金属魔法の使い方

バリウム

今更だけど、メイド

今日の寝起きは凄くいい。

お姉ちゃんとの家族の距離が凄く縮まった気がしたからだ。

リビングに出てぐいーと伸びていると、お姉ちゃんが部屋から出てきた。

「あれ?ユウトおはよう〜」

「ああ、お姉ちゃんおはよう」

いつもの挨拶をすると廊下に出る扉が開く。

お手伝いさん、いわゆるメイドのナールさんだ。

ナールさんは台車みたいなのを押して部屋に入ってきた。

「おはようございます。ベル様、ユウト様、お食事をご用意いたしました。」

「ありがとう、ナールさん。」

俺がそう言うとナールさんはいえいえと即座に反応する。

....やっぱり慣れないな、俺は元の世界では、普通の一家だからメイドなんて存在想像上の人だと今でも思ってる。

朝ごはんを食べ終えて身支度を整える。

俺が出るときにお姉ちゃん声をかけた。

「じゃ、お姉ちゃん結果見てくるよ。」

そう言うとベルはハッと感じの顔をし、自分の部屋に入ってすぐに出てきた。体感時間で約2秒くらいだろうか、服装が変わり、乱れていた髪も綺麗になっていた。

「私も今日は非番だから一緒に行く!」

と、言ってきた。

まあ、別にお姉ちゃん連れて行ってデメリットはないからいいかと思いながらいいよと返答する。

そのまま王城を出ると、なんか知らないけど、一緒にナールさんがちゃっかりついてきていた。

「あれ、ナールさんどうしたの?」

俺がそう言うとナールさんは即座に返答してきた。

「私は、ベル様とユウト様に仕えるメイドですのでついて行くのは当たり前だと。」

うーんこれはどう言っても反論されるのがオチである。

三人で会場までの道のり、市場を通っているとみんなの視線が一斉にこっちに向く。

やっぱりお姉ちゃんのことか。

お姉ちゃんは表情は変わらないもののさすがに昨日の今日で直ぐに免疫はつかないので心の中では辛そうに感じられる。

ここはお姉ちゃんを安心させないとなあ。

そう思いつつお姉ちゃんに手を差し出して言う。

「お姉ちゃん、はぐれるかもしれないから手を繋ごう。」

するとお姉ちゃんは笑顔になりこう言った。

「うん、....ありがとう。」

耳元で囁いて手を繋ぐ。

すると目の前に視認できるだけで約5人、俺らの前にがたいの良い男が立ちふさがった。

なんだ?

俺は警戒しながら話しかけた。

「すまないが俺は急いでいる、道を譲ってくれないか?。」

俺がそう言うと、だんだんと男が俺に迫ってくる。

「お前のせいで王は死んだ、だからお前の大事なものを....奪ってやる!!」

そう言った瞬間に俺の腹部に剣が刺さった。



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