電気使いは今日もノリで生きる
決意表明
???
「あなたたち・・・本当になんてバカなことをしたんですか!」
「・・・二人が・・・死ぬかと・・・思ったんだよ」
「ま、こればっかりは助けることはできないな」
「命知らずだよね〜」
なんやかんやで生き残った僕とクレア先輩たちからお叱りというか、色々と言葉をもらっていた。心配させてしまっていたんだろう。だからありがたく言葉を受け取っておく
「それで?どうしてこんなことをしたんですか?」
う、サリア先輩相当怒っているよ。まあそりゃ目の前で僕たち刺されているから当然と言えば当然か。でもなんて答えよう。理由を話したいけど・・・でもちょっと恥ずかしいな
こういうときに頼りになるのがグレン先輩だし・・・と、目配せをしてみる。届けこの思い
「サリア、もういいだろ」
お、届いた。やっぱり念じてみるものだなぁ
「さっきのこいつらの叫びというか想いを全部聞いているんだしさ。もう一度あれを言わせるのってなかなかに酷だよ」
違ったぁぁ。え、ちょ、まって、さっきの言葉全部聞こえていたっていうのかよ。さっきの僕の恥ずかしい宣言とか全部「変わりたい」とか結構自分の生き方について語ったものや「新人戦で優勝する」っていう宣言も聞かれたってことだよね。恥ずかしすぎて死にそういや、いっその事死にたい。
「さっき死にかけたのに死にたいとか冗談でも言わないでください」
「すみません」
ここは素直に謝る。さすがに冗談でも言ってはいけなかったか。
「ところで、今日は何日ですか?僕たちは何日眠っていたんですか?」
そういえばそうだよね。まず最初に気にしないといけないのって僕たちが眠っていた期間だよ。一番理想的なのはあまり時間が経っていない、できれば当日がいいな。逆に最悪なのが新人戦がもう終わってましたってやつ、またはエントリー締め切りが切れてましたってのもまずい。先輩たちがここにいることから一年はたっていないと思うんだけどね
「そうですね。あなたたちが眠っていたのは一週間程度でしょうか。明日から水無月です」
ということは今日は皐月5週目日曜日ってことか。あれ?そういえばエントリーの締め切りっていつだっけ?
「新人戦のエントリーですが、本来なら今日までですが事情が事情ですし私の権限で参加ということにしておきましょう」
「ありがとうございます」
生徒会に知り合いがいるってこういうときに便利だよな。不慮の事故にあったときに何かしらの対応をしてくれる
「それで予選は一週間後にあります。内容はそのときにでも」
「「わかりました」」
とりあえず一安心。まずはしっかり体を休めることを第一にしないとな。傷の具合は・・・あ、完全に治ってる
「傷はシェミンに感謝しなさい。あなたたちの傷のケアをずっとしてくれていたんですよ」
「「ありがとうございます」」
シェミン先輩には感謝してもしきれない。先輩がいなかったらきっと僕たち死んでいたのだろう。そういう意味でも命の恩人だよ。
「・・・もう二度と・・・無茶をしないで・・・無理なお願いだけど」
それは確約できません・・・・僕たちがやろうとしているのはまあ端的に言って神獣を倒すことだから。『スザク』や『麒麟』といった伝説上の生き物を殺そうっていうんだからきっと相当の命の危険がつきまとう
「だから・・・強くなります」
「みなさん、不躾なお願いではありますが、僕たちを今まで以上に鍛えてください」
「「お願いします」」
死なないためには強くなるしかない。もっともっと強くなって生き残ってやる。だからこそ、そのために先輩たちから教えを乞いたい。先輩たちに鍛えられることで僕たちは一番簡単に強くなることができる
「・・・わかりました。まあちょうどあなたたちの処罰も決定したところですし問題ないですね」
「「処罰?」」
今、ものすごく不穏な言葉が聞こえたんだけど。処罰?処罰ってあれだよね罰だよね
「ミライ・・・さっきから同じことしか言ってないよ」
「語彙力〜ってやつだ」
「いや、なにそれ」
えっと、なんだっけ。地球でおなじみのボキャブラリー貧弱だっけ。通称ボキャ貧。とりあえず言っとけってやつ
「何を言っているのかわかりませんが、あれだけのことをしでかして何にもお咎めなしというのは無理です」
ぐうの音も出ない。そりゃまあなんていうか国王様笑に喧嘩を売ったわけだしなにかしらの罰があっても仕方がないか
「それで、どんな罰なんですか?」
「まあ、あの王様はシェミンを殺せと言ったのですが・・・わたしとセリアで止めました。それで、やってほしいことは、」
「竜を討伐してください」
「「それもうやったから!」」
二番煎じもいいところだから。というかあんなのとまた戦いたくないんだけど
「コホン、すみません冗談です。さすがにそんなんことを頼むようなことはしませんよ」
サリア先輩でも冗談をいうことがあるんだ。あ、ちょっと頬を染めて恥ずかしそうにしてる。そんなに恥ずかしいのならしなければよかったのに
「ま、ですがそれも新人戦の後のことです。今は新人戦の方に集中してください」
そこのところまで配慮してくれたのか、ありがたいな。ちょっと罰が怖い気もするけれどなんとかなるだろう、うん。
「あなたたちに話すことは以上です。何か質問は?」
「大丈夫です」
「ありません」
丁寧に説明してくれたから問題ないです。
「では、ゆっくり休んでください・・ああ、特訓の件ですが明日からしましょう。ですが、その前に一つ課題を。今のあなたたちになにが足りていないのか各自考えておいてください。それでは私はこれで」
「「ありがとうございます」」
課題か・・・ようは自分のなにを強化したいのかって話だよね。新しい魔法を習得したいのかそれとも今ある魔法の練度をあげたいのか柔軟性を変えたいのかってね。
「ありがとなサリア。全部説明してくれて。セリアにも伝えておいてくれ」
「ええ、わかりました」
そしてサリア先輩は出て行った。忙しそうだなぁ。もしかして僕たちの今回の件について色々と動いてくれているのかな。そういう意味でも感謝してもしきれないな。
「・・・クレアくん、ミライくん」
「シェミン先輩」
「・・・もう・・・私のために・・・戦うのは・・・やめて」
涙目になって語ってくるシェミン先輩。その言葉シュチュエーションがシュチュエーションならばかなりのヒロイン力になる言葉だぞ。「私を取り合って戦わないで」ってやつだ。男二人がヒロインを取り合って戦う的な。
「すみません。それは無理です」
「・・・え?」
「ミライ!おま、少しはシェミンの気持ちをだな」
でもそれは聞く相手を間違えてしまったよね。僕はもう決めたから。自分で自分を認めるために決めたこと
「僕はもう、自分のまわりの人が理不尽に傷付くくらいなら、僕は戦います何度でも」
「でも・・・それで・・・死んじゃったら」
「構いません・・・知ってると思いますけど僕はこの世界の人間じゃない」
だからこそ、僕は自分の生きる意味を見つけなければならない。地球にいたらきっと・・・なんかしてたんだと思う。そんな人生甘くないけど、甘くない現実を見て、それで、立ち上がるのか折れるのかはわからない。それでも、足掻くはず、と信じる。
「ミライ、お前」
「僕は決めました。転移した意味を考えるなら僕は戦わなければならない。・・・それにこれはチャンスなんです。僕が変わるために」
ーだから、何度でも戦います
そう言うとシェミン先輩は、いやグレン先輩もスバル先輩も悲しそうな表情をしていた。
「そっか〜ま、ミライが決めたのなら仕方がないね〜そもそもこの世界の人間でないのなら俺たちが縛る権利もないし」
「・・ま、気になる点がないとは言わないが、俺たちはそのサポートをするか。努力する若者は嫌いじゃないし」
グレン先輩と僕ってそんなに年が違わないと思うんだけどな。
「またまた〜どうせギルドの子に避けられてるんでしょ〜?」
「な、そんなことねえよ。うちのギルド員が軟弱なだけだ」
「無茶なこと言ったんでしょ〜イオリちゃんが嘆いてたよ〜グレンが暴走したって」
「ぐぬう・・・」
この二人は大丈夫そうだな。でも一番の問題は・・・
「・・・私は・・・認めない・・・」
「先輩が認めなくても僕は勝手にやります」
残酷な話ではあるけれどもこれは僕が決めた生き方だから・・・ここで変えてしまったらなにも変わらない気もするし
「・・・でも!」
「シェミン、ミライだってなにも考えなしにそんなことを言った訳ではない・・・それにスバルも言ってたがあいつは転移者だ。俺たちとは考え方も違うのさ」
「・・・」
考え方が違うって言われるのは少し釈然としないけどさ、それでも説得してくれているのはありがたい
「・・・」
考え込んでいる、どうしてそこまで頑なになっているのかはわからないけど・・・
「・・・わかった。・・・私が・・・ミライくんを・・・守るから」
いやそんな決意のこもった目で見つめられても・・・そしてさっきからヒロイン力がかなり高くなっていませんか。
「ええ?」
「それは少し予想外だったな〜」
なんであなたたちまで驚いてるんですか
「・・・もう・・誰も・・・傷ついてるのを・・・見たくないのは・・・私も・・・同じ」
「「・・・」」
・・・?先輩たちが神妙な顔つきになったってことは過去に何かあったっていうのかな。まあそれは今聞ける空気じゃないし。
「・・・私が・・・二人を・・・守るから」
「よし、わかった。でも一つ訂正な、私がじゃなくて、私も」
「そうだね〜シェミンちゃんがここまで言うんだし、俺たちも協力するよ〜」
「クレアくんは違うけど・・・でも、二人とも・・・ギルドの・・・後輩だと思ってるから・・」
これ以上わがままを言うのはやめておこう。できれば傷ついてほしくなかったけどそれを言ってしまえば堂々巡りだ。僕たちも大切な先輩だと思っているこれでいいじゃないか
「それじゃあ明日から特訓頑張ろうぜ!」
「そうだね〜俺たちが協力するんだし優勝争いしてもらわないとね〜」
先輩たちの激励を受ける。これでまた負けられない理由ができたな。頑張ろう
「ミライ。僕と君」
「ああ」
言いたいことはわかっている。こういうのって定番だし、僕も言ってみたい言葉だから
「「どちらかが必ず優勝しようぜ。約束だ」」
完全なフラグだけど、まあいいか
「あなたたち・・・本当になんてバカなことをしたんですか!」
「・・・二人が・・・死ぬかと・・・思ったんだよ」
「ま、こればっかりは助けることはできないな」
「命知らずだよね〜」
なんやかんやで生き残った僕とクレア先輩たちからお叱りというか、色々と言葉をもらっていた。心配させてしまっていたんだろう。だからありがたく言葉を受け取っておく
「それで?どうしてこんなことをしたんですか?」
う、サリア先輩相当怒っているよ。まあそりゃ目の前で僕たち刺されているから当然と言えば当然か。でもなんて答えよう。理由を話したいけど・・・でもちょっと恥ずかしいな
こういうときに頼りになるのがグレン先輩だし・・・と、目配せをしてみる。届けこの思い
「サリア、もういいだろ」
お、届いた。やっぱり念じてみるものだなぁ
「さっきのこいつらの叫びというか想いを全部聞いているんだしさ。もう一度あれを言わせるのってなかなかに酷だよ」
違ったぁぁ。え、ちょ、まって、さっきの言葉全部聞こえていたっていうのかよ。さっきの僕の恥ずかしい宣言とか全部「変わりたい」とか結構自分の生き方について語ったものや「新人戦で優勝する」っていう宣言も聞かれたってことだよね。恥ずかしすぎて死にそういや、いっその事死にたい。
「さっき死にかけたのに死にたいとか冗談でも言わないでください」
「すみません」
ここは素直に謝る。さすがに冗談でも言ってはいけなかったか。
「ところで、今日は何日ですか?僕たちは何日眠っていたんですか?」
そういえばそうだよね。まず最初に気にしないといけないのって僕たちが眠っていた期間だよ。一番理想的なのはあまり時間が経っていない、できれば当日がいいな。逆に最悪なのが新人戦がもう終わってましたってやつ、またはエントリー締め切りが切れてましたってのもまずい。先輩たちがここにいることから一年はたっていないと思うんだけどね
「そうですね。あなたたちが眠っていたのは一週間程度でしょうか。明日から水無月です」
ということは今日は皐月5週目日曜日ってことか。あれ?そういえばエントリーの締め切りっていつだっけ?
「新人戦のエントリーですが、本来なら今日までですが事情が事情ですし私の権限で参加ということにしておきましょう」
「ありがとうございます」
生徒会に知り合いがいるってこういうときに便利だよな。不慮の事故にあったときに何かしらの対応をしてくれる
「それで予選は一週間後にあります。内容はそのときにでも」
「「わかりました」」
とりあえず一安心。まずはしっかり体を休めることを第一にしないとな。傷の具合は・・・あ、完全に治ってる
「傷はシェミンに感謝しなさい。あなたたちの傷のケアをずっとしてくれていたんですよ」
「「ありがとうございます」」
シェミン先輩には感謝してもしきれない。先輩がいなかったらきっと僕たち死んでいたのだろう。そういう意味でも命の恩人だよ。
「・・・もう二度と・・・無茶をしないで・・・無理なお願いだけど」
それは確約できません・・・・僕たちがやろうとしているのはまあ端的に言って神獣を倒すことだから。『スザク』や『麒麟』といった伝説上の生き物を殺そうっていうんだからきっと相当の命の危険がつきまとう
「だから・・・強くなります」
「みなさん、不躾なお願いではありますが、僕たちを今まで以上に鍛えてください」
「「お願いします」」
死なないためには強くなるしかない。もっともっと強くなって生き残ってやる。だからこそ、そのために先輩たちから教えを乞いたい。先輩たちに鍛えられることで僕たちは一番簡単に強くなることができる
「・・・わかりました。まあちょうどあなたたちの処罰も決定したところですし問題ないですね」
「「処罰?」」
今、ものすごく不穏な言葉が聞こえたんだけど。処罰?処罰ってあれだよね罰だよね
「ミライ・・・さっきから同じことしか言ってないよ」
「語彙力〜ってやつだ」
「いや、なにそれ」
えっと、なんだっけ。地球でおなじみのボキャブラリー貧弱だっけ。通称ボキャ貧。とりあえず言っとけってやつ
「何を言っているのかわかりませんが、あれだけのことをしでかして何にもお咎めなしというのは無理です」
ぐうの音も出ない。そりゃまあなんていうか国王様笑に喧嘩を売ったわけだしなにかしらの罰があっても仕方がないか
「それで、どんな罰なんですか?」
「まあ、あの王様はシェミンを殺せと言ったのですが・・・わたしとセリアで止めました。それで、やってほしいことは、」
「竜を討伐してください」
「「それもうやったから!」」
二番煎じもいいところだから。というかあんなのとまた戦いたくないんだけど
「コホン、すみません冗談です。さすがにそんなんことを頼むようなことはしませんよ」
サリア先輩でも冗談をいうことがあるんだ。あ、ちょっと頬を染めて恥ずかしそうにしてる。そんなに恥ずかしいのならしなければよかったのに
「ま、ですがそれも新人戦の後のことです。今は新人戦の方に集中してください」
そこのところまで配慮してくれたのか、ありがたいな。ちょっと罰が怖い気もするけれどなんとかなるだろう、うん。
「あなたたちに話すことは以上です。何か質問は?」
「大丈夫です」
「ありません」
丁寧に説明してくれたから問題ないです。
「では、ゆっくり休んでください・・ああ、特訓の件ですが明日からしましょう。ですが、その前に一つ課題を。今のあなたたちになにが足りていないのか各自考えておいてください。それでは私はこれで」
「「ありがとうございます」」
課題か・・・ようは自分のなにを強化したいのかって話だよね。新しい魔法を習得したいのかそれとも今ある魔法の練度をあげたいのか柔軟性を変えたいのかってね。
「ありがとなサリア。全部説明してくれて。セリアにも伝えておいてくれ」
「ええ、わかりました」
そしてサリア先輩は出て行った。忙しそうだなぁ。もしかして僕たちの今回の件について色々と動いてくれているのかな。そういう意味でも感謝してもしきれないな。
「・・・クレアくん、ミライくん」
「シェミン先輩」
「・・・もう・・・私のために・・・戦うのは・・・やめて」
涙目になって語ってくるシェミン先輩。その言葉シュチュエーションがシュチュエーションならばかなりのヒロイン力になる言葉だぞ。「私を取り合って戦わないで」ってやつだ。男二人がヒロインを取り合って戦う的な。
「すみません。それは無理です」
「・・・え?」
「ミライ!おま、少しはシェミンの気持ちをだな」
でもそれは聞く相手を間違えてしまったよね。僕はもう決めたから。自分で自分を認めるために決めたこと
「僕はもう、自分のまわりの人が理不尽に傷付くくらいなら、僕は戦います何度でも」
「でも・・・それで・・・死んじゃったら」
「構いません・・・知ってると思いますけど僕はこの世界の人間じゃない」
だからこそ、僕は自分の生きる意味を見つけなければならない。地球にいたらきっと・・・なんかしてたんだと思う。そんな人生甘くないけど、甘くない現実を見て、それで、立ち上がるのか折れるのかはわからない。それでも、足掻くはず、と信じる。
「ミライ、お前」
「僕は決めました。転移した意味を考えるなら僕は戦わなければならない。・・・それにこれはチャンスなんです。僕が変わるために」
ーだから、何度でも戦います
そう言うとシェミン先輩は、いやグレン先輩もスバル先輩も悲しそうな表情をしていた。
「そっか〜ま、ミライが決めたのなら仕方がないね〜そもそもこの世界の人間でないのなら俺たちが縛る権利もないし」
「・・ま、気になる点がないとは言わないが、俺たちはそのサポートをするか。努力する若者は嫌いじゃないし」
グレン先輩と僕ってそんなに年が違わないと思うんだけどな。
「またまた〜どうせギルドの子に避けられてるんでしょ〜?」
「な、そんなことねえよ。うちのギルド員が軟弱なだけだ」
「無茶なこと言ったんでしょ〜イオリちゃんが嘆いてたよ〜グレンが暴走したって」
「ぐぬう・・・」
この二人は大丈夫そうだな。でも一番の問題は・・・
「・・・私は・・・認めない・・・」
「先輩が認めなくても僕は勝手にやります」
残酷な話ではあるけれどもこれは僕が決めた生き方だから・・・ここで変えてしまったらなにも変わらない気もするし
「・・・でも!」
「シェミン、ミライだってなにも考えなしにそんなことを言った訳ではない・・・それにスバルも言ってたがあいつは転移者だ。俺たちとは考え方も違うのさ」
「・・・」
考え方が違うって言われるのは少し釈然としないけどさ、それでも説得してくれているのはありがたい
「・・・」
考え込んでいる、どうしてそこまで頑なになっているのかはわからないけど・・・
「・・・わかった。・・・私が・・・ミライくんを・・・守るから」
いやそんな決意のこもった目で見つめられても・・・そしてさっきからヒロイン力がかなり高くなっていませんか。
「ええ?」
「それは少し予想外だったな〜」
なんであなたたちまで驚いてるんですか
「・・・もう・・誰も・・・傷ついてるのを・・・見たくないのは・・・私も・・・同じ」
「「・・・」」
・・・?先輩たちが神妙な顔つきになったってことは過去に何かあったっていうのかな。まあそれは今聞ける空気じゃないし。
「・・・私が・・・二人を・・・守るから」
「よし、わかった。でも一つ訂正な、私がじゃなくて、私も」
「そうだね〜シェミンちゃんがここまで言うんだし、俺たちも協力するよ〜」
「クレアくんは違うけど・・・でも、二人とも・・・ギルドの・・・後輩だと思ってるから・・」
これ以上わがままを言うのはやめておこう。できれば傷ついてほしくなかったけどそれを言ってしまえば堂々巡りだ。僕たちも大切な先輩だと思っているこれでいいじゃないか
「それじゃあ明日から特訓頑張ろうぜ!」
「そうだね〜俺たちが協力するんだし優勝争いしてもらわないとね〜」
先輩たちの激励を受ける。これでまた負けられない理由ができたな。頑張ろう
「ミライ。僕と君」
「ああ」
言いたいことはわかっている。こういうのって定番だし、僕も言ってみたい言葉だから
「「どちらかが必ず優勝しようぜ。約束だ」」
完全なフラグだけど、まあいいか
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