完全無敵!やる気が無さすぎる勇者の物語

Leiren Storathijs

俺は自由だ。異論は認めない

「いやぁ〜今のは凄かった……」

「あ、最上さん……一体何をしたんですか?政府からどう見てもお怒りの手紙が……」

国をぶっ潰した件かな?まぁ、一つの国が消滅して怒らない国がある訳がないか!

『Dランク冒険者
最上稟獰
貴方がEランクから積んできた功績は、政府からも依頼をしたいという言葉を見受ける程になりました。貴方は恐らくこの国を変えてくれるのだろうと思い、特別にCランクへの昇格を認めます』

何処がお怒りの手紙なんだ?ん?続きがあるぞ……。

ペラリ

『しかし貴方にはCランク昇格の同時に一ヶ月の行動制限をさせて頂きます。政府関係者からディズマル家が担う一つの国が消滅したという報告を受けました。壊滅ならまだしも、関係者は「消滅」という言葉を選びました。貴方の今までやってきた事からして、国を一つ丸々消す事が出来るのは、勝手ながら最上稟獰だと判断しました。よって、貴方を今日から一ヶ月間、国外に出る事を禁じます。もし無視した場合、100万Eの罰金を致します』

政府めっちゃ怒ってる〜。政府ってこの国ではどんだけ偉いんだ?存在はこの手紙で知ったけれど、国の何処にあるまでは知らなかった。

「うっわ……」

「最上さん……」

「ん?俺はこんな物に従う気はねぇぞ?あのなぁ?政府が何だがしらねぇが、俺に勝てる訳ねぇだろ……」

「いやいやいや、政府逆らうと怖いですよー。最悪の場合、国外追放と敵と見なされてしまいます!私は敵となった最上さんは見たくないですよぉ〜」

「ならやる事は一つ!政府を乗っ取る!」

「へ?」

方法は簡単。この政府の手紙に返信し、場所を見つけ、潰すのみ!

『政府機関の場所を教えろ。さもなくばディズマル家と同じ羽目にする』

「これを政府に返信しろ!」

「えええぇ!?これ、完全に脅迫じゃないですか!」

「気にするな……必ず生きて帰ってくる!」

「は、はぁ……」

一方政府機関・・・・・・・・・・

「聞いたか?ディズマル家を跡形も無く潰したというあの冒険者。遂にはこちらまで脅迫状を届けに来た様だ……」

「ふっ、気にするな。どうせ政府機関を潰して乗っ取るとか言うつもりだろう。我々政府は、世界と繋がっている事も知らずにな……」

「あぁ、本当に攻撃を仕掛けてくるなら、我ら世界の力を使って簡単に消してくれよう……」

・・・・・・・・・・・・・・・・

よぉしここが政府機関かぁ……こんな国の端っこにあるんなんて、俺には都合が良すぎるぜ。どうせ政府機関の奴らも攻撃されるか警戒してるだろうな。だが心配するな!攻撃されたとも気づかぬ内に破壊してやろう……。

まぁ、建物だし……

「プラズマ超圧縮砲!」

ズドオオオオン!!

・・・・・・・・・・・・・・・・

「どう言う事だ!?急に何の探索もせず建物を潰すか!?少し侮っていた様だな……我々は」

「狼狽えるな。攻撃された事は事実。次は我々の報復と行こうか」

「躊躇うな!衛星ミサイル発射!」

・・・・・・・・・・・・・・・・

一秒たりとも油断出来ないこの戦い!熱いねぇッ!

行くぜ!

エレクトリック・ロアー☆  大  ☆  停  ☆  電  ☆!」

バチバチッ!キュオオオオン……

・・・・・・・・・・・・・・・・

「嘘だろ!?衛星までも機能停止に!?」

「駄目だ!衛星ミサイルは不発!」

・・・・・・・・・・・・・・・・

衛星ミサイルなんて大層なもん持ちやがってえええ!これもぶっ壊す!

「オーバー・カスタトロフィー!」

手から放たれた粒子砲は、大気圏を貫き、衛星を貫通する。

よっしゃあ!一発命中!

・・・・・・・・・・・・・・・・

「馬鹿な!?訳が分からん!アイツは化け物か!このままだと、本当に乗っ取られるぞ!?」

「落ち着け。一人でやろうとするからそうなるのだ。我々は既に準備は……整って……?」

「ど、どうした?」

「チィーッスお邪魔しまーす」

「貴様は最上!?いい加減にしたまえ、我々は別に悪気があって一ヶ月の行動制限を課した訳では無いぞ?それとも一ヶ月すら待てないと言うのか?」

「何言ってんの?一ヶ月の行動制限?残念ながら政府は今この時、乗っ取られた。俺、時空改変も出来るからさ。これからは俺が全て中心に世界を動かす。というわけで手始めにランクすっ飛ばして、俺の冒険者ランクをSSSランクに昇格っと」

「なに?Lランクでは無いのか?」

「まぁまぁ、やりたい事まだあるからさ。はい政府に権限を返却っと」

「は……………?」

「じゃ、お疲れっしたー!」

・・・・・・・・・・・・・・・・

ふぃ〜終わった終わった……。いやぁ、時空改変は余りにもチート過ぎるから程々にしよう……。

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