金属魔法の使い方

バリウム

彗星。

首根っこを捕まえてそのまま連れてきた理事長はユウトを来客用の椅子に投げて理事長は自分席に座る。

ユウトはずっと引きずられてたのでお尻をスリスリしながら言った。

「いってぇ、何するんですか!。」

そう言うと理事長は机の上に肘をつき手を組みその上に顎を乗せて言った。

「....私の意図は分かったか?。」

「わかりません。」

即答である。

「なんで私の考えがわからない!。」

机をバン!と叩きそんなことを言ってきた。

「なんもヒントもないのに意図がわかるか?とか言ってくるんですか!、わかるわけないでしょ!。」

どっちも強い口調で言っていたので二人とも息切れが起きていた。

息切れが治ると理事長が咳払いをして気を取り直しながら言ってきた。

「まあいい教えてやろう、メイクは見ての通りあの技量だから他の生徒からは避けられてきた、あいつはお前の一個上の年だから一年間は一人だった。」

あーなるほど分かってきたぞ。

「だから新入生で腕の無い俺に義手を勧めてメイクに合わせたってことですね。」

「その通りだ、一応あいつは私の姪なんだが、あいつは私の事が嫌いらしくてなあんまり話したがらないんだ、だからお前がメイクの友人になってくれるか?。」

理事長が言うとユウトはため息をついていった。

「何言ってるんですか、俺を待っていたなら俺とメイクの会話を聞いていたくせに、答えは決まってますよ。」

「ああそうか....そのお通りだな、メイクのことよろしく頼むぞ。」

答えはあえて言わなかった。

だって答えはイエスに決まっているからだ。

日が暮れて帰っていると敷地で誰かが戦っていた。

よく目を凝らすとおねえちゃんではないか、てか髪と目がちょっと黄色に光ってね?。

あ、今戦っている敵が倒された。

するとおねちゃんがこっちを見たぞ、うわ、こっちに向かってきてる。

てか、殺気発してね?

ヤバイまじで殺される。

手に持っているのは木刀ではなくてちゃんとした剣である。

「くっ!、プリトウェン!。」

ベルに出したが盾を出したがその盾を蹴って上に上がり斬りかかってきた。

まるでペンライトを振るかのごとく黄色の色が綺麗に発光しながら近づいてくる。

この状況は想定内だ。

ユウトは小太刀を出し、魔金属で伸ばして日本刀にして、星の型の準備をする。

「星の型、五式、彗星!。」

「雷・断。」

五式の彗星は一回転回って威力をつけて斬る技である。

彗星の軌道は少し特殊で楕円形になっているのでその軌道を似せて作った。

ユウトはその彗星をベルの剣を狙って斬った。

すると剣と剣が触れた瞬間にものすごい衝撃波が襲いじわじわとベルの剣がユウトの心臓に向かって進んでいく。

クソ、このままじゃマズイ!、それに身体がなんか痺れて動けない。

まるで感電しているかのようだ。

ここは気合い....だ!。

「ふんぬ!。」

痙攣して動けないはずのユウトは気合いでなんとか軌道をそらして脱で後ろに下がる。

その前にベルの剣は地面に深く突き刺さり抜けなくなる。

するとベルの身体がびくんと身震いをした後ユウトを見た。

「あれ?、ユウト?。」

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