お互いに好きだけど好きと言えない幼馴染の同居生活
2つ目と3つ目と…
 ゆいちゃんにいっぱいお礼をした後はまゆからのプレゼントを開けさせてもらう。
 まゆからのプレゼントの梱包を丁寧に開くと小さな箱が入っていて、それを丁寧に開ける。
 「りょうちゃん、あまり腕時計つけてないし、バイトの時にあった方が便利じゃん…だから…腕時計にしたの。バイトの時とかに使ってくれたら嬉しいな…一応、まゆのと…お揃いだから…」
 まゆが春香とゆいちゃんに申し訳なさそうに言うと案の定、春香とゆいちゃんがずるい!と言い始めた。
 「ご、ごめんなさい…」
 「じゃあ、また今度お揃いで何か買おうか。それじゃだめ?」
 春香とゆいちゃんに謝るまゆを慌ててフォローして、春香とゆいちゃんに納得してもらう。
 「りょうちゃん…その…ごめんね…面倒なプレゼントにしちゃって……」
 「そんなことないよ…本当にありがとう。嬉しいよ。バイトの時とか、ちゃんとつけさせてもらうね。ありがとう」
 悲しそうな表情をするまゆを抱きしめてありがとう。をいっぱい伝える。本当に、心の底から感謝してるから…そんな顔しないでよ。本当に、ありがとう。
 「じゃあ、最後は私からの…開けて……」
 まゆを抱きしめてしばらくすると、春香が待ちきれなくて催促を始めたので僕はまゆを離して春香のプレゼントを開けさせてもらう。
 「えっと…その…ま、毎朝さ、みんなでコーヒー飲んだりする時…やっぱり、お揃いだともっと幸せかなぁ…って思ったから……」
 お揃いのマグカップが4つ…すごく、嬉しい。ただ、春香のプレゼントを見てゆいちゃんがまゆにこれが正解ですよ…と言っていたのでそんなこと言わないの。と言いながら軽く頬をつねっておいた。
 「春香、まゆ、ゆいちゃん、本当にありがとう。全部大切にさせてもらうね」
 
 たくさんの誕生日プレゼントをもらった。すごく幸せだけど、今、目の前で僕の反応を見て幸せそうな表情で微笑んでくれている3人の笑顔が、僕にとっては1番のプレゼントだ。
 いつまでも幸せそうな表情をしてくれる春香とまゆとゆいちゃんを見て、いつまでも、春香とまゆとゆいちゃんが今みたいにずっと幸せでいられるように、僕はこれからもずっと、春香とまゆとゆいちゃんの側にいたい。
 「さて、じゃあ、プレゼントも渡し終わったし…りょうちゃん、これからはお楽しみの時間だよ」
 「え…まゆ……」
 まゆに抱きつかれて押し倒された。
 「寝かせない。って…言ったよね……」
 春香は押し倒された僕の隣で横になってギュッと僕の腕を抱きしめる。
 「えへへ。りょうくん……」
 ゆいちゃんもギュッと僕を抱きしめてきた。
 その後、何が起こったのかはヒミツだが…本当にその日は寝かせてもらえなかった……けど、めっちゃ幸せでした。
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