お互いに好きだけど好きと言えない幼馴染の同居生活
初めてのお酒
 春香の誕生日会が終わり、りっちゃんさんは帰宅してまゆ先輩はお泊まりすることになった。まゆ先輩はお泊まりする為に必要な荷物を取りに一旦家に帰る。その際にりっちゃんさんをアパートまで送ってくれた。
 まゆ先輩が戻ってくるまでの間、僕と春香はソファーに座ってゆっくりしていた。ソファーに座ってスマホをいじっていると春香が急に膝の上に頭をのせてきたのでかわいいな…と思いながら春香の頭を撫でたりしてあげた。
 「ただいま」
 「あ、まゆお帰り」
 なんかここが自宅なのではないかと思うくらい自然に部屋に入ってくるようになったな…と思いながら僕はまゆ先輩に返事をする。
 「あ、春香ちゃんだけズルい…まゆも…」
 まゆ先輩はそう言いながら春香と交代してソファーに座り僕の膝に頭をのせる。
 「そうだ。春香ちゃんさ、20歳になったんだからお酒呑めるよね?まゆのママがよかったら呑んでみてっておすすめのお酒持たせてくれたんだけど、春香ちゃん一回だけ試しに呑んでみたいって言ってたし試しに呑んでみる?」
 まゆ先輩はお酒が入った瓶を指差しながら言った。みかん酒のようで一見オレンジジュースに見えた。春香は試しに少しだけ呑んでみようかな…と言いコップを持ってきて軽くお酒を入れて恐る恐るお酒を呑み始めた。
 「あ、甘くて意外と呑みやすいんだね。美味しい…」
 春香はそう言いながらどんどんお酒を呑んでいる。大丈夫かな…
 「りょうちゃん…手、止まってるよ」
 「あ、ごめん」
 春香のことを心配しながら僕はまゆ先輩の頭を撫でる。まゆ先輩がすごく嬉しそうな表情をしてくれてめちゃくちゃかわいいなぁ…と思っていると…
 「ぅ…ぅん……」
 「え、春香?どうしたの?気持ち悪いの?大丈夫?」
 春香が突然泣き出してしまったので僕は心配する。まゆ先輩も心配そうな表情で春香を見ていた。
 「気持ち悪くなぁい…りょうちゃんがぁ…はるかのこと構ってくれないからぁ…さびしぃんだよぅ…」
 やばい何これ…こんなこと言うのはめっちゃ申し訳ないけど、やばい。かわいすぎる。何これ…春香は足をハの字に広げて座り人差し指を口に加えながら片手で涙を拭いながら僕に言うのだ。一人称が名前呼びになってるしかわいすぎるでしょ…
 「あ、春香ごめんね。大丈夫。ちゃんと春香のことも見てるから」
 「じゃあ…はるかも可愛がってよぅ…まゆちゃんの方が長く可愛がってもらっててずるぅい…」
 「あ、わかった。わかった。ほら、春香もおいで」
 僕が春香を呼ぶと春香は嬉しそうな表情でこちらにやってきて僕に信じられないくらい甘えてきた。かわいすぎる。かわいすぎるこの生物…膝の上に頭をのせてえへへ…とか言ってるし…やばいよ…めちゃくちゃ僕に甘えてくる春香を見てまゆ先輩はズルいと言いながらお酒を呑み始めた。ちょっと…まゆ先輩まだ20歳じゃないよね?ダメだよ。お酒は20歳から!
 「ねーえ、りょうちゃん、まゆもぉ…はるかちゃんと同じくらい可愛がって欲しいよぅ…」
 やばいこれ…かわいすぎる…何このかわいい生物たちは………
 「まゆ暑くなってきちゃったぁ…」
 まゆ先輩はそう言いながら服を脱ぎ始めた。それを見た春香も服を脱ぎ始めた。やばいこれ…取り返しつかないことになるぞ…なんとかしないと……
 「ねーえ、りょうちゃんはぁ、暑くないのぉ?まゆが脱がせてあげようかぁ?」
 「まゆちゃんずるぅい…はるかもぉ…りょうちゃんが服脱ぐのお手伝いしてあげるぅ…」
 まゆ先輩と春香は酔った勢いで歯止めが効かなくなっている。お酒弱すぎだろ…
 春香とまゆ先輩に押さえつけられて僕は服を脱がされた。そしてそのまま春香とまゆ先輩に連れられて春香の部屋のベッドに向かった。
 そして僕が目を覚ましたら朝になっていた。僕の横には裸のまま眠ってしまっている春香とまゆ先輩がいる。僕の記憶が正しければ本番はしていない。させられそうになったが春香とまゆ先輩と本番する時はお酒とか入ってない時がいいなぁ…と僕が言うと2人は納得してくれた。その分4時頃までずっと春香とまゆ先輩の相手をしていた。現在の時刻は6時半、春香とまゆ先輩を裸のまま寝させておくわけにはいかないので僕は春香とまゆ先輩を起こす。
 「え…ねぇ…なんで私裸なの…」
 「え…ちょっ…まゆ恥ずかしいからあまり見ないで…」
 僕に起こされて状況を理解できていない春香とまゆ先輩は慌ててベッドの横に落ちていた掛け布団で身体を隠した。僕が昨日起こったことを話すと春香とまゆ先輩は僕に謝罪をする。
 しばらくの間、春香もまゆ先輩もお酒禁止という約束をして今回の件は全部なかったことにする。どうやら春香もまゆ先輩も酔ってからの記憶は一切ないみたいだった。もうこの2人には絶対にお酒を呑ませないようにしようと僕は決めた。
 その後、3人でシャワーを浴びて春香の部屋のベッドのシーツを洗い、朝食を食べて僕たちは学校に向かった。春香とまゆ先輩はそこまで眠くないと言っているが、僕は酔った2人の相手をずっとしていたからかなり眠い。そんな状態で僕は授業を受けるのだった。
「お互いに好きだけど好きと言えない幼馴染の同居生活」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
-
5,217
-
2.6万
-
-
9,448
-
2.4万
-
-
1.2万
-
4.8万
-
-
9,711
-
1.6万
-
-
3万
-
4.9万
-
-
6,681
-
2.9万
-
-
8,191
-
5.5万
-
-
2.1万
-
7万
-
-
1.3万
-
2.2万
-
-
14
-
8
-
-
2,534
-
6,825
-
-
6,044
-
2.9万
-
-
2,860
-
4,949
-
-
614
-
1,144
-
-
62
-
89
-
-
2,629
-
7,284
-
-
89
-
139
-
-
6,199
-
2.6万
-
-
65
-
390
-
-
450
-
727
-
-
6,237
-
3.1万
-
-
62
-
89
-
-
3,653
-
9,436
-
-
1,000
-
1,512
-
-
86
-
288
-
-
33
-
48
-
-
71
-
63
-
-
4
-
1
-
-
23
-
3
-
-
218
-
165
-
-
3,548
-
5,228
-
-
3,224
-
1.5万
-
-
398
-
3,087
-
-
183
-
157
-
-
6
-
45
-
-
47
-
515
-
-
614
-
221
-
-
4
-
4
-
-
27
-
2
-
-
4,922
-
1.7万
-
-
1,301
-
8,782
-
-
7,474
-
1.5万
-
-
408
-
439
-
-
29
-
52
-
-
116
-
17
-
-
104
-
158
-
-
164
-
253
-
-
34
-
83
-
-
51
-
163
-
-
42
-
14
-
-
1,391
-
1,159
-
-
215
-
969
-
-
265
-
1,847
-
-
213
-
937
-
-
220
-
516
-
-
83
-
2,915
コメント