魔王から領主にジョブチェンジ!? ~ダンジョンから始める領地経営~
第7話 領主、納税される
「いくぞ、『ステータス鑑定』!」
――――――――――
【名前】キマドリウス
【種族】悪魔
【現職業】領主LV2
【個人LV】1
【職歴】
・魔王軍兵卒LV10
・魔王軍指揮官LV10
・雑貨屋LV2
・魔王軍幹部LV10
・四天王LV10
・魔王LV10
【職業スキル】
・『ステータス鑑定』
【個人スキル】
・『全属性魔術』
・『魔法究極強化』
・『魔法鑑定』
・『魔導具鑑定』
・『軍団指揮』
・『形態変化』
・『ダンジョンの主』
――――――――――
「おぉ、領主レベルが2になっているな。他は……特に変化なしか」
キマドリウスはどさっと書斎の椅子に腰掛けた。
「ダンジョンの方は、まだゴブリンが4匹だけだからなぁー。俺の個人レベルも上げてもっと強いモンスターを出せるようにならないとな……」
レベル1のキマドリウスでは1日に生み出せるモンスターはゴブリン一体が限界だ。
それを補うために、ゴブリン達はダンジョンの地下で必死に訓練させているが、それでも弱い事に変わりはない。
だから、もし冒険者が来たら必然的にキマドリウスの助けが必要なのだが……。
「助けようにも、今の俺じゃ返り討ちに会いそうだ」
キマドリウスは大きくため息をついた。
そこへ、
「すみません、入ります」
アオイが部屋に入って来た。
「ちょちょちょ!! なに勝手に入って来てるの!?」
聞かれてはいけない話をしていたキマドリウスとしては、その突然の入室に驚かない訳が無い。
「いえ鍵が閉まってなかったので」
「普通ノックとかしない!? いちおうここ領主の部屋なんだけど!」
「はぁ~思春期の少年みたいな反応しますね」
「いやだって聞かれちゃ……いや、何でもない」
おやうく口走りそうになった。
「……まぁなんでもいいですが、領民の方々が来ております。その事を伝えに来ました」
「あぁ、分かったよ」
多少もやっとした感情もあるが、キマドリウスは大人しく部屋から出た。
そして階段を降り、玄関を開けると、領民は扉の前にいた。
人数にして3人。
領主の屋敷に来る、という事は何か目的があっての事だろう。
「おはようございます新領主様」
「あぁおはよう。で、何のようだ? ダンジョン前への移住に関してか?」
「いえ違うのです。人頭税を収めに参りました」
人頭税。
それは人間一人が生きている事で課せられる税だ。
彼らはその人頭税を収めに来たのだろう。
「あぁ、そういう事か……ってかこの領地の税制についてなにも知らないな……」
「ならばお教えしましょう」
「アオイさん!? 急にどこから!?」
どこからともなく現れたアオイにキマドリウスは驚いた。
その姿に領主としての威厳は全くない。
「最初から後ろにおりました。それよりも税制について知っておくのは領主として最低限の務めです」
「確かにな」
「主にこの領地に課せられているのは人頭税と土地税の2つです。他にも関所の通行税や賦役があ……」
「ま、待ってくれ!!」
キマドリウスはアオイを制止するように手を前に突き出した。
「どうしました?」
「難しいなぁー……って」
「はぁ……この前褒めたらこれですか。分かりました、税に関しては私が管理しましょう」
「……すみません」
アオイはため息をつきながら、領民達からお金を受け取った。
すると、領民達は頭を下げて屋敷から去っていった。
「一応説明しておきますが、この領地は3つの村からなっていて、彼らはその代表です。それだけは知っておいてください」
「分かったよ」
玄関前で二人がそう話していると、
「おーい、領主様ー!!」
ホビットの一人が走って来た。
このホビットは、キマドリウスが宿屋を任せたホビットの一人だ。
この時間ならおそらく宿屋の内装を整えているはずだ。
「どうしたんだ?」
「はぁはぁ……いえ、それが――」
ホビットは息を切らしながら、真剣な目でキマドリウスを見た。
「――冒険者が来ました!」
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【名前】キマドリウス
【種族】悪魔
【現職業】領主LV2
【個人LV】1
【職歴】
・魔王軍兵卒LV10
・魔王軍指揮官LV10
・雑貨屋LV2
・魔王軍幹部LV10
・四天王LV10
・魔王LV10
【職業スキル】
・『ステータス鑑定』
【個人スキル】
・『全属性魔術』
・『魔法究極強化』
・『魔法鑑定』
・『魔導具鑑定』
・『軍団指揮』
・『形態変化』
・『ダンジョンの主』
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「おぉ、領主レベルが2になっているな。他は……特に変化なしか」
キマドリウスはどさっと書斎の椅子に腰掛けた。
「ダンジョンの方は、まだゴブリンが4匹だけだからなぁー。俺の個人レベルも上げてもっと強いモンスターを出せるようにならないとな……」
レベル1のキマドリウスでは1日に生み出せるモンスターはゴブリン一体が限界だ。
それを補うために、ゴブリン達はダンジョンの地下で必死に訓練させているが、それでも弱い事に変わりはない。
だから、もし冒険者が来たら必然的にキマドリウスの助けが必要なのだが……。
「助けようにも、今の俺じゃ返り討ちに会いそうだ」
キマドリウスは大きくため息をついた。
そこへ、
「すみません、入ります」
アオイが部屋に入って来た。
「ちょちょちょ!! なに勝手に入って来てるの!?」
聞かれてはいけない話をしていたキマドリウスとしては、その突然の入室に驚かない訳が無い。
「いえ鍵が閉まってなかったので」
「普通ノックとかしない!? いちおうここ領主の部屋なんだけど!」
「はぁ~思春期の少年みたいな反応しますね」
「いやだって聞かれちゃ……いや、何でもない」
おやうく口走りそうになった。
「……まぁなんでもいいですが、領民の方々が来ております。その事を伝えに来ました」
「あぁ、分かったよ」
多少もやっとした感情もあるが、キマドリウスは大人しく部屋から出た。
そして階段を降り、玄関を開けると、領民は扉の前にいた。
人数にして3人。
領主の屋敷に来る、という事は何か目的があっての事だろう。
「おはようございます新領主様」
「あぁおはよう。で、何のようだ? ダンジョン前への移住に関してか?」
「いえ違うのです。人頭税を収めに参りました」
人頭税。
それは人間一人が生きている事で課せられる税だ。
彼らはその人頭税を収めに来たのだろう。
「あぁ、そういう事か……ってかこの領地の税制についてなにも知らないな……」
「ならばお教えしましょう」
「アオイさん!? 急にどこから!?」
どこからともなく現れたアオイにキマドリウスは驚いた。
その姿に領主としての威厳は全くない。
「最初から後ろにおりました。それよりも税制について知っておくのは領主として最低限の務めです」
「確かにな」
「主にこの領地に課せられているのは人頭税と土地税の2つです。他にも関所の通行税や賦役があ……」
「ま、待ってくれ!!」
キマドリウスはアオイを制止するように手を前に突き出した。
「どうしました?」
「難しいなぁー……って」
「はぁ……この前褒めたらこれですか。分かりました、税に関しては私が管理しましょう」
「……すみません」
アオイはため息をつきながら、領民達からお金を受け取った。
すると、領民達は頭を下げて屋敷から去っていった。
「一応説明しておきますが、この領地は3つの村からなっていて、彼らはその代表です。それだけは知っておいてください」
「分かったよ」
玄関前で二人がそう話していると、
「おーい、領主様ー!!」
ホビットの一人が走って来た。
このホビットは、キマドリウスが宿屋を任せたホビットの一人だ。
この時間ならおそらく宿屋の内装を整えているはずだ。
「どうしたんだ?」
「はぁはぁ……いえ、それが――」
ホビットは息を切らしながら、真剣な目でキマドリウスを見た。
「――冒険者が来ました!」
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