玲奈の異世界干渉記

はるもね

閉話 N-1 カイルの憂鬱

俺の名はカイル


ここカーティアの町の門番隊の隊長を務めている


その日は いつもどおりだと思っていた


アーリーとカリナが 近くの森(周りには初心者の森と呼ばれている)に


いつもどおり 冒険者ギルドの下請け仕事をしに出かけていったんだ


この町限定化はわからないが ここカーティアでは 12歳に満たない子供は


冒険者ギルドの下請け仕事をするため冒険者ギルドに登録することができる


登録した子供は自分達の小遣いを含め 親に少しでもとギルドでやった仕事の報酬を入れる


だいたい登録しはじめるのが7歳くらいで 早い子供は3歳から登録している


貴族は 登録するが仕事はしない


ギルドに登録する貴族は 基本的にギルドの施設利用の目的が多い


冒険者ギルドは国に縛られていない組織なので 王族であっても登録するとは聞いている


で 話を戻すが


アーリーとカリナが 一人の少女に助けられたといって戻ってきたんだ


その上森にゴブリンが出たということだった


娘たちを助けてくれたというその少女は 変わった洋服を着ていて一見貴族のように見えた


名前を聞くと ほろぼされたという国の王女様と同じ名前だったが貴族ではない ということだったのと


アーリー達が御礼をしたいといっていたので そのまま 門を通した


門を通るときに 犯罪者チェックをするが普通に青色の光が出ていたので


犯罪もしていないし 犯罪者や魔物に襲われたりもしていないのだろう


で 家に帰って一晩レーナを泊めることにした


俺の一家は 俺カイル 妻ティア 娘3人 一番上がリリー 真ん中がアーリー 下がカリナの


5人家族だ


ティアは レーナをきにいったのか そのまま住めばいいと言い出した


レーナはふつうにかわいらしく それでもいいかと 俺も思っていた


次の日 レーナが見かけないかばんを持っていた


そしてアーリーに町の案内を頼み レーナとアーリーが出かけていった


仕事から帰ると レーナがいなくなってアーリーがふさぎこんでいた


どうしたのかとアーリーに尋ねると とんでもないことがわかった


レーナは いや レーナ様はやはり王女だったのだ


冒険者ギルドに登録にいったさいに そのまま 王城へと行ってしまったらしい


話が早すぎると思ったが 昨日 アーリーが仕事の報告をギルドに入れた際に


レーナの顔を見られているとの事で たぶんそこから 確認の流れになったのだろう


アーリーをなぐさめて 部屋で寝かしつけたころ 家がノックされた


こんな自分に誰だろうとでてみると 王の使者との事だった


話の内容は レーナ様を一晩泊めたこと レーナ様を見つけたこと この二つの報酬ということだった


辞退したが受け取らないと帰らないといわれ 仕方なく受け取った


なんでも王様が言うには


「褒美としてお金を渡すだけでは忍びないが わし個人としてのお礼も含めている」


とのことだったので 受け取らざるを得なかった







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