魔力ゼロの真の勇者

Nero

15話 宿屋にて2


翼達は自分達が泊まる部屋まで歩いていた。


「まじでこの組み合わせで良かったのか?」


「組み合わせも何も、どっちにしろ翼は私たちの誰かと寝なきゃいけなかったんだから」


「そ、そうですね。翼、レイと寝てください。」


「…分かったよ。」


「…翼と2人きり…えへへ」


レイがおかしくなってる…


てかそれは置いといて、


大丈夫か俺?前世だって、彼女すらいた事ないのに……てか、誰かを好きになった事もない。てか好きってどういう感情なんだろうか、


まあいいか…それより今は…


!!


…待てよ…落ち着け、今までの旅でもみんなで同じところで寝てきたじゃないか!


だったら今回もきっと大丈夫なはず…!


「あ、着いたみたい。」


そんな事を考えている内に部屋の前まで着いたみたいだ。


ちなみに、部屋は隣同士だ。


…そういえば、ここ最近エリとレイ、俺の心読まなくなったな…いや、読めなくなったのか?…


まあいいや。


「じゃ、また後でね。」


「ゆっくり休んでください。」


そう言うと、エリとサリエルは先に隣の部屋に入っていった。


「よ、よし、俺達も入るか。」


「…うん」


「ん?少し狭くないか?ほんとに2人部屋か?」


部屋に入ると2人部屋の割には少し狭く感じた。


と同時にある重要でやばい事に気がついた。


「…ベッド1つ…」


レイも気づいたようだ。


そう、ベッドが1つしかなかったのだ…。しかもシングルベッド(多分。)


「「………。」」


「これ1人部屋だろ……」


まじかよ、ベッド1つって…どうやって寝ればいいんだ…


「…翼、一緒寝る?…」


「え、まじか?そ、その、大丈夫なのか?一緒でも……俺は床でも全然いいぞ。」


「…一緒がいい…」


「そ、そうか、それならしょうがないな…まあ、とりあえず少し休憩したら食堂で夕食を取るらしい。それまでゆっくりしてようか。」


「…うん」


しょうがないなってなんだよ…!


普通は無理にでも一緒に寝ないべきじゃないのか?


でも、あんな事言われちゃなぁ…


翼はそんな事を思いつつ、その後はレイと色々話した。


色んなことを話した。 てか話された。


まず、
大昔、エリとレイは二刀流を得意とする人に、一緒に使われてたという。それから2人は仲が凄く深まったとか。


その他にもレイから聞いた話、主にエリについてだが、とても楽しそうに話してくれた。


「レイはエリの事が大好きなんだね」


「…うん…けど翼も同じくらい好きだよ…ついでにサリエルも…」


「え、あ、そ、そうか、ありがとな。」


翼はそう言い、頭をポンポンした。


「…えへへ」


その時、


「おーい、翼、レイー?そろそろ夜ご飯だから出てきてー」


エリから呼ばれた。夕食らしい。


もう少しレイと話してもいいと思ったが、、また後で話せるだろ。


「あ、ああ、今行くよ」


4人は夕食に向かった。





コメント

  • ノベルバユーザー349585

    レイ可愛いすねwww

    1
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