電気使いは今日もノリで生きる
僕も決意表明したかったな
皐月4週目土曜日
「倒した・・・」
僕らの前には倒れた龍の屍体が転がっている、僕たちの連携攻撃を前に力尽きたようだ。
「よし!やったぞ」
「勝ちましたね。みなさん」
仲間たちが勝利の声を上げる。僕も気持ちは同じだ。なんだかんだであのドラゴンを倒すことができたんだから。でも、それよりも僕には気になったことがある
「ミロンさん、大丈夫?貫かれていたけど」
「え?うん大丈夫だよ」
僕の目には間違いなく貫かれたミロンさんの姿が映っていた。でも今はピンピンしてる。これは一体どういうことなのだろうか。
「誰か説明できる?あんな魔法見たことない」
「それは僕の力かな」
楠の方をみんなみる。まあこいつ以外にそんなことできそうな人いないからね。ちゃんと説明してもらえるのかな・・・こういうのって結構秘密主義でしょ。スキルを教えるのとはわけが違う。
「えっと、まあ要は結果を別の「ありえた現実」に変える力だよ。ごめん、これ以上はいうなって言われててさ」
「な・・・」
「そんな魔法があるのかよ」
現実を変える力。それは使い方を間違えてしまえば恐ろしい兵器になりうる力じゃないか。細かい条件などはわからないが・・・いや、誰かは知らないけど口止めをした人の意見は正しい。弱点などが広まってしまえば大変なことになる。
「まあ楠の魔法は置いといて・・・紅、お前のあのオーラについても教えてくれよ」
「え?」
「楠が言ったんだ。お前も当然いうよな」
どうしよう。別に隠すことじゃないんだけど・・・口で伝えるのそうとう難しいんだよね。なんて説明しようか。
「えっと、これは『領域』っていう魔法で自分の周りに陣地を発生させるんだ」
「へえ、そんな魔法か。そこのクレアも使っていたし誰しも使えるのか?」
「そうだね」
一応は、でもどうやって習得したんだっけ?なんか条件があったような気がするんだけどね
「マジか!あんな強い魔法使えるんだったら新人戦に使えるじゃねえか。で?どうやって覚えるんだ?」
「覚え方か・・・クレア、どうだっけ?」
「え?いや、どうだったかな。ごめん忘れたよ」
顔を見合わせるけどどうだったっけ?ちょっと思い出せないな・・・ん?楠?
「忘れたのなら僕に任せて『記憶の本流』」
僕に何をしようっていうんだ!・・・・・・・あ、なんか思い出してきた。えっと・・・なになに
「覚える条件は『自分の力で魔法を生み出すこと』だ」
「なんだそんなの・・・できるのか?」
いや、天衣、キミはこの条件を満たしていないか?『鎌鼬』とか自分の力で生み出していただろ。
「あれはお前がいたから、というかそもそもあれって存在する魔法らしいし」
「は?なんだその魔法、聞いたことない。嘘ついているんじゃないのか?というか今までなんであんな魔法を使わなかったんだ」
そんなにつめ寄らないでくれよ。あの使い方を知ったのなんてさっきだよ。それをいうならクレアに言ってくれ。
「ああ僕も気が付いたの最近だよ。防御機能が付いていたなんて知らなかった。まあそんなに強いのは無理ぽいけど」
「え?でもドラゴンのを弾いてなかったか?」
「うーん、少なくともシオンさんの魔法は防げなかったね」
あーということはあのドラゴンはシオン先輩よりも弱いってことね。シオン先輩はかなり強いけど(さすがに認めたあの人は、いやあの人たちは強い)それでも人間一人よりも弱いってことはそうとう弱いドラゴンだったのか。確かにこいつ小さかったもんな。
「まあこいつそこまで大きくなかったからそれもそうか」
「なんだよ、じゃあ俺が最強って言えないじゃねぇか」
言わなくていいです。言うために僕は死にたくない。ドラゴンなんて倒さなくたって新人戦で勝てばいい話じゃないか。
「サクヤくんは最強を目指してるんですか?」
「あ?まあそうだな。でも俺が強いのは事実だから」
「ならなんでそこまでこだわるんですか?」
四万十さん突っ込みすぎ。そんなことなんて聞かなくてもいいじゃないか。
「・・・こいつらのせいだよ」
ほら厄介なことになる。あれ?指差してるのが僕、天衣、楠、青目、クレアの五人なんだけど。なんで?
「こいつらのせいで俺が強いってことが広まらなかったんだよ」
サクヤ曰く、今一年生のなかで強いと言われているのが天衣と楠と青目らしい。いや僕とクレアは入っていないじゃないか。とんだとばっちりだ「うるせぇ」いやすみません。
まず、先輩のなかに混じってゴブリンを駆逐したという実績を持った天衣、『夢』や『勇者』といったレアをはるかに超えるスキルを持つ楠と青目、いや『夢』とかかなりのチートだからね。さっきのえーっと、『記憶の本流』だっけ?あれ過去の記憶を思い出させるやつでしょ。あ、あれって楠は視えたのか?
「まだできないけど・・・もしかしたらってミラさんには言われたよ」
言われてるのかよ。いや頼むからやめてくれ・・・お前いつの間にそんなに化けたんだ。っと、睨むなよ。お前の話も聞くからさ
で?なんで僕とクレアに絡むんだよ。僕らなんてそんなに強くないぞ
「あークレア?そのことに関してお前に謝らないといけないんだけど」
「テンイだっけ?どうしたんだい?」
「お前のこと『期待はずれの新星』だって思ってた。おまえは強いよ」
「あ、ありがとう」
そういえばそんなこともあったなぁ。クレアが弱いって言われてたっけ。まああんなに活躍したんだしその評価も変わるかな
「おまえがどうこう言われてるのかはどうでもいい。でもな、おまえらが絡んでいるのがおかしんだよ」
「え?」
なんのことだ?僕らの絡んでいる相手・・・あ、セリア先輩って生徒会長か。そしてサリア先輩は副会長、うんサクヤも同じギルドだしそこらへんの強さは感じているのかな
「会長と副会長はおまえらに夢中で俺のことなんて目に入ってない・・・そのせいで俺の実力を評価してくれる人が減ったんだよ」
逆恨みじゃないかそんなこと僕らに言われたって知らないよ。
「あ、でもそれはわかります」
わからないでいいよ?なんで四万十さんまで同調してるの?
「あなたたちのせいでセレナさんがどっか行くことが増えたんですよ。こないだ後を尾けた先輩曰く32ギルドに入って行ったってそれって紅くんのところでしょ?」
あー確かに最近セレナ先輩の姿を見かけたことがあったな。いやそんなに頬を膨らまして睨んでこないでよ。可愛いから許すけど
「だからサクヤくんの気持ちも少しはわかります」
「ま、そういうことだ・・・ま、これは俺の親切心からいうけどおまえらが絡んでいる先輩はファンが多いからおまえらのことを恨んでいる人も多いぞ」
も、もしかしてシェミ「その先はやめときなよ。殺されるよ?ミライ」そうですね。はい
「だから新人戦でおまえらを完膚なきまでに叩き潰してやるからな。覚悟しとけよ」
わかりましたよ。じゃあ返り討ちに・・・できたらいいね
「そこは堂々と宣言しなよ・・・あ、僕は受けて立つよ。悪いけど優勝は渡さないから」
クレアが燃えている。なんでそんなにテンションが高いんだ。
「僕はなんとしても勝ちたいからね」
「お、負けないからな」
「は!勝つのは俺だ」
「ぼ、僕も負けないよ」
どんどんと勝利宣言をする。いや、あの盛り上がっているところ悪いんだけど
「あの〜もう帰りません?」
ミロンさんの言うようにもう帰りましょう!いつまでもこうしてここにいるわけにはいかないからね
「倒した・・・」
僕らの前には倒れた龍の屍体が転がっている、僕たちの連携攻撃を前に力尽きたようだ。
「よし!やったぞ」
「勝ちましたね。みなさん」
仲間たちが勝利の声を上げる。僕も気持ちは同じだ。なんだかんだであのドラゴンを倒すことができたんだから。でも、それよりも僕には気になったことがある
「ミロンさん、大丈夫?貫かれていたけど」
「え?うん大丈夫だよ」
僕の目には間違いなく貫かれたミロンさんの姿が映っていた。でも今はピンピンしてる。これは一体どういうことなのだろうか。
「誰か説明できる?あんな魔法見たことない」
「それは僕の力かな」
楠の方をみんなみる。まあこいつ以外にそんなことできそうな人いないからね。ちゃんと説明してもらえるのかな・・・こういうのって結構秘密主義でしょ。スキルを教えるのとはわけが違う。
「えっと、まあ要は結果を別の「ありえた現実」に変える力だよ。ごめん、これ以上はいうなって言われててさ」
「な・・・」
「そんな魔法があるのかよ」
現実を変える力。それは使い方を間違えてしまえば恐ろしい兵器になりうる力じゃないか。細かい条件などはわからないが・・・いや、誰かは知らないけど口止めをした人の意見は正しい。弱点などが広まってしまえば大変なことになる。
「まあ楠の魔法は置いといて・・・紅、お前のあのオーラについても教えてくれよ」
「え?」
「楠が言ったんだ。お前も当然いうよな」
どうしよう。別に隠すことじゃないんだけど・・・口で伝えるのそうとう難しいんだよね。なんて説明しようか。
「えっと、これは『領域』っていう魔法で自分の周りに陣地を発生させるんだ」
「へえ、そんな魔法か。そこのクレアも使っていたし誰しも使えるのか?」
「そうだね」
一応は、でもどうやって習得したんだっけ?なんか条件があったような気がするんだけどね
「マジか!あんな強い魔法使えるんだったら新人戦に使えるじゃねえか。で?どうやって覚えるんだ?」
「覚え方か・・・クレア、どうだっけ?」
「え?いや、どうだったかな。ごめん忘れたよ」
顔を見合わせるけどどうだったっけ?ちょっと思い出せないな・・・ん?楠?
「忘れたのなら僕に任せて『記憶の本流』」
僕に何をしようっていうんだ!・・・・・・・あ、なんか思い出してきた。えっと・・・なになに
「覚える条件は『自分の力で魔法を生み出すこと』だ」
「なんだそんなの・・・できるのか?」
いや、天衣、キミはこの条件を満たしていないか?『鎌鼬』とか自分の力で生み出していただろ。
「あれはお前がいたから、というかそもそもあれって存在する魔法らしいし」
「は?なんだその魔法、聞いたことない。嘘ついているんじゃないのか?というか今までなんであんな魔法を使わなかったんだ」
そんなにつめ寄らないでくれよ。あの使い方を知ったのなんてさっきだよ。それをいうならクレアに言ってくれ。
「ああ僕も気が付いたの最近だよ。防御機能が付いていたなんて知らなかった。まあそんなに強いのは無理ぽいけど」
「え?でもドラゴンのを弾いてなかったか?」
「うーん、少なくともシオンさんの魔法は防げなかったね」
あーということはあのドラゴンはシオン先輩よりも弱いってことね。シオン先輩はかなり強いけど(さすがに認めたあの人は、いやあの人たちは強い)それでも人間一人よりも弱いってことはそうとう弱いドラゴンだったのか。確かにこいつ小さかったもんな。
「まあこいつそこまで大きくなかったからそれもそうか」
「なんだよ、じゃあ俺が最強って言えないじゃねぇか」
言わなくていいです。言うために僕は死にたくない。ドラゴンなんて倒さなくたって新人戦で勝てばいい話じゃないか。
「サクヤくんは最強を目指してるんですか?」
「あ?まあそうだな。でも俺が強いのは事実だから」
「ならなんでそこまでこだわるんですか?」
四万十さん突っ込みすぎ。そんなことなんて聞かなくてもいいじゃないか。
「・・・こいつらのせいだよ」
ほら厄介なことになる。あれ?指差してるのが僕、天衣、楠、青目、クレアの五人なんだけど。なんで?
「こいつらのせいで俺が強いってことが広まらなかったんだよ」
サクヤ曰く、今一年生のなかで強いと言われているのが天衣と楠と青目らしい。いや僕とクレアは入っていないじゃないか。とんだとばっちりだ「うるせぇ」いやすみません。
まず、先輩のなかに混じってゴブリンを駆逐したという実績を持った天衣、『夢』や『勇者』といったレアをはるかに超えるスキルを持つ楠と青目、いや『夢』とかかなりのチートだからね。さっきのえーっと、『記憶の本流』だっけ?あれ過去の記憶を思い出させるやつでしょ。あ、あれって楠は視えたのか?
「まだできないけど・・・もしかしたらってミラさんには言われたよ」
言われてるのかよ。いや頼むからやめてくれ・・・お前いつの間にそんなに化けたんだ。っと、睨むなよ。お前の話も聞くからさ
で?なんで僕とクレアに絡むんだよ。僕らなんてそんなに強くないぞ
「あークレア?そのことに関してお前に謝らないといけないんだけど」
「テンイだっけ?どうしたんだい?」
「お前のこと『期待はずれの新星』だって思ってた。おまえは強いよ」
「あ、ありがとう」
そういえばそんなこともあったなぁ。クレアが弱いって言われてたっけ。まああんなに活躍したんだしその評価も変わるかな
「おまえがどうこう言われてるのかはどうでもいい。でもな、おまえらが絡んでいるのがおかしんだよ」
「え?」
なんのことだ?僕らの絡んでいる相手・・・あ、セリア先輩って生徒会長か。そしてサリア先輩は副会長、うんサクヤも同じギルドだしそこらへんの強さは感じているのかな
「会長と副会長はおまえらに夢中で俺のことなんて目に入ってない・・・そのせいで俺の実力を評価してくれる人が減ったんだよ」
逆恨みじゃないかそんなこと僕らに言われたって知らないよ。
「あ、でもそれはわかります」
わからないでいいよ?なんで四万十さんまで同調してるの?
「あなたたちのせいでセレナさんがどっか行くことが増えたんですよ。こないだ後を尾けた先輩曰く32ギルドに入って行ったってそれって紅くんのところでしょ?」
あー確かに最近セレナ先輩の姿を見かけたことがあったな。いやそんなに頬を膨らまして睨んでこないでよ。可愛いから許すけど
「だからサクヤくんの気持ちも少しはわかります」
「ま、そういうことだ・・・ま、これは俺の親切心からいうけどおまえらが絡んでいる先輩はファンが多いからおまえらのことを恨んでいる人も多いぞ」
も、もしかしてシェミ「その先はやめときなよ。殺されるよ?ミライ」そうですね。はい
「だから新人戦でおまえらを完膚なきまでに叩き潰してやるからな。覚悟しとけよ」
わかりましたよ。じゃあ返り討ちに・・・できたらいいね
「そこは堂々と宣言しなよ・・・あ、僕は受けて立つよ。悪いけど優勝は渡さないから」
クレアが燃えている。なんでそんなにテンションが高いんだ。
「僕はなんとしても勝ちたいからね」
「お、負けないからな」
「は!勝つのは俺だ」
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