お互いに好きだけど好きと言えない幼馴染の同居生活
相談とお願い
 「で、何があったの?」
 春香の様子からしばらく部屋から出てきてくれないだろうし、少しそっとしておこうとまゆに言われてまゆとリビングに戻るとまゆがゆいちゃんに尋ねる。
 「えっと…その……」
 申し訳なさそうにもじもじしだしたゆいちゃんを見て、春香とゆいちゃんの間で何かあったことを僕とまゆは察する。僕はゆいちゃんにゆっくりでいいからね。と声をかける。するとゆいちゃんは一回深く深呼吸をする。
 「ごめんなさい。春香ちゃんが、その…今朝のことすごく気にしてて、どうしよう。ってずっと言ってる時に、だったらりょうくんと一緒にいなければいいじゃんって言っちゃった…」
 ゆいちゃんは泣きながら僕とまゆに謝る。春香にはグサってくる言葉なんだろうな…
 「ゆいちゃん…はぁ…まあ、ね。うん。言いたいことはわかるよ。ちょっとだけ春香ちゃんに嫉妬しちゃったんだよね。うん。わかる」
 まゆはゆいちゃんの隣に座って言う。嫉妬?なんで、ゆいちゃんが春香に嫉妬してるの?僕にはわからない。
 「でも、言っていいことと悪いことがあるよね。そこはちゃんと反省しなよ。反省して、春香ちゃんに謝ること。わかった?」
 「うん……」
 「さて、じゃあ、りょうちゃん、まゆとゆいちゃんは今日はゆいちゃんのアパートで2人でお泊まりするからりょうちゃんは春香ちゃんの側にいてあげてね。さっき話したようにちゃんとりょうちゃんの想いを口に出して伝えること」
 「え、あ、うん。はい」
 まゆがテキパキと話を進めてくれるが、状況がわからん。え?待って、春香があんな状況なのに僕と春香を2人きりにするの?
 「明日、まゆとゆいちゃんが帰るまでに春香ちゃんの機嫌戻しておいてよ。明日も春香ちゃん泣いてたらまゆ、怒るからね」
 そう言ってまゆはさっさと荷物を用意してゆいちゃんとアパートから出て行く。僕はどうすればいいの?え、本当にわからない。
 どうすればいいかわからないからとりあえず春香のところに行くことにした。困った時は春香に相談する。昔からそうだった。だから、今も春香に相談する。
 「春香、まゆとゆいちゃんがゆいちゃんのアパート行って今1人で、まゆに春香のこと任されたんだけどどうすればいい?とりあえず寂しいから部屋から出てきて」
 そんな感じで相談とお願いをすると春香は部屋の中で少しだけ笑いながら部屋の扉を開けてくれた。
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