玲奈の異世界干渉記

はるもね

19話 カーティアの町での生活

アーリーは玲奈の屋敷についてくることになった


ところで玲奈のカーティアの町での生活では 勉強は増えたもののある程度自由行動は認められていた


護衛は必ずついては来るが


また王が手配したのか 隣国の姫であり国王の孫娘である玲奈が 発見されたということも


うわさとしても流れないよう 徹底された情報規制がされたようである


これには玲奈の意思も入っており 国民に発表されてしまうと 玲奈が気軽に動けなくなるためであった


玲奈の一日のスケジュールは 以下のようなものである


8時 起床


9時 朝食


10時 勉強(ここは日によって変わる)


12時 昼食


13時 食休み


15時 外出していなければおやつ
    外出していれば外出先で判断


17時 門限


17時 勉強(自習)


18時 夕食


19時 食休み


20時 勉強


21時 入浴後 就寝


17時~の勉強は玲奈が自主的にやっているものであるため 本来はなくてもいいみたいである


門限はその時間までに帰宅しなければならない時間である


これを連絡なく超えると メイドや護衛が玲奈を探しに回るので 玲奈は守れないときは必ず連絡


しなければならない


10時の勉強は基本的に家庭教師を招き座学をすることが多い


20時からの勉強は 魔法やスキルといった戦闘系の勉強であるが実際に戦うわけではなく


スキルや魔法の特徴などの勉強をする形である


玲奈のある一日である


朝8時おきた玲奈は自分の身だしなみを整える


そして 向こうから持ってきたものの整理を始める


今回持ってきたものは お菓子であった


パッケージのお菓子をいくつか購入し パッケージから出して 個別にして持ってきたものである


それらの整理をしていると アーリーが呼びに来た


「レーナ 朝食だって」


「うん わかった」


毎朝玲奈はアーリーが朝食に予備に来てそこから一緒に行動する


この日の朝食は


エッグドポーチ 蒸し鶏のラコッチソース掛け フランスパンに似たパン 野菜スープ


であった


これは一緒に食事をするアーリーの分も同じである


それを食べ終わると勉強の準備をする


高校を主席で入学する玲奈である この世界の勉強でもその能力は発揮する


まず算数 数学まで余裕でこなせる玲奈にとって子供だましもいいところである


アーリーは若干苦手のようである


「同じ年のはずなのにレーナすごいね」


「レーナ様は天才であらせられますね」


家庭教師はレーナに感動したようである


アーリーは若干へこんでいるようだ


国語においては 玲奈はなぜかこの世界の言葉を話せるしかける また知性がある魔物の言葉も


わかるようである


つまり単語や文法を本来覚えなければならないが そのあたりもすらすらなのである


社会においては


玲奈はこの世界のことは何も知らなかった この場所とこの国の名前はサンゴに教えてもらっていたが


ただそれだけである


なので知識としては一から覚えることになったが そこでも玲奈はすらすらと覚えていく


だいたい1日にやる科目数は3教科である


理科や図工などは こちらの世界ではなじみがないようである ただ 音楽や美術は 


日によって授業がある


音楽では ハーブ やピアノといったものがあった 


そしてお昼まで勉強をすると 昼食である


この日の昼食は パスタが出された お肉とソースがパスタと絡み合った一品である


昼食が終わると 玲奈はアーリーと一緒に外出をすることにした


最初のうちは 護衛が馬車移動しか許してくれなかったが 現在は徒歩での移動も許されている


ただし町の外へは出られないことになっている


「レーナ 今日はどこへ行くの?」


アーリーがたずねてくる


「今日は冒険者ギルドに行って森の状態の確認をしようと思って」


「なるほど」


二人は冒険者ギルドに徒歩で向かう


二人はギルドにつくと受付に向かった


受付にはリュリュがいた


「リュリュさん こんにちは」


「こんにちは」


玲奈とアーリーが挨拶をする


「レーナちゃん アーリーちゃん こんにちは」


リュリュとは 受付でレーナ様と呼ぶのは控えるように話がついている


「今日はどうされましたか?」


リュリュの問いかけに玲奈が答える


「森の調査はどうなりましたか?」


「ああ その件ですね 今再度確認が行われていますが 森の出口側にダンジョンができたらしいです


前にアーリーちゃんと レーナちゃんが遭遇したゴブリンですが そこから出てきたものと


予想されています」


「ダンジョン? ダンジョンってよくできるんですか?」


「いえ そんなことはありません まだ正式に脅威が図られたわけではないので 


森の開放はできていません ので 森へは 行かないでくださいね


町の東側の入り口側に平原があります その平原ならおくまでいかなければ大丈夫ですよ」


「はーい わかりました」


玲奈はそういい依頼掲示コーナーへと移動する


「レーナ 何か依頼表でもみるの?」


「どんな依頼があるのかって事とどんなのならできるかなぁって思って」


アーリーの質問に玲奈が答える


「でも 私たちのランクでできるのって 野草取りくらいしかないよ?」


「あ そうなんだ」


「依頼表もずっと張りっぱなしのやつだよ?」


「そっか じゃあ 前アーリー達が取ってやつ 平原側でもあるのかな」


「たぶんね」


そしてその日は 屋敷に戻る


おやつに向こうから持ってきたお菓子をメイドたちや使用人にも配る


むこうのお菓子はこちらでは 過剰戦力らしく お菓子をもらったメンバーは 


そのおいしさに感動している


さすがにお菓子をもらったメンバーも玲奈と一緒に食べるわけではない 時間をずらして


玲奈たちがおやつタイムを終えた後 いただくのである


「レーナ様って不思議よね いつのまにかこんなおいしいお菓子を持ってらっしゃるし


このお菓子って この町をいくら探しても売ってないのよね」


「このお菓子を出すのもレーナ様の固有能力なのかしら」


「そうかもしれないわよね」


などという会話がメイドたちや使用人であったそうな





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