玲奈の異世界干渉記

はるもね

閉話 N-2 とある館のメイド

私はある館でメイドの仕事をしている


名前はアネイルといいます

王城でメイドの仕事をしていたのですが あるとき 魔物に襲われ壊滅した国に

生まれた この国の王様の孫娘とよばれているレーナ様が見つかったと教えられました

見つかった場所はカーティアの町で この王都から転移門ですぐにいける町との事でした

王女にやってこられたレーナ様は 思わず見ほれてしまうような美少女でした

そしてお話を伺っていると まだ10歳とのこと

ものすごく親しみやすい方でした

最初はメイド長によりレーナ様につくよういわれ業務命令でつきましたが

レーナ様が王城から離れカーティアの町に住むとお聞きし

レーナ様の御付のメイドを希望しました

その希望はすぐにかなえられました

私はレーナ様の館のメイド長としてついて行くことになりました

王城に戻ればレアリーブルさんが私の上司になるのでメイド長の役職は返還になりますが

この館にいる間は私がメイド長との事でした

どうやらレーナ様は平民に育てられたらしく 最初は美貌には似合わない所作を行うせいで

家庭教師に絞られているようでした しかし 月日が過ぎしばらくすると

王女様らしい所作を身につけ ますますその美しさに磨きがかかっているようでした

平民にそだてられたにしては学業面では ずばぬけてすごく家庭教師が 教えられる内容が

すぐになくなってしまうとぼやいているのをお聞きしました

レーナ様の資質は魔法適正が高いようで よくお庭で修練をされていらっしゃるときには

魔法を発動されている姿をよく見かけています

またレーナ様は商才もあったようで レストランをおつくりになられ その上

チョコレートとよばれるお菓子を考案なさいました

前に一度 レーナ様自らチョコレートを配ってくださり 口にしましたが

あまりのおいしさに しばらく呆けてしまったくらいでした

レーナ様が連れていらしたアーリーという娘さんですが 聞けば レーナ様がお助けに

なられた少女のうちのひとりで カーティアの門番の隊長の娘とのことでした

この娘さんは最初は平民の娘らしい 普通の容姿 すこしかわいらしい というくらいでしたが

レーナ様の右腕になるために採用されたとの事で どうせ続かないだろうと

メイドたちの中でそういう話になっていたのですが すごくがんばる娘らしく

平民が貴族のしなければならないことを全て覚えてなおかつレーナ様の補助ができるまでの

学習をきちんとしていて驚きました

そして 平民らしさが消えており 貴族の娘としても普通に通じるくらいの姿になっていました

メイドのアーリー様に対する考え方も変わりきちんとお嬢様の右腕として支えていくと誓い合いました

レーナ様はまた新しいことをされているらしく ときどき私たちメイドを呼んでくださるのですが

いまは 化粧水 というものを開発されているとかで女性の悩みを消す商品との事でした

次に呼ばれるのを楽しみに館のメイドの仕事をこなしている毎日です

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