これ、モテ期?

Tama

転入初日

やべぇ、緊張すんな〜、
内心そんな事を思いながら教室のドアを開ける。
教室内の全員の注目を浴びながら。
「こほん、はじめまして!屋久 蒼葉といいます、これから一年間よろしく」
そんなテンプレ極まりないセリフを吐き、俺の新時代が幕を開けた。


私立虹空にじそら学園。東京にある自由な校風と高い学力を誇る名門校である。何故俺がこの学校へ来たのか、それはただ一つ。
制服が良いから。
なに、勘違いするなよ!
制服がカッコいいからとかじゃないからな!
俺の目当ては女子の制服だ。
かわいいのは勿論のことだが、一番のポイントは太ももだ。
何を隠そう俺、屋久 蒼葉は大の太ももフェチである。
絶対領域、これは尊く崇めるべき存在なんだ。俺はそう思っている。
ここの制服は短いスカートが特徴で風が吹けばパンツが見えてしまう程だ。つまりは太ももが丸見えというわけだ。最高かよ!



1クラス40人の10クラス、1学年400人の3学年だ。
教室を見回すと男女比は元女子校と、いうこともあってか3:7程で女子が多い。最高!
おっと自己紹介しなきゃな。
「俺の趣味は太も、」
危ない俺の高校生活終わるとこだった。
「本を読むことです!だけど得意科目は数学です」
くすっという笑い声が少し聞こえてきた。少しうけたのかな?
「この街に来て友達もいないので話しかけてくれると嬉しいです」
そんな事を言うと先生が
「では、屋久君あそこの席へ座ってね。前田さん屋久君に色々教えてあげてくださいね。」
「わ、分かりました先生。」
俺は席へと向かいながら、前田と呼ばれた女の子へ「改めてよろしく、君の名前は?」
とそう一言呟くと女の子は、顔を赤らめつつ
「前田 彩葉いろはといいます。よろしくね♪」
と可愛らしい声とともにニコっと微笑んだ。

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