電気使いは今日もノリで生きる
授業の最初って自己紹介で終わるよね
皐月一週目月曜日
さて、今日から学校が始まる。今日の授業は二コマ目に「歴史学」を受けて昼ご飯を食べたあとに三コマ目に基本魔法学を、4、5コマ連続で調理実習の授業を受けることにした。1日に詰め込みすぎだと思うが、授業はできるだけ固めることで1日もしくは午後に何もない日を作れとアドバイスをもらった。そういう日に依頼を受けてお金を稼ぐようにするのが基本的な生活になるらしい。さらに付け加えて言うならば一コマ目には起きれないこともあるから選ぶなら覚悟せよと。これ、薄々気が付いていたけど大学生の生活に近いよな。
あ、言い忘れてたし気がついたと思うけど、こないだクレアから月の名前を聞いたんだ。日本の旧暦と同じらしい。一年の12の月を順番に番号をつけるとして、4番目は卯月で5番目は皐月といった感じかな。で、入学式があったのが卯月なのでそれから一ヶ月たったいまは皐月というわけだ。
さあ、歴史の授業が始まる。これはクラスメイトと久々に顔をあわせるってことになるのかな。一ヶ月とはいえあまり会っていないと懐かしく感じるものだな。でも、不思議だな。ここにクラスメイト以外の人は誰一人来ていない。人気のない授業なのかな
「お、紅久しぶりだな。元気にしてたか」
「・・・あ、僕か」
「なんだよ。お前は紅だろ?どうしたんだ?」
いやぁ、周りの人にはいつもミライって呼ばれているからちょっと反応が遅れてしまったよ。そっか地球人とグラシアの人で呼び方が変わるんだよな。気をつけなきゃな。
「ははは、久しぶりだな天衣。お前こそ・・・元気だよな。噂は聞いているよ。ゴブリンの群れを一つ潰したんだって?」
「先輩たちと一緒にな」
謙遜する天衣だけど、こいつはかなり強くなった。なんせ僕にまで噂が届くぐらいだからな。第3ギルドにめちゃくちゃ強い新人が入ったって。こいつを初めとする第3ギルドが近くの森に住み着いていたゴブリンの集落を一つ滅ぼしたらしい。
「それでも凄いよ」
「あ、ゴブリン討伐隊に天衣くんいたの?すごーい」
「まじか〜天衣に一歩先を行かれちゃったな」
どうやらまだ知らなかった人もいたらしい。たちまち囲まれる天衣。いつでも強い奴はチヤホヤされるなぁ。
「他にも一ノ瀬もいたぜ」
「ほんと!一ノ瀬くん格好いい!」
・・・ごめん。天衣。訂正するよ。強くてイケメンな奴だったな
「・・・なんでかわいそうな目を向けてくるのかな、確かに速攻で一ノ瀬の方にいったけどよ」
「同じギルドなのか?」
「ん?そうだな。他にもそれなりにいるぜ全部で10人くらいかな」
多い!10人ってことは25%が第3ギルドに入っているってことになるのかよ。なんでそんなに固まっているんだ僕も誘ってくれても良かったのに
「いやお前いつもすぐにどっか行っていただろ・・?」
「そうだったね」
自業自得でした。
「お前の話題を全く聞かないから不安だったんだ。姿も見てなかったし」
「なんで話題になると思ったんだ?」
こんなどこにでもいる男子高校生だっていうのに
「いやお前・・・なんでもない。それで?どこのギルドに入ったんだ?あ、第7ギルドとか言ってたな」
「いや。3・・・『盟友の誓い』」
「は?すまん番号で行ってくれ」
ギルドには番号の他にそれぞれで考えた名前というものが存在する。交流戦などではその名前で呼ばれることが多い。新歓とかな一応番号で伝えるのが恒例になっている。昔がそうだったからだとか。まあ古いしきたりだからもうしている人も少なくなってきているけどね。でも外部に話すときには番号にする決まりになっている。これは他の国でも同様にギルドが存在していてそこと区別するためにあえて番号で伝えるようにしているんだとか。
学校では別にどちらの名前を使ってもいいがこの場合はあまり詳しくない天衣には番号で話すのが礼儀だ。でも、つい名前で伝えてしまった。最初以降、絶対に番号で呼ばない先輩たち(特に4年生)の影響かな。
「あ、ごめん32」
「・・・・はあ?」
いや、大声を出さないでくれ。うるさい。朝起こしてくるグレン先輩並みにうるさいんだけど。
「お前あの人に朝起こされてるのかよ?じゃなくて32ってまじかよ」
「そんなにおかしいことなのか?」
「32って今年潰される予定のギルドじゃないか」
え?そんなこと初めて聞いたんだけど。確かに僕がいなかったらシェミン先輩一人・・・じゃな。二年生に二人いるみたいだから一人じゃないな。ならなんで?
「いや、理由は知らないさ。なんかそういう噂があるらしいんだ。でもセリア会長が必死に止めているらしいけど」
「へえ、そうなのか」
「まあ人も少ないみたいだしな何人だっけ?」
「僕を入れて4人」
でも実際のところは二人。おかしなことに入り浸っているのは10人くらい。ほんと知れば知るほどおかしいギルドだな。
「そりゃ少ないな。あ、でもそれならお前交流戦に出られるんじゃないか?というか新人戦は確実だろ」
そもそもうち出れるのか?問題ないのかな。あ、でもそうなると確かに僕が交流戦に出るのか・・・何するのか知らないけど
「いいな〜俺は一ノ瀬と競い合ってるから新人戦出れるかわかんねーんだよ」
「何するんだ?」
新人戦ってことは一年生だけでってことか。まあこういったところだと交流戦なんて先輩が中心になるもんだろうし一年生だとなかなか出番がないんだろう。だから一年生も動けるようにってことで新人戦があるのかな
「うーん。交流戦の方は色々とするみたいだからよくわからないけど新人戦の方は毎年同じらしく、模擬戦だって」
「模擬戦か」
模擬戦っていうと・・・クレアとの戦い以外ロクな戦いしてないんだよな。先輩たちが相手してくれるのはいいんだけどあの人たち手加減って言葉を知らないからさ。いっつもボッコボコに倒されるんだよ。そりゃ格上との戦いは参考になるけど同じくらいの人とも戦いたいな。
「俺は出れるかはわからんがもしでれたらお前を倒さないと優勝は無理か」
「いやいや僕はそんなに強くないって」
「そうか?っと、先生が来たみたいだな。授業始まるぜ」
あー予鈴とかないんだな。・・・二コマ目だしそもそも予鈴なんてないか。で、来た先生は
「みんな初めまして。私はこの授業の講義をするアルバだ。よろしく」
アルバ先生ね。そういえばあの国の老人も同じアルバだったけど同じ名前だなんて珍しいな。そういえば異世界ではなかなか同じ名前の人って登場しないよね?なんでなんだろ。ま、別にいいか。それで・・・話を戻すけど見た目は30代くらいか?茶色の長い髪をしていて目も茶色。そこまで美人ではないけどもそこまでブサイクでもない。普通な大人の女性って感じだな。ただ、こんな世界で歴史なんてものを教える人だから少しオタクなのかなって思っていたけど特にそうでもなかったな。これは心のうちで謝罪をしておかねばならないな。
「えー私はまだ20代だ。たっく、女性の年齢を推測するなんて失礼な奴は誰だ」
「・・・」
なんでばれた。というか「失礼な奴」ってところで僕の方を向いてくるんだ。他にもいるかもしれないじゃないか。確かに僕も推測したけどさ
「まあいい。ミラから君たちのことを頼まれている。君たちが別の世界から来ていることも知っているから困ったことがあれば一応私に伝えるように」
ああ、だから誰もこの授業を受けていないんですね。ミラさんが話したってことはこの人も「星」の人ってことか。
「早速授業を始めよう・・・と言いたいが今日は初めだ。私は君たちの名前と所属ギルドとスキルを知りたい。スキルについては明日ある授業を受ければ詳しくわかるから解説はしないんでそこはよろしく」
一人一人自分のギルドとスキルを伝えていく。最初に宣言したように特にリアクションはしなかった。ただ、何人か未知のスキルがあったらしく、それについてだけは一言言葉を発していた。そして僕の番
「僕はミライ、ギルドは『盟友の誓い』でスキルは『電気』」
「『盟友の誓い』・・・はあ、なるほど。ミライくんね」
なんかギルドで反応があったけど、そんなに有名なギルドだったっけ?
「では、次の人〜」
すぐに移っちゃったし、たまたまかな。僕が初めてだったもんな番号ではなくて名前で告げたの。そんな感じで最初ということでのんびりとした感じで授業は終わっていった
さて、今日から学校が始まる。今日の授業は二コマ目に「歴史学」を受けて昼ご飯を食べたあとに三コマ目に基本魔法学を、4、5コマ連続で調理実習の授業を受けることにした。1日に詰め込みすぎだと思うが、授業はできるだけ固めることで1日もしくは午後に何もない日を作れとアドバイスをもらった。そういう日に依頼を受けてお金を稼ぐようにするのが基本的な生活になるらしい。さらに付け加えて言うならば一コマ目には起きれないこともあるから選ぶなら覚悟せよと。これ、薄々気が付いていたけど大学生の生活に近いよな。
あ、言い忘れてたし気がついたと思うけど、こないだクレアから月の名前を聞いたんだ。日本の旧暦と同じらしい。一年の12の月を順番に番号をつけるとして、4番目は卯月で5番目は皐月といった感じかな。で、入学式があったのが卯月なのでそれから一ヶ月たったいまは皐月というわけだ。
さあ、歴史の授業が始まる。これはクラスメイトと久々に顔をあわせるってことになるのかな。一ヶ月とはいえあまり会っていないと懐かしく感じるものだな。でも、不思議だな。ここにクラスメイト以外の人は誰一人来ていない。人気のない授業なのかな
「お、紅久しぶりだな。元気にしてたか」
「・・・あ、僕か」
「なんだよ。お前は紅だろ?どうしたんだ?」
いやぁ、周りの人にはいつもミライって呼ばれているからちょっと反応が遅れてしまったよ。そっか地球人とグラシアの人で呼び方が変わるんだよな。気をつけなきゃな。
「ははは、久しぶりだな天衣。お前こそ・・・元気だよな。噂は聞いているよ。ゴブリンの群れを一つ潰したんだって?」
「先輩たちと一緒にな」
謙遜する天衣だけど、こいつはかなり強くなった。なんせ僕にまで噂が届くぐらいだからな。第3ギルドにめちゃくちゃ強い新人が入ったって。こいつを初めとする第3ギルドが近くの森に住み着いていたゴブリンの集落を一つ滅ぼしたらしい。
「それでも凄いよ」
「あ、ゴブリン討伐隊に天衣くんいたの?すごーい」
「まじか〜天衣に一歩先を行かれちゃったな」
どうやらまだ知らなかった人もいたらしい。たちまち囲まれる天衣。いつでも強い奴はチヤホヤされるなぁ。
「他にも一ノ瀬もいたぜ」
「ほんと!一ノ瀬くん格好いい!」
・・・ごめん。天衣。訂正するよ。強くてイケメンな奴だったな
「・・・なんでかわいそうな目を向けてくるのかな、確かに速攻で一ノ瀬の方にいったけどよ」
「同じギルドなのか?」
「ん?そうだな。他にもそれなりにいるぜ全部で10人くらいかな」
多い!10人ってことは25%が第3ギルドに入っているってことになるのかよ。なんでそんなに固まっているんだ僕も誘ってくれても良かったのに
「いやお前いつもすぐにどっか行っていただろ・・?」
「そうだったね」
自業自得でした。
「お前の話題を全く聞かないから不安だったんだ。姿も見てなかったし」
「なんで話題になると思ったんだ?」
こんなどこにでもいる男子高校生だっていうのに
「いやお前・・・なんでもない。それで?どこのギルドに入ったんだ?あ、第7ギルドとか言ってたな」
「いや。3・・・『盟友の誓い』」
「は?すまん番号で行ってくれ」
ギルドには番号の他にそれぞれで考えた名前というものが存在する。交流戦などではその名前で呼ばれることが多い。新歓とかな一応番号で伝えるのが恒例になっている。昔がそうだったからだとか。まあ古いしきたりだからもうしている人も少なくなってきているけどね。でも外部に話すときには番号にする決まりになっている。これは他の国でも同様にギルドが存在していてそこと区別するためにあえて番号で伝えるようにしているんだとか。
学校では別にどちらの名前を使ってもいいがこの場合はあまり詳しくない天衣には番号で話すのが礼儀だ。でも、つい名前で伝えてしまった。最初以降、絶対に番号で呼ばない先輩たち(特に4年生)の影響かな。
「あ、ごめん32」
「・・・・はあ?」
いや、大声を出さないでくれ。うるさい。朝起こしてくるグレン先輩並みにうるさいんだけど。
「お前あの人に朝起こされてるのかよ?じゃなくて32ってまじかよ」
「そんなにおかしいことなのか?」
「32って今年潰される予定のギルドじゃないか」
え?そんなこと初めて聞いたんだけど。確かに僕がいなかったらシェミン先輩一人・・・じゃな。二年生に二人いるみたいだから一人じゃないな。ならなんで?
「いや、理由は知らないさ。なんかそういう噂があるらしいんだ。でもセリア会長が必死に止めているらしいけど」
「へえ、そうなのか」
「まあ人も少ないみたいだしな何人だっけ?」
「僕を入れて4人」
でも実際のところは二人。おかしなことに入り浸っているのは10人くらい。ほんと知れば知るほどおかしいギルドだな。
「そりゃ少ないな。あ、でもそれならお前交流戦に出られるんじゃないか?というか新人戦は確実だろ」
そもそもうち出れるのか?問題ないのかな。あ、でもそうなると確かに僕が交流戦に出るのか・・・何するのか知らないけど
「いいな〜俺は一ノ瀬と競い合ってるから新人戦出れるかわかんねーんだよ」
「何するんだ?」
新人戦ってことは一年生だけでってことか。まあこういったところだと交流戦なんて先輩が中心になるもんだろうし一年生だとなかなか出番がないんだろう。だから一年生も動けるようにってことで新人戦があるのかな
「うーん。交流戦の方は色々とするみたいだからよくわからないけど新人戦の方は毎年同じらしく、模擬戦だって」
「模擬戦か」
模擬戦っていうと・・・クレアとの戦い以外ロクな戦いしてないんだよな。先輩たちが相手してくれるのはいいんだけどあの人たち手加減って言葉を知らないからさ。いっつもボッコボコに倒されるんだよ。そりゃ格上との戦いは参考になるけど同じくらいの人とも戦いたいな。
「俺は出れるかはわからんがもしでれたらお前を倒さないと優勝は無理か」
「いやいや僕はそんなに強くないって」
「そうか?っと、先生が来たみたいだな。授業始まるぜ」
あー予鈴とかないんだな。・・・二コマ目だしそもそも予鈴なんてないか。で、来た先生は
「みんな初めまして。私はこの授業の講義をするアルバだ。よろしく」
アルバ先生ね。そういえばあの国の老人も同じアルバだったけど同じ名前だなんて珍しいな。そういえば異世界ではなかなか同じ名前の人って登場しないよね?なんでなんだろ。ま、別にいいか。それで・・・話を戻すけど見た目は30代くらいか?茶色の長い髪をしていて目も茶色。そこまで美人ではないけどもそこまでブサイクでもない。普通な大人の女性って感じだな。ただ、こんな世界で歴史なんてものを教える人だから少しオタクなのかなって思っていたけど特にそうでもなかったな。これは心のうちで謝罪をしておかねばならないな。
「えー私はまだ20代だ。たっく、女性の年齢を推測するなんて失礼な奴は誰だ」
「・・・」
なんでばれた。というか「失礼な奴」ってところで僕の方を向いてくるんだ。他にもいるかもしれないじゃないか。確かに僕も推測したけどさ
「まあいい。ミラから君たちのことを頼まれている。君たちが別の世界から来ていることも知っているから困ったことがあれば一応私に伝えるように」
ああ、だから誰もこの授業を受けていないんですね。ミラさんが話したってことはこの人も「星」の人ってことか。
「早速授業を始めよう・・・と言いたいが今日は初めだ。私は君たちの名前と所属ギルドとスキルを知りたい。スキルについては明日ある授業を受ければ詳しくわかるから解説はしないんでそこはよろしく」
一人一人自分のギルドとスキルを伝えていく。最初に宣言したように特にリアクションはしなかった。ただ、何人か未知のスキルがあったらしく、それについてだけは一言言葉を発していた。そして僕の番
「僕はミライ、ギルドは『盟友の誓い』でスキルは『電気』」
「『盟友の誓い』・・・はあ、なるほど。ミライくんね」
なんかギルドで反応があったけど、そんなに有名なギルドだったっけ?
「では、次の人〜」
すぐに移っちゃったし、たまたまかな。僕が初めてだったもんな番号ではなくて名前で告げたの。そんな感じで最初ということでのんびりとした感じで授業は終わっていった
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
147
-
-
361
-
-
1359
-
-
93
-
-
52
-
-
1
-
-
32
-
-
59
-
-
3087
コメント