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お試し彼氏とオタク少女

花波真珠

1恋目 理想的なものとは


「ねぇなっちゃん。これ入れてみー?」

見せられたのは「恋告コイコク」というアプリだった。
理想的な彼が見つかる!なんて書いてあったのを見て、私は目をそらした。

「彼氏がいないなっちゃんにおすすめ!」

「知ってるでしょう!私がリア恋のハル様にしか恋しないって…!」

私はオタクだ。リア恋という恋愛アニメの主人公のボーイフレンド、ハル様が推し。
ハル様以外に恋をするなんてプライドが許さないんだから…

「ってかってにインストールするなーっ!」

「まあまあ、見てみなよ。案外タイプな人見つかっちゃうかもだよ?」

私は仕方なく、アプリを開いた。
すると、写真と名前がずらっと出てきた。
どの人も、まぁイケメンなのかもしれないけど心はピクリとも動かなかった。

すると、一番奥の人の顔を見て、心臓が飛び出しそうな勢いでドキドキ動いた。

「は、ハルさまぁ…」

「はい?」

「この人ハル様にそっくり!はぁぁカッコいいなぁ…」
「つながれば?彼氏ゲットチャンスよ」
「私みたいなオタク無理でしょ…」

横から真利奈まりながかってにチャット申請ボタンを押した。するとすぐに画面が切り替わった。

チャットがokされたということだ。

『はじめまして。色葉奏馬いろはそうまです。奈津なつさんは何歳ですか?』


私は手が震えた。
ほんとに繋がってしまうとは思わなかった。

『16です』

『歳下ですね。僕は18です』

意外と歳が近くて驚いた。

『僕を選んでくれてありがとうこざいます。今度お会い出来ませんか?』


心臓が急にうるさくなった。
知らない人なのに、こんなにすぐ進展するのが怖くて仕方なかった。

『はい』

「ちょっと真里奈!?勝手にメッセージおくらないでよーっ!!!」

『ほんとですか。嬉しいです』


私はその場で頬に手を当てて座り込んだ。





白石奈津しらいしなつ、16歳…か。まぁいい。可愛がってあげないとねぇ〜」

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