魔王と歩む世界

太津川緑郎

五話 説明


バーチェの説明を自分なりにまとめると。

この世のモンスター退治などは、国家直属の魔法軍により行われている。
その中には第一魔法軍から第九魔法軍まであるらしく、その魔法軍には軍隊長と呼ばれる、その魔法軍の長がいるらしい。

その魔法軍の長でもある、軍隊長と僕の容量が同じくらいらしい。

「って、容量そもそも何なの?」

「そこも! だから容量てのは」

ここも、わかりにくかったため、自分でまとめることにした。

 この世の魔法は、使うのに容量がいるらしく、その容量を魔法に変えて戦う。
 その容量多ければ多いほど、沢山の魔法や、より強力な魔法を操れる。

「それが多いってことは、僕強いのか?」

実際、容量=実力ではないが、人より十倍の容量を持つ僕は、人より十倍多い魔法を、十倍強力な魔法を放てるということだ。

「まぁ、それは後日決まる配属の儀でわかるんじゃない?」

「それも教えてくれ⋯⋯」

「えっとーー」

同じく割愛するが、配属の儀とは、一から九の魔法軍のどこに配属されるが決まる儀式らしい。
実力としては、一から順に優秀な魔法軍らしい。

それは一週間後、それまで飲まず食わずで、尚且つ野宿など、またあの魔王の前に戻る始末になる。
それは是が非でも避けなければならない。

「なぁ! 一週間だけ泊めてくれないか? その分ちゃんと働くから!」

「いいぞ!」

快く快諾してくれた、バーチェは命の恩人だ。
その命も何度も落としてらが、餓死は格好がつかない。

「じゃあ付いて来て!」

バーチェの家は、街の外れにあった。
僕の家の近所のような、田園風景が広がっていた。
だが、そこに植えられているのはお米ではない。

「あれ何が植わっているだ?」

「あれはマージュ芋にマージュ米だよ」

この世界にも、お米があるのか。
この世界なら生きていける。
何でも僕の好物はお米だからだ。

家は木造の二階建ての平屋だった。
中には母親と思われる女性と、妹と思われる少女がいた。

「ただいま!」

「おかえり! その子は?」

「さっき知り合った、ミノル住むところも、何もないらしいんだ!」

バーチェ一家は快く承諾してくれた。
美味しいご飯もご馳走になり、暖かい風呂にも入れた。
ベッドよ立派なものが用意されておいた。

「本当にありがとうございます」

「いいのよ! 今日はゆっくりおやすみ」

ベッドに大の字で転がると、あの魔王のことを思い出していた。

「早く帰りたいな」

目を閉じると、すぐ眠ってしまった。
新しい朝を無事迎えることができ

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