玲奈の異世界干渉記

はるもね

3話 サポート妖精との出会い

玲奈は改めて自分の状況を確認しようと試みる


ここはどこなのだろうか


玲奈は辺りを見回す


自分が空から落ちてきた? 降りて来た場所は森の入り口のようで


森の奥に続く道と 森の木々がみえる


反対側には町らしき入り口も見えている


「ここはどこなんだろう」


玲奈はため息混じりにつぶやいた


「ここはアスランダ王国のカーティアと呼ばれる街外れの森の入口です」


耳元からいきなり声が聞こえてきた


「きゃ」


玲奈はびっくりしながらも 声が聞こえてきた方向を見るがそこには誰もいない


「誰?」


「ここです」


視線の少しうえから声が聞こえてきたので視線を上にずらすと


そこには小さな羽根の生えた少女がいた


「私は 妖精です あなたのサポートを行うために来ました」


妖精はそういうと玲奈に向かって微笑んでいる


「妖精・・サポート?」


「ええ そうです」


玲奈は浮かんできた疑問を妖精にぶつけてみる


「妖精はこの世界ではどういう扱いなの?」


「私たち妖精は あまり人の前には姿を現しません


 また 妖精の数は最近減少傾向にあります


 面白いことがすきで 人間と契約するものもいます


 私たち妖精と契約すると 妖精の独自の魔法が使えるようになります」


「契約? あなたは 私と契約するために来てくれたの?」


「いえ 契約のためではなく サポートのために来ました


 玲奈様が望まれるのであれば契約も可能ですが こちらの世界に慣れていただくために


 私が補佐したいと思っています」


「そうなんだ・・・。


 えっと あなたが補佐してくれるのはわかったんだけど 私、家で寝たはずなのよね


 気がついたら 空にいたわけなんだけど どういうことかわかる?」


「玲奈様は何かの原因で こちらに迷い込まれたのかと それ以上は私にはわかりかねます」


「そっか ところで さっきから あなたとしかよんでなかったけど お名前はあるの?」


「私には名前はありません 三十五番と呼ばれています」


「 さんじゅうご・・・ なんでそんな数字なの?」


「私たち妖精の一部は この世界も補佐しており補佐している妖精はそこそこの数がいるので


 番号で呼ばれています」


「そうなんだ じゃあ三十五番っていうのも なんだから 安直だけどわたしはさんごってよぶけど


いい?」


「はい それではいまから わたしのことは さんごと お呼びください」


さんごはそういいながら 玲奈の周りをとび回る


玲奈はさんごを目で追いながら話す


「じゃあさんご 私はこれから何をすればいいの? 目的とかある?」


「えっと 玲奈様のお好きにしていただいていいと思います」


「好きに・・・じゃあ私って元の世界に戻れるの?」


「ああ そのあたりのことを説明していませんでした 申し訳ありません


 玲奈様は 家で寝られてこの世界にこられたのですよね?


 この世界は夢ではありませんが 玲奈様は精神のみでこちらの世界にやってこられたようです


 ですので 保護させていただいた際に肉体を構築させていただきました


 こちらの世界で 寝ることによって向こうに戻ることが可能だと思われます


 実際に 寝ていただかないと戻れるかは わからないですが 戻れると思います


 また向こうで再度寝ることでこちらにも 来ることができると思われます」


「そうなんだ・・寝ると移動するのか・・」


「え ちょっとまって それだと 私はいつ休めるの?」


「そのあたりは 調整されると思います じっさいに体感された方が早いかと思います」


「そっか」















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