魔力ゼロの真の勇者
14話 レイの恋2&宿屋にて
——そういえば、この2人、人の心読めるんだった……!やばい…!
「レイってほんと翼のこと好きだね。」
「…そうなのかな…」
「そうだよ、きっと」
「…レイ…翼の事好き?なの?…」
「絶対そうだよ!」
「…そうなんだ」
——あれ?心読まれてない?
っていうか、エリ普通に言ってるし、レイもなんか満更でもない顔してるし…
「私は応援するからね。サリエルも!」
「え、ああ、応援しますよ。レイ頑張ってくださいね!」
「…レイは今まで通りでも…いいけど…」
そんな雰囲気で
しばらく経つと、買い物が終わったらしい。
「皆さん、ありがとうございました。このお礼はいつかします。」
「俺も楽しかったよ。みんなも、な?」
「そうだね〜」
「……」
「はぁ…」 
「あ、あれ?(反応がイマイチだな…… )
あ、そうだ!シャル、家まで送ってくか?」
「お気持ちはありがたいですが、大丈夫ですよ。家近いので」
「そうなのか、あ、1つ聞きたいことあるんだが、」
「なんですか?」
「俺達、この街に来て泊まるとこないんだけど、この辺に宿屋とかってある?」
翼がそう言った途端、悲しそうだったシャルの顔が笑顔になった。
「宿屋ですか?!私の家も宿屋やってます!良かったら泊まってってください!」
「シャルの家宿屋だったの?!
じゃあ、そこで泊まることにするよ。…みんなもそれでいいか?」
「シャルちゃんの家の宿屋でしょ?いいに決まってるじゃん。」
「…翼と同じ部屋…」
「私も大丈夫ですよ」
レイは何を言ってるんだ?
まあいつもの事だから気にする事もないか。
「という事だ。世話になる。」
「はい!では案内します。」
「ああ、頼む。」
「シャルちゃんは宿屋のためにおつかいをしてたんだね。」
「はい、今日の夜と明日の朝の食事の分をお母さんから頼まれて。」
「偉いんだな、シャルは」
「えへへ、ありがとです。」
シャルの頬は何故か少し赤くなっていた。
「…シャル…羨ましい…」
「翼ったら…まあ、レイだって可愛いんだから!大丈夫だよ。サリエルもそう思うよね?」
「そ、そうですね。か、可愛いと思います。」
3人は相変わらずそんな会話をしていた。
もちろん、翼とシャルはその会話は聞こえていなかった。
「着きました。ここが私の家『白猫亭』です。」
「おお、結構見栄えいいな。大きいし。」
白猫亭は、商店街を抜けた広場の端にあった。
大きさで言うとこの街の冒険者ギルドより少し小さいくらいだ。比較的新しく、綺麗だった。
なんでギルドに行った時気づかなかったんだろ…
「ただいまー」
「おかえり、シャル。遅かったけど何かあったの?あら、そちらの方達は?」
俺達が店の中に入ると、シャルの母親らしき人が俺たちに気づき近づいてきた。
「お母さん!この人達は私が冒険者のおじさん達に襲われていた時に助けてくれた人だよ!」
「まあ!そんな事が!?
これは失礼しました。私はシャルの母親のシーシャといいます。娘を助けて頂いてありがとうございます。」
シーシャさんはシャルと同じで耳が生えていた。見た目は少し若く見えた。
「いえいえ、当然の事ですよ。」
「お礼とはなんですが、今日ここに泊まるんでしょ?だったら今日はその宿代無しでいいですよ。」
「それは助かります。ありがとうございます。」
「ところで、部屋なんですけど…団体客の予約で部屋が2つしか空いてないんですが、よろしいですか?」
「ああ、はい大丈夫です…ってええ?!
そうなると、2人ずつって事ですか?!」
「は、はいそうなりますね。」
「私はそれでもいいよ」
「私もそれでいいです。」
エリとサリエルは賛成のようだ。
「いや、でもさすがに不味いだろ。それにレイはどうなんだ?」
「…レイは…」
「翼とレイで泊まればいいじゃん。はい決定〜」
「ちょ、エリ、」
「シーシャさん、部屋2つお願いします。」
「は、はい、かしこまりしました。」
「まじかよ…」
「…翼と同じ部屋…」
こうして翼とレイが一緒の部屋で寝る事となった。
「レイってほんと翼のこと好きだね。」
「…そうなのかな…」
「そうだよ、きっと」
「…レイ…翼の事好き?なの?…」
「絶対そうだよ!」
「…そうなんだ」
——あれ?心読まれてない?
っていうか、エリ普通に言ってるし、レイもなんか満更でもない顔してるし…
「私は応援するからね。サリエルも!」
「え、ああ、応援しますよ。レイ頑張ってくださいね!」
「…レイは今まで通りでも…いいけど…」
そんな雰囲気で
しばらく経つと、買い物が終わったらしい。
「皆さん、ありがとうございました。このお礼はいつかします。」
「俺も楽しかったよ。みんなも、な?」
「そうだね〜」
「……」
「はぁ…」 
「あ、あれ?(反応がイマイチだな…… )
あ、そうだ!シャル、家まで送ってくか?」
「お気持ちはありがたいですが、大丈夫ですよ。家近いので」
「そうなのか、あ、1つ聞きたいことあるんだが、」
「なんですか?」
「俺達、この街に来て泊まるとこないんだけど、この辺に宿屋とかってある?」
翼がそう言った途端、悲しそうだったシャルの顔が笑顔になった。
「宿屋ですか?!私の家も宿屋やってます!良かったら泊まってってください!」
「シャルの家宿屋だったの?!
じゃあ、そこで泊まることにするよ。…みんなもそれでいいか?」
「シャルちゃんの家の宿屋でしょ?いいに決まってるじゃん。」
「…翼と同じ部屋…」
「私も大丈夫ですよ」
レイは何を言ってるんだ?
まあいつもの事だから気にする事もないか。
「という事だ。世話になる。」
「はい!では案内します。」
「ああ、頼む。」
「シャルちゃんは宿屋のためにおつかいをしてたんだね。」
「はい、今日の夜と明日の朝の食事の分をお母さんから頼まれて。」
「偉いんだな、シャルは」
「えへへ、ありがとです。」
シャルの頬は何故か少し赤くなっていた。
「…シャル…羨ましい…」
「翼ったら…まあ、レイだって可愛いんだから!大丈夫だよ。サリエルもそう思うよね?」
「そ、そうですね。か、可愛いと思います。」
3人は相変わらずそんな会話をしていた。
もちろん、翼とシャルはその会話は聞こえていなかった。
「着きました。ここが私の家『白猫亭』です。」
「おお、結構見栄えいいな。大きいし。」
白猫亭は、商店街を抜けた広場の端にあった。
大きさで言うとこの街の冒険者ギルドより少し小さいくらいだ。比較的新しく、綺麗だった。
なんでギルドに行った時気づかなかったんだろ…
「ただいまー」
「おかえり、シャル。遅かったけど何かあったの?あら、そちらの方達は?」
俺達が店の中に入ると、シャルの母親らしき人が俺たちに気づき近づいてきた。
「お母さん!この人達は私が冒険者のおじさん達に襲われていた時に助けてくれた人だよ!」
「まあ!そんな事が!?
これは失礼しました。私はシャルの母親のシーシャといいます。娘を助けて頂いてありがとうございます。」
シーシャさんはシャルと同じで耳が生えていた。見た目は少し若く見えた。
「いえいえ、当然の事ですよ。」
「お礼とはなんですが、今日ここに泊まるんでしょ?だったら今日はその宿代無しでいいですよ。」
「それは助かります。ありがとうございます。」
「ところで、部屋なんですけど…団体客の予約で部屋が2つしか空いてないんですが、よろしいですか?」
「ああ、はい大丈夫です…ってええ?!
そうなると、2人ずつって事ですか?!」
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コメント
TäMÄ
白猫亭・・・ もうすぐ5周年ですね!
ノベルバユーザー349585
レイのヤキモチ可愛いすねwww