玲奈の異世界干渉記

はるもね

14話 謁見と自室

(えっとそのままで良いって言われたけど これ謁見よね よくわからないからうつむいとこかな)


玲奈はたったままではあったが俯くことにした


しばらくして声がかかる


「面を上げよ」


その声を聞き 玲奈はそっと顔を上げる


王らしき人がいて こちらを見ている 宰相だろうかそのよこに若い男性がいる


ロイルが顔を上げ発言する


「レーナ様をお連れいたしました」


「うむ 確かに面影が残っておる レーナ こちらに来てくれぬか」


玲奈はよくわからなかったが うなずき王様に近づく


「おお よくぞ生きておった レーナよ 心配したぞ」


王の横にいた宰相らしき人物が王に声を掛ける


「ああ そうであったな」


王は宰相の言葉に頷き レーナに再度対面する


「レーナ そなたは覚えてはいまいが レーナはわしの孫娘じゃ


わしの娘の愛娘なのじゃ 隣国バルバラード王国に わしの娘 レオノワ が嫁いだ


8年前 そなたが赤子であったときが わしが知る 最後のおぬしじゃった


おぬしの誕生祭に 毎年 行っておったが その誕生祭が終わり わしは帰国した


そのすぐ後じゃ 救難要請が そなたの国から発生されたのじゃが


精鋭を向かわせたのじゃが 駆けつけたときにはすでに王都は滅んでおった


捜索させたが生き残りは見つからんかった


8年じゃ 8年の間 そなたのことを考えなかったことは一度もない


よくぞ よくぞ生き残っていてくれた」


王はそういい 涙を流しながらレーナに抱きつき優しく抱きしめる


(えっとこれどういう状況なの・・・私姫様であってここの王様の孫?・・・整理するの大変なんだけど)


「えっと 王様? おじいさま? 私 いま記憶がないんです 自分の名前は言えるんですけど


どこから来たとか(まあ 異世界からって言うのはわかってるんだけど いえないしね)


家族構成とか知り合いの名前とか わかりません」


「なに そうなのか それは ずいぶんとひどい目にあったのじゃな 記憶をなくすほどとは・・・


レーナ 今そなたはどこでどうすごしておるのじゃ?」


玲奈はこちらにきてカーティアのことを話した


「では そのカーティアのカイルという者が長をしている家族にお世話になっておるのだな」


「レーナ わしはそなたを この王城で保護したい


そうすれば わしは満足する だがそこにそなたの意見がない


3つの案をだす そのどれかを選んで欲しい


1つめ この王城に住む


2つめ 王都に屋敷を用意しそこに住む


3つめ カーティアの町に屋敷を用意しそこに住む


わしが妥協できる範囲での提案はここまでじゃ どれを選んでも護衛はつけさせてもらうが」


玲奈は考える


(護衛がいるならどこでも一緒かなぁ じゃあ アーリーの近くがいいかなぁ 


せっかく仲良くなったんだし)


「3番目のカーティアの町でお願いしたいと思います」


玲奈の意見を聞くと王は悲しそうな顔をしたが


「あい わかった カーティアの町に屋敷を用意させよう」


「いつ 王城へ遊びに来ても良いからの とまっていくのも自由じゃ


カーティアの町の準備ができるまでは ここにとまっていくがいいぞ」


「レーナよ 今日は部屋を用意してあるからそちらを使ってくれ 


メイド長 メイド長 レーナを部屋まで案内せよ」


王がそういうと 後ろのほうにいた年配の女性が前に出てきてひざまずいた


「承りましてございます」


そういい 玲奈の前に立つと玲奈に挨拶をする


「レーナ様 こちらでございます」


メイド長に促され 謁見室を出る玲奈 そのまま 部屋へと案内されるようだ


廊下を歩きながら 玲奈はメイド長に尋ねる


「あの・・・ 」


「はい レーナ様 私はメイド長のレアリーブルと申します


レア もしくはレアリーとお呼びください」


「あ はい レアリーさんは ここは長いのですか?」


「レアリーで結構でございます 15のときから こちらで働かせていただいておりますので


そろそろ25年でしょうか」


「そうなんですね」


「レーナ様が赤子のときにお顔を拝見させていただいております」


「こちらが本日からしばらくの間レーナ様の自室となります


何か御用がございましたら 中にありますベルでお呼びくださいませ」


メイド長のレアリーは そういうと 部屋の扉を開け玲奈が入室するのを待つ







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