』」
あ、ここにも属性無視の人がいたよ。あれはつまり・・・僕のように脚に雷をまとわせて空中を駆け上がりそのまま炎がまとっている拳で殴りつけているってことなんだろうか・・・わけわからん
『こんな拳一つでは効かんわ』
「ええ、もちろんそれは把握しています『氷結』」
サリア先輩のかざした手の先から氷の柱が生み出される。確かにグレン先輩の攻撃では無傷だったけれどもあの鱗は衝撃までは吸収されていなかったようで大分高度が下がっていた。だからさっきまででは届かなかった柱も無事に黒龍の尻尾を捉えることができた
『これは忌まわしき「フェンリル」の力・・・貴様契約者か』
精霊の契約者ってまじかよ。どんどん先輩方の能力が明らかになっていくにつれてパワーバランスがおかしくなってきた気がしてならないんだけど
『ぐぬぬ』
あれ?精霊の魔法だったらダメージは通るのか。龍の鱗としても万能ではないってことか?
「やはり精霊魔法ならば普通にダメージを喰らうのですね」
「それだけじゃねえ。物理的ダメージも多少は入るみたいだ」
まあ物理無効なら高度が低下することなんてあるはずがないからね。あれ?空気とかは関係ないんだっけ?わからないけど
『ぐぎゃあああ』
今度は咆哮。耳に結構くるな。これまら体が動かない・・ん?今は『領域』を解除しているってことなのか?魔法って二つ以上同時に使えないはずだよな
「『電気の領域』・・・って使えないのかよ」
まじか。この龍どんだけ規格外なんだろそれともどの龍も同じなのかな。
「ミライ・・・」
憐れまないでほしいんだけど、もうさっきからずっと泣きそうになってるから追い打ちだけはやめてくれ
『哀れ』
お前まで言うなぁ。というかお前さっきからそんなことしか言ってないだろうが。
『仕方ない・・・哀れすぎるものに救いをやろう。その力が何であるか説明してやる』
あ、なんか説明タイムが入りますか。お前さっきも同じことを言っていたし実は寂しがりなのか?もしくは単なる言いたがりとか?
「『黒龍』、お前は私たちを殺しに来たのではないのですか?」
『我は一言もそんなことを言っておらん』
そうだっけ?あいつの声地味に聞こえ辛いからよく聞こえないんだよな
『我は単に奴と戦えるものがいるのか知りにきただけだ』
「そうですか。では、お引き取り願えますか?」
そうだよね。向こうが殺しに来ていないっていうことなら話し合う余地があるってことだ。少し戦ってしまったけどこれ以上戦わなくて済むならそれはそれでいいしね
『断る。我はまだそのものを見つけておらん・・・だからそれを見極めるために話させてもらう。そこの金髪も聞いておけ』
クレアもか?ああ、そういえばこいつも何も知らないんだっけ
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