電気使いは今日もノリで生きる

歩海

新キャラ多すぎて整理できない



入学式が始まる。あのあと帰って寝たら予想以上にぐっすり寝てしまって朝起きたら結構ギリギリだった。でも式自体は午後からだし間に合うだろうと思っていたんだけど、


場所がわからなくて大分迷いました。それでも間に合ったからよしとしよう。今日まだ何も口にしていないことにさえ目をつぶれば何も問題無い。おなかすいた


まあどこの世界に行ってもこういった式典って退屈なものなんだね。まだ自分にとって知らない知識について聞かされているからそこまで退屈で無いのが救いかな。


えっと、この学校の成り立ちとかどうでもいいか。それより魔王について話してほしかったな


「では、次にこの生徒会会長からのお言葉です」


今度は生徒会長か。こうなると生徒会長がなにかやらかすっていうのが定番だけど、この学校はどうなんだろう


「みなさんこんにちは。生徒会会長のセリア・クリスチナです」


セリアさん。カナデさんと同じように中性的な名前だけど男性なんだな。まあ例によらずイケメンだが。そして家名もちということは貴族ね。


「さてと、面倒なので終わります。みなさん楽しい学校生活をお過ごし下さい」


終わらせちゃった。なにもやらかして無いけどやらかしているよ。


「はい終わり。みなさんこれから様々なギルドに見学に行ってくださいね。詳しい話はそこで先輩から聞きましょう」


結構簡潔に話すなぁ。個人的に好きなタイプだ。おや?誰かが壇上に上がってきて・・・


「会長?ちゃんと話しましょう、ね」


にこやかな笑顔とともに会長を吹き飛ばした。かすかに風が吹いているからきっと風か何かで吹き飛ばしたんだろうけど


「コホン、会長が失礼いたしました。情けない会長に変わりまして、副会長のサリア・リーズベルトがお話ししますね」
「なら最初からサリアがやってよ」
「お黙りなさい」


完全に尻に敷かれてますね。サリアさんは赤目赤髪の美女だ。お姉さんっぽい感じがする。吊り目もあいまってきっとこの学校のみんなから相談事とか受けているんだろうな。そして影では会長よりも信頼を受けていると。でもサリアさんだけは会長に対して敬意を持っているとかがありがちだよね


「では・・・あら?本当になにも書いてないじゃない」
「そうだよ。どうせみんなギルドで聴くからいいでしょう」
「身も蓋もないわ。・・・そうね。では一つだけ。積極的にギルドの見学に行ってくださいね。誰とは言いませんがどこにも行かなかったために苦労した方がいますので」
「その流れでいうと俺になるだろ」
「あら、失礼」


わざとやっているのかあの副会長。まあわざとじゃなかったらなんなんだって話にもなるんだけども。


「なんかあの会長紅くんに似てますね」
「そうか?」
「そうね凄そうにみえて実はダメなところがよく似てるわね」


酷くない?僕あそこまでダメなやつじゃないでしょうに


「昨日フラフラ彷徨って遅くに帰ってきたのは誰かしら?」


すみません。昨日、ギルドから寮まで帰るための道がまったくわからなくて迷子になったんですよ。ギルド会館にいたことは言えないからただ迷ったって言ったらこの言われよう。みんなひどい


「じゃあ早速見学に行くとするか。四万十さんと五月雨さんはどこに行くんだ?あれなら一緒に行動しないか?」
「ごめんなさい。天衣くんの誘いは嬉しいけど・・・聖奈ちゃんと友恵ちゃんの三人で行動することにしたの」
「そっか。ならしょうがないな。紅はどうする?」


僕を誘ってくれるのは嬉しいけど・・・今日もシオン先輩のところにいきたいんだよね。今度こそ正式に第七ギルドに行きたい。別に二人でもいいか。


「いいよ。でも行きたいところがあるんだ」
「へえ、どこだ?」
「第7ギルド」


僕がそれを言った瞬間三人が固まった。あれ?へんなことを言ったかな。


「なんで第7ギルドを知ってるんだよ」
「え?」


そりゃシオン先輩がそこに所属しているから。


「お前は昨日いなかったから知らないんだけどさ第七ギルドって言ったら交流戦の優勝候補の一角だぞ」


あの人たちそんなすごいギルドに所属していたのかよ。というかなんでみんな知ってるんだよ。誰から聞いた。


「いや、夕飯をみんなで食べに行こうってなった時にミラさんと会ってな。その際に幾つかのギルドについて話してもらったんだ」


みんなでって・・・・ナチュラルにはぶられてる。


「お前いなかったじゃん」


そうだけど・・・シオン先輩とシズク先輩と食べたから別にいいけど。それで?どこについて聞いたの?


「そうだな「お前らは移動しないのか?」え?」


四人で一斉に声のした方を見る。そこにはまた新しい登場人物がいた。そろそろ説明が面倒になってきたから省略したいんだけど


「まだ会長と副会長だけだろ。というか先輩にむかって失礼だろうが」
「先輩なの?」
「まあ俺たちに話しかけてくるなんてそりゃそうだろう」


ふーん。先輩なら敬意を持って説明しないとね。この人は、お、イケメンじゃない。「最初にいうのそれ?」黒目黒髪って僕たちと同じか。それにしても大きいな。180を超えているんじゃないか?あ、でも髪の毛が天然パーマだ。なにそのギャップ萌えを狙っている感じは。顔立ちはどう見てもやーさんっぽいのに(後半はちゃんと心の中のみだから遠慮なく悪口言える)


「なんか顔以外にもいくつか悪口言われている気がするんだが・・・まあいいか。俺はグレン。第4ギルドの呼び込みをしてる」


熱血キャラか。実は以外と初めて出てくるタイプだよな。クール系とイケメン系しかだいたい出てこなかったのに


「残ってるから声かけたんだが、お前ら説明を聞きにこないか?」
「遠慮します」


五月雨さん即答!少しくらい話を聞いてもいいんじゃないか?


「私たち、第8ギルドを見学する予定なんです」


第八ギルド?もう新しい名前を出さないでくれ。パンクしそうだ。


「昨日の俺たちと同じだな。まあそれも五月雨さんがまとめてくれていたからあまり苦労しなかったけど」


やはりどこでもボッチは辛い。みんなは仲良くわいわいしながら覚えていったけど僕は少しづつ出てくる情報を一つ一つ整理していかなければいけないのに


「第8・・ああ、セレナんとこか。確かにあそこは女子の人気高いな」


うんうんとうなづいていますけど・・・先輩はそりゃわかりますよね。一年以上、多分4年生かな?だから三年間か。そんなにいたらもう知り尽くしてますよね


「お前って先輩にも容赦ないよな」
「ははは、いいねえ、お前名前は?」
「美頼です」


シオン先輩のアドバイス通りに名前だけを告げる、突然キャラ崩壊したみたいになっているけど気にしない。隣で三人が不思議そうな顔をしているけど気にしない


「ほー・・・ミライか確かに俺は四年だ・・・ま、別に無理に敬意を持てとか言わねえさ」
「本当に紅がすみません」


おい、僕の努力を無にするんじゃない


「いいぜ、お前みたいなやつ嫌いじゃないからな。ミライ、お前うちにこないか?俺が鍛えてやるぜ」
「それはお断りします」
「ちぇ、断られちまったか」
「そりゃそうだろ。こんなむさいおっさんが誘ったところでくるやつもこねーよ」


スルーされたな。聞き逃したのかな。もしくは勘違いだと思ってくれたとか。


「スバルか。さすがにひどいぞ」
「真実だろ。なんでイオリに任せない」
「実は戦力外通告を受けた」
「だろーな」


置いてけぼりになっている僕らに気を使ったのか、グレンさんがちゃんと説明をしてくれた


「あーこいつはスバル。第2ギルドのもんだ俺と同じ4年生」
「ちーす、スバルだよ。よろしくねー」


このどことなく軽快で軽い感じを与える青年がスバルさんと。確かにグレンさんをおっさん呼ばわりするだけはあってそれなりに整った顔立ちをしている。でも残念だけど、シオン先輩やセリアさんの方がイケメンだね。上には上がいるもんだよ、ほんと残念


「なんで俺この子にかわいそうな眼で見られているのかなー」
「さあな、それで?お前どうしてここに、勧誘か」
「いやぁ、それが勧誘しようとしたらお前はすんなって怒られてさ。どうせ可愛い子しか連れてこないだろって」
「実際そうだろうが」
「そんなわけないって。そりゃ今日は話しかけやすいと思うけどさ。今ならセレナちゃんのことを知らないだろうし」
「結局話しかけるつもりだったのかよ」
「あの・・」
「ん?どうしたミライ」


言いにくいんですけど・・・二人が言い争いをしている間にあの三人どっか行っちゃいましたよ。正確にはスバルさんが現れたくらいから


「そんなぁあの子結構可愛かったのに」
「結局女かお前その正確がなければモテるのに」
「やだよ。堅物になって話しかけられないヤマトみたいになりたくないって」


二人がまーた言い争っているよ。僕も何処かに行こうかな。


「待てって、ミライちょっと俺たちと付き合ってくれないか?」
「は?」
「いやね、実力を見せてくれよ・・・・・・・・・


ー異世界人の、さ。


その言葉に背筋が寒くなる。結局、こうなるのかよ。というか、いつばれた

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品