金属魔法の使い方

バリウム

て、え?

うぉ!、俺の腹にナイフが刺さってる!

ユウトはこんな不意打ち滅多にないと思い少し喜んでいる。

だがしかし血が出ていない。いや、正確にはナイフがすり抜けていると言うのが正確だろうか。

素早くユウトは周りを見てお姉ちゃんがわたわたしていることに気づく。

このことはお姉ちゃんも知っているはずだが。

そう思いながら平気な顔してユウトはベルに話しかける。

「お姉ちゃんどしたの?」

するとベルはワタワタしながら。

「急いで準備しすぎて剣忘れてきちゃった。」

あーね、そーゆーことね。それなら俺でも対処できる。

「お姉ちゃん、ちょっと手放してね。」

それを聞いたベルが手を離すと、ユウトの手のひらから銀色の毛玉にみたいのが出てきて言った。

「これ使って。」

この一言だけでベルは理解し、毛玉を握り思いっきり振る。

すると綺麗な刃のついていない日本刀になった。

即座に俺は目の前でずっとナイフを刺しているやつを思いっきり殴ってやった。

お姉ちゃんは男二人をすごい形相で睨み一振りで的確に二人の首に当てて気絶させた。

ナールさんはというと気付いたら二人既にやっつけていた。

普通のメイドじゃありえない装備を身につけている。口にはナイフ右手に銃、左手に指一つ一つ合計5本に別れたワイヤーを使っていた。

「すごいなぁ、ナールさん一瞬で二人をやっつけちゃうなんて。」

素直にすごいと思う、さすが四天の騎士のメイドは違うな。

するとナールさんは表情を一切変えずに返答する。

「いえいえ、主人さま方をお守りするにはあまり前のことです。」

....全然心が読めないな。

そう思いながら5人をまとめて縛り上げ市場のど真ん中においてきてやり、そのまま会場に向かう。

着くと今回は受付がなかった。

そのまま昨日の順路をたどっていくとかなり早くきたはずなのだがいっぱい集まってきていた。

周りを見渡していると急に会場の中央で爆発が起きた。爆発というかクラッカーみたいな、とにかくショボい爆発だった。

ともあれその煙からスーツの女の人がまた現れた。

「よし、集まっているな!今から合格者を発表していく。」

スーツの女の人がそう言うと大きな声で合格者を言っていく。

俺、合格してるかな?高校受験の時前期落ちたからな〜。

合格者の名前を聞いているが一向に出る気配が無い。

そして、スーツの女の人は最後の合格者を言い終えた。

あー、俺の名前なかったな。よし、冒険者になってテキトーに世界に戻る方法を探すか。

と思っていた矢先。

「これより、特待生の三名を発表する。」

「一人目、リン・メイユイ!」

大きな歓声が上がる。

ああ、一回戦目の槍の女の子か。

「二人目、クルル・シーア!」

またもや大きな歓声が上がる。

確か、四天の騎士の盾の弟だったっけ?

俺が考えていると、スーツの女の人は最後の一人を発表した。

「三人目、ユウト・アルサーマル!」

へぇ〜最後は俺か。

....て、え?



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