玲奈の異世界干渉記

はるもね

4話 ステータスとお金の価値

さんごは玲奈にどこからか取り出した 布でできた背負い袋を差し出してきた


「これは?」


玲奈がたずねると


「これは サポートとして玲奈様にお渡しします 中身について説明しますので受け取ってください」


玲奈はさんごからその袋を受け取るとさんごが続ける


「その中身ですが


この国のお金と魔道書2冊と封印の魔法壷と世界の涙とよばれる魔法宝石と形状記憶を持つミスリル銀です


このミスリル銀は使用者の意図通りに変形し形状を記憶します


通常は指輪の形になっていますので魔法の発動体としてご利用ください


魔法を使うには 魔力が必要になります


またその魔力を抽出するには精神力が必要になります


その精神力を 人間はMPと呼び その魔力をマナと呼んでいます


ミスリル銀を武器に変形させますとマナを消費することでマナによる攻撃が可能になります


込めるマナによって威力が変わりますのでお気をつけください


変形はそのミスリル銀を手に取り心の中で思うだけです マナの消費はありません」


「えっと・・・」


「とりあえず中身を確認して下さい」


玲奈はそういわれ袋の中身を取り出す


中には 小さな銀色の金属の指輪と小さな革袋が1つと本が2冊と小さな陶器製の壷と小さな雫の形をした宝石のようなものが入っていた


革袋の中身はお金だった 小金貨が1枚と銀貨が9枚と銅貨が10枚入っていた


玲奈が中身を確認すると さんごが続ける


「本が魔道書になります 魔法の基本レベルになりますので 読んでください」


「えっと 今?」


「はい 今読んでください その魔道書はすぐに読めると思います」


「えっとこちらの世界の言葉はわからないんだけど わたしこれ読めるの?」


「玲奈様は保護を受けたときに こちらの世界の言葉がわかるようになっていると思います


 私と会話していますが 私は日本語を話していませんよ」


「え? そうなんだ」


玲奈はずっと日本語で話していると思っていたのでびっくりしながらも 魔道書に視線を落とし 


革で装丁されたカバーを開き文字を読む すると


魔道書が光だし 玲奈の前に浮かぶ そして魔道書がページをめくられていくと同時に


玲奈の頭の中に ボルト系魔法が構築され入ってくる


詠唱呪文 発動効果 発動時間 魔法の意味が理解できる


魔道書を読んだ際に気がついたが 魔道書の文章の上に日本語が文章で表示されている


魔道書から光が消えると同時に 魔道書が消える


「魔道書が消えちゃったんだけど?」


玲奈は魔道書が消えたことにびっくりする


「はい これらの魔道書は 覚えるための魔道書なので 魔法の中身が伝授された時点で


魔道書自体は消えます もう一冊も読んでください」


「うん」


玲奈はもう一冊の魔道書に視線を落とすと さきの魔道書と同様に 魔道書が光り玲奈の前に


浮かび上がるそして魔道書がページをめくられていくと同時に


玲奈の頭の中に 魔法が構築され入ってくる


「いまの魔道書は 生活魔法と呼ばれている魔法の魔道書です


生活における基本的なことを魔法で行うことができます


いきなり魔法を覚えていただきましたが 魔法を使用すると精神力が減っていきますので


それがなくなると気絶してしまうので無理な魔法の行使はやめてくださいね


あとお金の価値ですが 国によって変わりますが基本的にはどこも似た形になっています


こちらの国では銅 銀 小金 金 白金 コルスタイン王白金となり 銅には屑銅 銅 とあり屑銅100枚で銅1枚になりますが銅貨以下はあまり使われていません


銅貨10枚で銀貨1枚


銀貨10枚で小金貨1枚


小金貨10枚で金貨1枚


と10枚ずつで上の硬貨に変わります


単位はコルスです コルスタイン王白金は世界共通になります」


(つまり 銅貨が100円としたら


 銀貨は1000円


 小金貨は1万円


 あとは10万 100万 1000万 ってことかな


ってことは 私の最初の資金は 2万円かな)


「このあたりの物価はどうなってるの?」


玲奈がたずねる


「えっと 果物とかは銅貨1枚でやりとりされています


平民の一般的な食事は 銅貨3枚で普通 5枚で贅沢といった形です


貴族であれば どうかではなく銀貨 というところでしょうか


宿泊施設も 銅貨5枚で一般的 素泊まりになります


一軒家としましては 銀貨12枚で 1年すごせる形になります


暦に関してですが 玲奈様の世界とほぼ同じですが 厳密に 何月何日という表現はこの世界には


まだありません また時間も24時間で1日ですが 1じかんという概念はまだこの世界では


浸透していません だいたいの鐘の音で生活されています」


「鐘の音?」


「教会が町の中にあり その教会が 定めた間隔で鐘を鳴らしています


1日のうち 5回鳴らすようです 1回目が 朝の来訪 2回目が昼 3回目が午後 4回目が夕 5回目が夜 


といった形です」


「先ほどマナの話をしましたが そのほかに生命力があります


 こちらは精神力と違いなくなってしまうと死んでしまいますので絶対になくならないように


管理をお願いします 他にも本当はいろいろありますが その二つだけ重点的に覚えて置いてください


確認方法は 妖精視 というスキルで行います


妖精視は 玲奈様はすでに覚えておいでですので そのまま自分の情報を見たいと頭の中で思ってください


そうすれば表示されると思います」


玲奈はそれを聞き 自分のステータスを見たいと思う すると


HP 100/100
MP  20/ 20


スキル
 妖精視 LV1
 クリエイティブアルターLV1
 デクリエイティブアルターLV1


マジック
 生活魔法 LV-
 ボルト魔法 LV1


と頭の中に表示された


 

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