完全無敵!やる気が無さすぎる勇者の物語

Leiren Storathijs

最高ランクと言う名の最低ランク

さて、まず家を手に入れるなら金を稼がないとな。って事はやっぱり転生系ストーリーにあるある冒険ギルドでしょ!

「えーっとマップマップ……えー?広過ぎね?この王都の全体地図、両手広げて開いても三枚に分かれるって意味わかんねぇよ……」

「君、何処か行きたい所でもあるのかい?」

「え?なんで?」

「今君、この全体地図使えねぇって思ったでしょ。安心しな、地元の人達も『全体地図を見る人は何処かへ行きたい初めて王都に来た人』って認識あるから」

じゃあなんで全体地図なんてあるんだよ。地元民でもゴミ扱いかよ……。

「へぇ〜いや、冒険ギルドって何処にあるのかなーって」

「あぁ、冒険ギルドなら、この王都に大きなギルドが1つしか無いから着いて来るといいよ」

この大きさで、1つ!?いや、他の施設とかなら沢山あるんだろうけど、この国どうなってんだ?……。

「おう。頼む」



「良し、着いたね。冒険ギルドは此処だよ」

「へぇ〜そこそこでかいな。」

「冒険者希望なら中で冒険者登録をしてくると良い」

「おう!分かった!」

冒険ギルドの大きさは東京ドーム4個分くらいか……これでも王都の100分の1すら満たないらしいけど……いや、そこそこじゃねぇな。でけぇわ。

「はい!冒険者登録ですね。この水晶手をかざすと、貴方のステータスと適した職業が表示されます」

んーこの展開、某アニメで見た事あんな……まぁ、いいか。

シュルルル……シュイイイン……

「はい!ありがとうございます。えーっと貴方のステータスは……は?」

「どうしましたぁ?」

「あ、えっと……全ステータスが表示上限に達しており、適した職業は……何にでもなれる!です!!」

ザワザワ……ザワザワ……

「今の聞いたか?最高表示上限なんて聞いた事ねぇぞ?」

「水晶がぶっ壊れちまったんじゃねぇか?」

ふっ……良いだろう。手始めに何でも出来ますアピールでもしておくか!

ゼログラビティ無重力

冒険者ギルド全ての空間にて、無重力空間を作り出し、あらとあらゆる物が浮き始める。

フワッふわふわ……

「うぉっ!?待て待て俺のビール!うえっ!?泡になりやがった!」

「うわあああ!体が浮く!!」

「おえっ……オロロロロ!!ふぅ……あ?ゲロがシャボン玉に見えるぜ??」

良し。もう良いだろう。戻れ!

「ぎゃあああ!落ちるううう!!」

「ああぁああッ!!俺の食いもんが台無しにいいい!!」

「あ〜まだ酔い冷めてねぇのかな……今吐いたゲロの雨が降ってくるぜ……」

うっは〜たったの数秒で大惨事だぜ……

「あははは……面白いお方ですね……では幾ら貴方が強くても冒険者ランクという物があります。ランクは最低がGランク、それからF、E、Dと上がって行き、基本がAランクですね。更に上へ目指したい人の為にA以上。Sランク、SS、SSSまであります。後は特殊条件でLランク。レジェンドが最高ランクとなっています♪」

「って事は俺は最初のGから始めろってか?」

「そう言う事です!」

ふっ……まぁ、良いだろう。俺なら簡単にLランクまで上がってやるし?

「因みにLランクの条件は……いや、SSSランクになったら教えますね!」

「はぁ?……良いじゃねぇか!この冒険ギルド最速でSSSランク行ってやらぁ!」

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