イキリバカは彼女の世界を知りたい

約束 ヤクソク

     家に着いてから俺はいつものように布団の上に寝転びスマホを手に取る。
「んー、え?!45件?!」
     横になっていたが、その驚きにより俺は座っていた。
     大半は公式だったがそのうちの5件は明日香さんだった。

 「えぇ..」
     嬉しさと同時に不安が込み上げてきた。
     それはもし拒絶の言葉が込められていたら、俺は当分立ち直ることはないだろう。
     恐る恐るL1NEを開く...
     冷や汗が頬を冷やす。

「かぁーよかったぁ...」
     それは拒絶なんてことは無く、それは遊びのお誘いだった。
     もはや嬉しい。最高。至高。
     そんな心の中で雄叫びを上げ、枕を抱きしめベットの上でグルグルしていた。

『 土曜日10時に駅集合ね!』
     可愛い。最高。
「どこに行くの?と、」
『 内緒だよー?』
     少し照れくさい、とか言いつつ顔面はまっかっかだった。

     と俺がうれしさに浸っていると1件の文が送られてきた。
『 大事な話があるの絶対来てね』
     やけに真面目な文章だ。
     なんだろうか、1秒でも遅れたら怒られそうな文字だ。
     さて、どんな服がいいかな。

「新しい服買ってきたよー!」
     おう、ナイス姉貴
     約束の日はこの服で行こうかな。

     そうして俺の新学期初日は平和に終わった。

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